ドリス・ウィッシュマン 監督の スラッシャー系・ホラー。
夜中、妊娠した事を弟に相談した メアリー・ケイトは その後
「 雷 」に打たれて(?)精神に 変調をきたしてしまう。
翌日、メアリーは 彼氏に妊娠した事を伝えに行くが そこで 彼氏と 親友のサンディが 一緒にいるところに出くわす。
盗み聞きから 自分が遊び相手だったと知った メアリーは 彼氏と サンディの「 死 」を望む……。
『 ハロウィン 』(78年)に乗っかって 83年に制作されたが いろいろあって お蔵入りし、89年に「 再編集 」された作品。
…の オリジナル(83年)の方らしい。
これは 映画本『 謎の映画 』ではなく『 怖い映画 』に載ってたヤツ。
YouTube の「 自動翻訳 」で “おおよそ” 理解できる事がわかり いろいろと漁っていて 本作も その1本です。
ドリス・ウィッシュマン は ソフト&ハードコア・ポルノ を撮っていた 女性監督。
映画の撮り方を 知らないまま 映画業界に入り込んだ人で、
アフレコの リップリンクが面倒で 人物がしゃべりだすと カメラから外したりと、映画文法が メチャクチャだったらしい。
ちなみに、本人は 否定的らしいけど『 Bad Girl Go to Hell 』(65年)は「 女性の自立を描いた作品 」として 称賛された
みたいですね。
そちらは「 あらすじ 」を読む限りでは 女性が ヒドイ目に遭う話みたいだけど 興味が湧いたので 時間があれば 観るかも。
ちなみに どちらも 観るには「 年齢確認 ログイン 」が必要です。
そんな彼女が撮った「 スラッシャー 」という事で「 ユルい 」
内容だと 思っていたんですが、
観てみると 以外にも ちゃんと スラッシャーしてましたね。
もちろん 雑なところは多いし「 残酷描写 」も すごくチープではあるんですが、
少しだけど「 特殊メイク 」はあるし「 血の量 」も まずまず、
襲われる側のサスペンス( ただ ウロウロするだけ、だけど… )も ちゃんと あるし、
なにより「 人がたくさん死ぬ 」ので 意外と 楽しいんですよ。
「 話 」も「 女性が ただ人を殺す 」だけの内容ではあるもの、
根底に「 虐げられた者 」「 社会の理不尽 」などが なんとなく感じられて( あくまで “感じる” です ) 結構 良かったり。
ちなみに「89年版」も 観てみたんですが 内容は大きく異なってなっていましたね。
「 89年 」の方が ドリス監督らしい “カオス” な 映像・演出・音楽 になっているので、
どうせ観るなら「 89年版 」の方が いいのかもしれません。
ここから「 画像 」。
〔『 A Night to Dismember 』 タイトル 〕
画質は「 VHS 」。
本によると「 ゴミ映画 探求集団 」が 83年オリジナルの
「 VHS 」を発見して ネット上に アップした、とのこと。
〔『 A Night to Dismember 』
弟に妊娠を相談する メアリーと、その後の「 雷 」〕
夜、妊娠に悩む メアリーが しばらく家を空ける 弟・サム に
その事を相談。
その後、ひとりになった メアリーを 雷が襲った事で 彼女の心
( 脳 )に異変が。
…という導入。
ちなみに、ばっさりカットしましたが、冒頭と 最後の方に
「 脳内の男 」による 狂気がどうのとか「 講釈 」があります。
〔『 A Night to Dismember 』
「 彼氏と サンディの逢瀬 」、「 2人の死を望むメアリー 」〕
翌日、彼氏のフランキーに会いに行くと 彼は メアリーの親友、サンディと会っていた。
さらに 自分は遊び相手だったことを知った メアリーが 2人の死 を望んでいると…
〔『 A Night to Dismember 』
首チョンパされる フランキーと サンディ 〕
2人が 何者かに ナタで襲われて 殺害される。
「 凶器を影で映す 」演出、好きだな~。
〔『 A Night to Dismember 』
ビリーから 濡れ衣を着せられた メアリー 〕
その後、メアリーは 兄?のビリーから 親のお金を盗んだ罪を
押し付けられてしまう。
その事に憤った メアリーが ビリーの死を望むと…
〔『 A Night to Dismember 』 殴られた ビリー 〕
今度は ビリーが 何者かに 石で殴打され 生き埋めに。
〔『 A Night to Dismember 』 3人目の被害者 〕
メアリーの不運は続き、今度は 両親に 妊娠がバレてしまう。
すると、妊娠バレに関わった女性もまた、何者かにより惨殺。
〔『 A Night to Dismember 』 両親の「 養子 」計画 〕
5ヵ月後、両親が 生まれてくる子供を養子に出すことを考えている事を知った メアリー。
〔『 A Night to Dismember 』 殺される 父親 〕
その両親も また、殺されてしまうのだった。
〔『 A Night to Dismember 』 発見された 両親の死体 〕
その「 両親の死体 」を 家に帰って来た サムが発見、
ベッドには「 陣痛 」に苦しむ メアリーの姿が。
その後 メアリーは死亡、赤ちゃんは 助かるが 孤児院へ…
終わったっぽいけど、実は ここまでが「 前半 」。
本作は「 2部構成 」で その後は メアリーが生んだ子供、ヴィッキーの話になるんですよ。
見ての通り「 前半 」だけで 5人が殺される 景気の良さ。
メアリーの覚える 理不尽さもあって 純粋に「 殺人 」を楽しめますね(?)。
〔『 A Night to Dismember 』
16歳になり トッド家に引き取られた ヴィッキー 〕
で、ヴィッキーの方はというと…
変わり者で 孤児院では ひとりだった ヴィッキー。
母・メアリーへの「 想い 」や「 母の幻聴・幻覚 」に悩む 彼女は16歳になり トッド一家に引き取られるが、
彼らは あまり優しい人たちでは なかったようで……
という流れで、一応「 喪失 」や「 疎外感 」っぽいのを描いてはいるけれど ドラマ性は あまりなく、
「 不安定な精神状態 」からくる「 大量殺人 」と ジャンル映画らしい内容になってます。
〔『 A Night to Dismember 』
超能力による?「 パーティ参加者 焼き殺し 」場面 〕
ヘンテコだったのが 青年2人を殺した後の「 パーティ大虐殺 」
場面。
ヴィッキーが パーティ参加者を にらんだあと「 炎 」のカットが入るので「 放火 」したんだと 思っていたんですが、
どうやら『 キャリー 』のような「 超能力 」( 発火能力 )※
みたいです。
( ※ そっちより 映画『 炎の少女チャーリー 』だろ、と思ったら こちらは 84年制作だった。
でも、ヴィッキーという名前が 出て来るので「 原作 」の方が 元ネタになったのかも? )
正直、何が起こったのか よくわからない場面なんだけど、
スモークにより 雰囲気は よく出ていて 結構 好きだったり。
〔『 A Night to Dismember 』
「 パーティから逃げ出した女性を殺害 」する場面 〕
ひとり生き延びた女性が 帰宅後に 警察に通報しなかったりと、
とにかく不自然な描写が多い作品なんですが、
ツッコミどころは「 89年版 」の方が 満載でしたね。
まあ、ゾンビ( の幻覚 )が出て来たりする メチャクチャな内容は 意外と 愉しかったりしますが。
〔『 A Night to Dismember 』
ヴィッキーが見る「 自分が殺される夢 」場面 〕
ヴィッキーが「 殺される夢 」を見る場面は ネガポジ反転の演出だったけど 効果は薄め。
ヴィッキーの「 幻覚・幻聴 」や「 被害妄想 」は 母・メアリーから受け継いだ「 人間不信 」が要因っぽい感じですね。
「 人間不信 」だったから 他者と関われず いつも ひとりだったのかなと。
「 殺人行為 」は そんな「不信」から来る「 恐怖 」からかな。
〔『 A Night to Dismember 』
殺された義父と その後の「 心臓わしづかみ 」〕
最終的には 義両親と 彼らの叔母も 殺害。
ちなみに 中盤頃、
ヴィッキーが 埋められていた「 ビリーの死体 」を発見して
( 一応 伏線 回収?)義父に知らせるが 信じてもらえない…
という、場面があったりもします。
ここでも ヴィッキーが 義父の胸に 腕を突っ込んで「 心臓を
わしづかみ 」にするという、超人的なパワーを発揮する描写があるんですが、
先の「 超能力 」といい あまりに唐突なので 胸に迫ってこないんですよね。
〔『 A Night to Dismember 』 義母の指をチョンパ 〕
義母の方は「 車で 顔をツブした 」あと なぜか 指チョンパ。
〔『 A Night to Dismember 』
終盤、声をかけてきた 運転手を睨みつける ヴィッキー 〕
義両親たちを殺害後、使用した「 オノ 」を ケースに入れて、
それを持って家を出た ヴィッキー。
途中、声を掛けてきた 運転手を睨みつけて 退けた ヴィッキーは タクシーに乗って街中へと 去っていく……
という、孤高( と 新たな殺戮 )を感じさせる 終わり方。
「 ひとりで 生きていくことを決めた 」という エンディングは 観方によっては 前向きに映り、結構 清々しいかも?






























