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berobe 映画雑感

「 映画 」と「 本 」の感想

まったく 関係ない話から。

 

 

アメリカで 問題になっている「 オピオイド系 鎮痛剤 」による

「 依存・過剰摂取 」に 興味があるので「 海外の報道 」を紹介するみたいな TV番組で 放送した、

 

「 鎮痛剤・フェンタニル 」の特集を 見たんですが、

 

てっきり「 国内製造 」の話だと 思っていたら、

中国からの「 輸入品( ニセ物 )」の話でしたね。

 

その「 偽フェンタニル 」、前は 中国から 直で 密輸されていたのが 当時のトランプ大統領の 働きかけで ストップ。

 

…はしたものの、今度は「 材料 」を メキシコへ送って そこで

「 製造 」し、その メキシコから アメリカへ…と ルートを変更しただけで、以前「 大量に流通 」してるみたいです。

 

( 押収されても「 原価 」が安いため 損失は 少ないらしい )

 

そんな 情報を知ったところで ロバート・デ・ニーロの孫 の

「 フェンタニル接種による 死亡 」記事ですよ。

 

なんだか やるせない気持ちになりましたね。

 

 

 

本題。

 

 

 

「 悪魔の墓場 〈 最終盤 〉」
( スペイン・イタリア/1974 )

 

ホラー( ゾンビ )映画。

 

 

先月の「 Amazon配信 」100円枠 作品。

 

未見だったんで 結構 嬉しかったり。

 

 

本作は 日本ヘラルドが 配給した

『 悪魔のはらわた 』『 悪魔のいけにえ 』に 続く

「 悪魔シリーズ 」の3本目として 有名(?)な作品。

 

 

ちなみに、日本公開は『 ゾンビ 』が 89年、

本作『 悪魔の墓場 』が 75年 と コチラの方が 早いみたい。

 

ただ、当時は 一部のマニア?くらいしか 観てなかったとか

記事で 読んだ記憶が。

 

 

〔 海外でもヒットした『 ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 』(68年)は 日本では 未公開 〕

 

 

監督の ホルヘ・グロウ は 他に、「 エリザベス・バートリー 」を 題材にした『 悪魔の入浴・死霊の行水 』(72年)を撮ってます。

 

 

 

ロンドンに住む、骨董屋の ジョージ は バイクで 友人のもとへ行く 途中、エドナの 運転する車によって バイクを 壊されてしまう。

 

ジョージは「 に会いに行く 」という エドナの車に同乗し

目的地を 目指すが、先に エドナの姉が住む サウスゲート に

立ち寄る事に。

 

道を訊くため 車から離れた ジョージは その農場で「 超音波 」を使った「 害虫駆除 」の実験に 遭遇する。

 

一方、車に残った エドナずぶ濡れの男から 襲われ……。

 

 

 

…と、『 ナイト・オブ・~ 』のヒットにより 生まれた 亜流、または フォロワーらしい内容の話。

 

むか~し「 怖かった 」という感想を 聞いていたし、

「 特殊効果 」が ジャネット・デ・ロッシ という事で

 

結構 期待していたんですが まあまあ普通でした。

 

ただ、イギリスの田舎町( マンチェスターが舞台 )の景観と

ゾンビの 相性は良く、雰囲気は 楽しめましたね。

 

 

本作の「 ゾンビ化 」の原因は「 害虫駆除 超音波 」と 結構

無理やりな設定。

 

チョット科学っぽいのは 当時の「 公害・環境 問題 」や、

「 科学技術の 危惧・慢心 」を 反映しているからですね。

 

それだけなら 別にどうとも思いませんが、それプラス

「 呪術 」?が 加わるのが チョット引っ掛かるんですよ。

 

しかも「 写真に写らない 」という「 幽霊( 吸血鬼 )」属性もあったし。

 

個人的には「 科学 」+「 オカルト 」の「 折衷設定 」は

好物ですが、本作に至っては どちらか 一方の方が よかったですね。

 

 

ここから「 画像 」。

 

大丈夫だと 思うけど 一応「 残酷 」注意。

 

あと、結局「 ネタバレあり 」です。

 

 

〔『 悪魔の墓場 』

『 マンチェスターの 死体安置所に ゾンビがいた 』

的な タイトル 〕

 

イギリス怪奇映画っぽい タイトル・デザイン。
 
 
〔『 悪魔の墓場 』  主人公・ジョージ
 
ジョージ を演じるのは レイモンド・ラブロック
 
初主演作『 ガラスの部屋 』(69年)により 日本でも 人気があったらしい。
 
( 森永の「 CM 」に出たり、日本語の「 歌 」を出したりも )
 
本作では
 
「 バイクを壊されたのを 切っ掛けに “ゾンビ騒動” に
巻き込まれ、被害の拡大を 防ごうと 奮闘したが 最後は… 」
 
という 超・不運キャラ。
 
 
〔『 悪魔の墓場 』  「 超音波 害虫駆除 装置 」〕
 
コレが ウワサの「 超音波 害虫駆除 装置 」。

 

 

〔『 悪魔の墓場 』
車で 待機する、もうひとりの主人公・エドナ
 
エドナ を演じるのは クリスティーヌ・ガルボ
 
彼女は 脳腫瘍の夫 と 幼い子供を 抱えての撮影だったようです。
 
( ちなみに、俳優でもある夫は 本作公開の74年に 自殺 )
 
彼女が 出演した、タイトルに反し「 サスペンス・ホラー 」
らしい『 象牙色のアイドル 』(69年)が気になるな。
 
 
 
〔『 悪魔の墓場 』  ずぶ濡れの男
 
待機中の エドナに 近づいてきた ずぶ濡れの男
 
これが「 ゾンビ 」なんだけど…
 
 
〔『 悪魔の墓場 』  「 推しのゾンビ 」〕
 
なんと「 目 」が「 星 」という、
「 誰もが目を 奪われていく 完璧で 究極のアイドル 」的な
ゾンビ なんですよ。
 
 
〔『 悪魔の墓場 』  エドナを襲う ずぶ濡れ男
 

まあ、ここでは 大した活躍は してませんが。

 
 
〔『 悪魔の墓場 』  ずぶ濡れ男の情報 〕
 

「 超音波 」の実験者によると、その ずぶ濡れ男は おそらく

“ガスリー” という名の男らしい。

 
…が、その ガスリーは すでに 死んでいるらしく…。
 
 
〔『 悪魔の墓場 』  ケイティ と 夫・マーティン
 
こちらは「 薬物中毒 」の エドナの姉、ケイティ と、
 
彼女を入院させたい カメラマンの夫、マーティン
 
 
〔『 悪魔の墓場 』  ケイティを襲う ガスリー
 
その ケイティずぶ濡れ男 改め、ゾンビ・ガスリー
襲われてしまう。
 
カメラの フラッシュに怯み、襲うのを止めた ガスリー
今度は マーティンに 向かい…
 
 
〔『 悪魔の墓場 』  首を 締められる マーティン
 
そして 首を絞められた マーティンは 死亡。
 
逃げた ケイティは ちょうど通りかかった ジョージたちに保護
され無事。
 
 
〔『 悪魔の墓場 』  翌朝の 現場検証 〕
 
だが、ジョージエドナ巡査部長から「 薬物中毒 」の
ケイティ と共に「 マーティン殺し 」を疑われてしまう…
 
という流れ。
 
 
「 今どきの若者 」が 大嫌いな 巡査部長を 演じるのは
知名度から キャスティングされた、アーサー・ケネディ
 
『 アラビアのロレンス 』『 ミクロの決死圏 』など
多くの作品に出てますが、この頃は すっかり 忘れ去られていたみたいですね。
 
 
〔『 悪魔の墓場 』  赤ん坊に 襲われた 看護師
 
一方、病院でも 赤ん坊の 謎の狂暴化が 起こっていた。
 

 

〔『 悪魔の墓場 』  現像された写真 〕
 
マーティンが 映した写真を 現像するが、
何故か ガスリーは 映っておらず。
 
 
〔『 悪魔の墓場 』  「 ガスリー自殺 」の記事 〕
 
新聞記事によって ガスリーずぶ濡れ男が 同一人物なのも
確認され…と、チョット「 幻想怪奇 」も 混じった展開に。
 
その後、ガスリーの死体を 確認しに 墓地へ…。
 
 
〔『 悪魔の墓場 』  死んでた 墓地の管理人
 
この「 顔のキズ 」は 地味にリアル。
 
 
〔『 悪魔の墓場 』  「 墓地の管理人の家 」での攻防 〕
 
本作の ゾンビ は 少し道具を使ったりも出来る「 知能タイプ 」
だが、パワーも 兼ね備えており かなり強め。
 
 
〔『 悪魔の墓場 』  考察する ジョージ
 
ガスリーの復活 」は「 超音波 」だが、
その後の復活は「 生者の血 」と 何故か オカルト系。
 
 
〔『 悪魔の墓場 』  「 墓石 」攻撃前を受ける前の 警官
 
一緒に「 家 」に籠城していた、ふたりを 尾行していた 警官
連絡を取るため 外に出るが、
 
怪力ゾンビ による「 レストインピース まで 行こうぜ 」的な
「 墓石 」攻撃で 負傷…
 
 
〔『 悪魔の墓場 』  襲われ、内臓を食べられる 警官
 

何とか 連絡は入れるが 腹を裂かれ…

 
 
〔『 悪魔の墓場 』  警官 殉職 〕
 
殉職。
 
 
「 特殊効果 」は ルチオ・フルチ作品『 サンゲリア 』
『 地獄の門 』『 ビヨンド 』ジャネット・デ・ロッシ
 
まあまあ有名な作品(?)『 殺人魚フライングキラー 』
ロッシ だけど、こちらは 忘れられがち。
 
 
〔『 悪魔の墓場 』  ガスリー 焼死( 便宜的な表現 )〕
 
ガスリーたち3体 は 扉を破り「 家 」に侵入してくるが、
「 燃えやすい体質 」らしく、ランプの灯で あっさり焼死。
 
しかし、その焼死体により ますます 巡査部長に 疑われて
しまう。
 
 
ちなみに 本作の「 火と ゾンビの関係 」については
伊東美和が「 火の聖性による浄化 」※と 書いてました。
 
( ※ 映画本『 怖い、映画 』に 掲載されている
「 再評価『 悪魔の墓場 』」の箇所 )
 

 

〔『 悪魔の墓場 』  ゾンビ化・マーティン と 仲間 〕

 

とりあえず ゾンビは いなくなった…と 思いきや、

マーティンが「 復活 」。

 

さらに「 死体 」となって 病院に 運ばれた マーティンは そこで仲間を2人 増やし 新3人グループを 結成。

 

ちなみに ちゃんと服を着ているのは マーティンだけだ。

 

 

〔『 悪魔の墓場 』  殺される 受付担当の女性

 

マーティンたちに あっさり殺られる 受付の女性

 

 

〔『 悪魔の墓場 』  「 乳首 切り落とし 」&「 頭直撃 」〕

 

 

外で マーティンに 襲われた事で 錯乱し 入院中の エドナ

 

その彼女に 会いに行った ダフィールド医師ケイティ

ゾンビ3人が襲撃。

 

 

医師包帯ブリーフ男に オノを振るうも

結果は「 乳首 切り落とし 」と 微妙なダメージ。

 

逆に、奪われたオノを 頭に受けた事により 医師は 死亡。

 

 

包帯ブリーフ男の「 胸の縫合痕 」が 素晴らしいんですよね。

 

 

〔『 悪魔の墓場 』  首を絞められる ケイティ

 

残った ケイティも エレベーターで 夫・マーティン

「 首絞め 」により 死亡。

 

 

〔『 悪魔の墓場 』  受付の死体 〕

 

 

〔『 悪魔の墓場 』  焼かれる 包帯ブリーフ男

 

外で いろいろと やってた ジョージも 病院に到着。

 

オノを「 たいまつ 」にして サクッと 包帯ブリーフ男を焼く。

 

 

〔『 悪魔の墓場 』  エドナ 救出 〕

 

ケイティを含む ゾンビたちに 襲われていた エドナだったが、

ジョージ彼らに 火をつけ 彼女を 救出。

 

 

夫 → 妻(姉)→ 妹 の「 家族間 殺人連鎖 」が 切ないね。

 

 

〔『 悪魔の墓場 』  「 星の目 」エドナ

 

…が、遅かった。

 

すでに エドナは「 一番星を宿した 」目になっていた…。

 

 

〔『 悪魔の墓場 』  焼かれる エドナ

 

その「 目 」を見た ジョージは 火が回った部屋に エドナ

押し入れる。

 

エドナは 焼かれながらも 悲し気な表情を 浮かべるのだった…

 

 

〔『 悪魔の墓場 』  撃たれた ジョージ

 

…と その直後、突然 ジョージが 撃たれる。

 

 

〔『 悪魔の墓場 』

「 銃を構える 巡査部長 」と ジョージに向けた「 セリフ 」〕

 

撃ったのは「 動く死体 」など まったく信じずに ジョージたちを 疑っていた 巡査部長

 

真の犯人、ゾンビたちは 焼死し、容疑者扱いだった ジョージも 射殺された事で 事件は 解決。

 

 

女主人公・エドナの「 ゾンビ化 」から すぐに

男主人公・ジョージの「 死 」と 畳みかけるような 悲劇 展開。

 

「 若者嫌い 」な 巡査部長も 上手く活かされています。

 

その ジョージの死は『 ナイト・オブ・ザ~ 』っぽくもありましたが、「 アメリカン・ニューシネマ 」的な結末でも ありましたね。

 

 

〔『 悪魔の墓場 』

ホテルの部屋での 巡査部長ジョージの対面 〕

 

 

その後、会見を終えた 巡査部長は 宿泊先の ホテルへ 向かう。

 

部屋に入った 巡査部長の前に「 一番星の生まれ変わり 」と

ばかりに 死んだ ジョージが 現れ、襲い掛かり……

 

 

 

〔『 悪魔の墓場 』  ラストカット 〕

 

で、最後は「 超音波 害虫駆除 装置 」で 終わり。

 

 

〔『 悪魔の墓場 』  「 アウル・ホテル 」のフクロウ 〕

 

これは 宿泊施設「 オールド・アウル・ホテル 」の

マスコット的な、おそらく子供?の フクロウ。

 

「 超音波 」の影響で 暴れるんだろうなと 思っていたら

「 何もなし 」だった…。