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berobe 映画雑感

「 映画 」と「 本 」の感想

まずは 関係ない ラース・フォン・トリアー 作品を軽く。

 

 

ドラマ『 キングダム 』、おさらい鑑賞 終了。

(『 エクソダス 』は これから )

 

コレは アレだったな、「 ホラー & 病院 & 演技しない 」版の『 イディオッツ 』(08年)

 

 

やっぱ ヘルマーが 最高でしたね。

 

( 今回の上映と 放送で ヘルマーのファンが 増えるとイイな )

 

今回は、

 

医師長・メースゴー の「 心の迷走っぷり 」( 中年の危機 )、

 

あんな ヘルマーの言動にも 寛容な 友愛会の面々

 

退屈な男からの脱却、事故の贖罪から 危険なレースに挑む、

クリスチャンも 印象に残りました。

 

そういえば、ヘルマーの弁護士 役で ステラン・スカルスガルド 出てましたね。

 

 

 

〔『 キングダム 』  弁護士 役の ステラン・スカルスガルド

 

 

 

全く 期待していなかった『 奇跡の海 』(96年)も 結構 面白かった。

 

神を信じる 主人公・ベスの「 神への “願い” 」が

「 悲劇を伴い “叶った” 」( 神は 与え、奪う )…様に見える、

 

「 神の話 」としても「 人間の話 」としても 憐みを感じちゃう話でしたね。

 

トリアー作品は「 失う 」話が多いな )

 

その「 悲劇 」の元が 純粋なベスの「 篤い 信仰心 」と

「 夫への 愛 」( 依存傾向が 強いんだよね )、

 

ベスの 精神の不安定さ 」から始まっているのが なんとも

イジワル、トリアー的なんですが、

 

最後も「 天の鐘?で “祝福” 」( 信仰と 自己犠牲で 天国へ?)する、無理やりの グッドエンドにも 皮肉を感じます。

 

 

ちなみに 後半頃、「 娼婦ファッション 」の ベス子供たちが「 石 」を投げつける場面がありますが、

 

あれは 聖書の「 罪なき者だけが 石を投げよ 」

( 娼婦が 石を投げられる )の話が モチーフ。

 

 

信仰・教義に厳しい 信徒が 実際は「 聖書の教え 」を まったく理解していないという、これまた「 意地の悪い 」描写になってましたね。

 

あと、一番 ベスを 心配していたのが 島の外から来た

( 信仰心は そこそこ?の )義理の姉、ドドってのが また

オモシロかったり。

 

という事で ベスを演じる エミリー・ワトソンも イイんだけど、

 

個人的には その ドドを演じた カトリン・カートリッジ の演技が良かったですね。

 

 

『 マンダレイ 』(05年)は、

 

「 強固なシステム 」は 急には 変えられない…みたいな話だったかな?

 

なんか「 塞翁が馬 」な展開で 意外と ハラハラする内容でしたね。

 

今だに残る「 黒人 奴隷制度 」を変えようとした 主人公、

グレース だったけど 結局は 過去のシステムの 手の平の上、

 

「 ひとり相撲 」の様相で チョット悲しかったな。

 

 

取り敢えず ここまで…あ、穴をふさぐのが 遅すぎた!

 

 

ようやく本題。

 

 

「 空飛ぶ十字剣 」(台湾/1977)

 

「 時代 & 武侠カンフー 」・アクション映画。

 

「 3D映画 」として製作された 作品でもあります。

 

 

 

明王朝の時代。

 

権力を欲する 宦官の長、ツァオ閣下は 後に天子を継ぐ ミン王子の殺害を企んでいた。

 

ミン王子は 武道寺の「 ホーアンチュー寺 」に 匿われていたが、その寺を 部下を引き連れた ツァオが 襲撃、

僧たち師匠ツァオに戦いを挑むも 殺されてしまう。

 

その時 使いに出されていた タン師匠から託された、

 

ツァオの頭に ダメージを与える。

それが回復する 7日後までに ツァオの頭を攻撃し 倒せ 」

 

との旨の手紙を読んで 師匠の意図を知る……。

 

 

 

「 Amazon配信 」200円。

 

前から「 リスト入り 」しては いたものの なかなか気が向かず。

 

そんなところ、数か月前から 空いた時間に 少しずつ読んでいた ホラー映画本『 ~ 切り株映画の世界 』※ 内で

 

『 片腕カンフー 対 空とぶギロチン 』(75年)と共に 紹介されていて 興味を覚え、よくやく鑑賞。

 

 

〔 ※ ホラー映画本 『 ショック!残酷! 切り株映画の世界 』

 

映画における「 残酷表現 」の歴史とか、まあまま 真面目な内容もあるし、

 

クローネンバーグ『 クラッシュ 』ルイス・ブニュエル『 哀しみのトリスターナ 』( 共に 著:柳下毅一郎 )など、

 

ホラーっぽくない作品も 紹介されていたりで 満足度が 高めの

本でした 〕

 

 

 

ですが これ、「 昔テレビで 放送した映像 」で、

テレビ画面に合わせて「 両脇がばっさり カット 」されており、

 

お目当ての「 脳みそ食い 」も 丸っとカット。

 

何より「 200円と言えど あんまりじゃないかい? 」と

思わず愚痴りたくなる「 画質の悪さ 」に 怒りにも似た感情がチョット湧きましたよ。

 

 

それでも「 台湾 」映画らしい ケレン味が溢れる「 内容 」は

楽しく、ツッコミ甲斐もあったりで 面白く観れましたけどね。

 

 

かなり残念な「 配信 」ではありますが「 内容 」自体は イイので 他に選択肢がなければ コレで 妥協するのも アリっちゃ アリかも。

 

 

ここから「 画像 」。

 

「 ネタバレあり 」&「 画質の関係で 見づらい 」です。

 

 

〔『 空飛ぶ十字剣 』  邦題タイトル、「 煽る 」副題 〕

 

 

この前に「 英語版タイトル 」が出るんだけど 両脇が切られているため ちゃんと読めません。

 

音源も「 テレビ放送時の 吹き替え 」。

コレは 人によっては プラス・ポイントかな。

 

 

〔『 空飛ぶ十字剣 』

後半、いきなり出てくる「 アイキャッチ 」〕

 

 

どうやら「 火曜ロードショー 」の素材らしい。

 

その「 火ロー 」は 他局から映画を借りて 放送していたらしいんだけど、コレの権利関係は どうなってるんでしょうか?

 

ちなみに 本来の上映時間は「 96分 」みたいですが、

こちらは 編集されていて「 90分 」です。

 

 

〔『 空飛ぶ十字剣 』  宦官の長・ツァオ

 

 

ボス・キャラの 宦官の長・ツァオ

( 吹き替えでは「 閣下 」と呼ばれていた )

 

役名表示が ナツいね。

 

 

〔『 空飛ぶ十字剣 』  ツァオの部下・ルー

 

 

ツァオの部下、ルー将軍

 

以外にも 結構 臆病。

 

その割に 根性があったりで 面白いキャラ。

 

もうひとり シャウ将軍 がいます。

 

 

〔『 空飛ぶ十字剣 』  ツァオの部下・ラン

 

将軍2人を 小バカにし、ツァオに近づく ラン

 

 

〔『 空飛ぶ十字剣 』  主人公・タン

 

主人公・タンは「 ツァオ父親を殺された 過去がある 」

という設定。

 

演じる レオン・タン は「 蹴りが綺麗 」なタイプ。

 

 

〔『 空飛ぶ十字剣 』  タンの「 投げ銭 」1投目 〕

 

 

タンの武器は「 傘 」と「 投げ銭 」( アビリティ:銭投げ )。

 

「 投げ銭 」は バラバラに飛んだのに 木には 一直線に並んで

刺さる、スゴイ技。

 

 

〔『 空飛ぶ十字剣 』  タンの「 投げ銭 」2投目 〕

 

2投目も キレイに並ぶ、超・スゴ技。

 

 

〔『 空飛ぶ十字剣 』  「 3D 」演出 〕

 

 

最初に書いたように「 3D映画 」なので それらしい

「 迫って来る 映像 」も 多くあります。

 

まあ「 2D 」だと 面白くもなんともないんですが。

 

 

〔『 空飛ぶ十字剣 』  前半の「 首チョンパ 」2場面 〕

 

 

「 残酷 」も まあまあ あるけど「 カットの切り替えの早さ 」、「 画質の悪さ 」が相まって 高揚感は 低め。

 

 

〔『 空飛ぶ十字剣 』  「 ツァオ師匠 」での ツァオの爪 〕

 

 

前半の「 見どころ 」は ホーアンチュー寺での「 ツァオ戦 」。

 

部下たちではなく「 ツァオ 直々に戦う 」展開がイイんだよね。

 

ちなみに アクション場面は「 両端が切れて 」いるため 全体像が見えず、迫力は 少々 不足気味。

 

 

〔『 空飛ぶ十字剣 』

ツァオ師匠 」での 師匠の「 法衣棒 」〕

 

 

ツァオ戦 」では 師匠が 上着( 法衣 )を脱いで クルクルと回して棒状にして 応戦する場面も。

 

 

〔『 空飛ぶ十字剣 』

ツァオの「 腕 」が 師匠の体を貫通して 決着 〕

 

 

善戦するも ツァオに 殺られる 師匠であったが、

「 頭突き 」で ツァオの「 頭 」に「 7日間 残る 」損傷を

与えており、タンに後を託す…みたいな流れ。

 

 

てっきり タンミン王子を 守る展開になるんだと 思ったら、

ここで ミン王子が「 服毒 自死 」して あっさり退場…。

 

ここから「 父と 師を 殺された タンの復讐 」と 普通の話に。

 

 

〔『 空飛ぶ十字剣 』

タンの 手下殺し、額に「 投げ銭 」と「 ヤリ2体貫通 」〕

 

 

始めは ルー将軍と 対決。

 

手始めに タンは 手下を殺して 怯えさせ、さらに 林に逃げる ルー に向け「 父を、師を返せ~ 」と 声を聞かせて 追い詰める

「 精神攻撃 」を 披露。

 

 

 

〔『 空飛ぶ十字剣 』  人を発見! 剣で グサッ 〕

 

 

その「 声 」に慄く ルーの前に人が。

ルーは そいつに突撃して「 剣 」を ブッ刺すが…

 

 

〔『 空飛ぶ十字剣 』  木人 〕

 

 

なんと「 木人 」( 身代わりの術? )だった!

 

 

〔『 空飛ぶ十字剣 』  タンによる ルーの手チョンパ 〕

 

 

「 剣が木から抜けない 」スキを突いて 上からタンが攻撃、

ルーの両手を切断。

 

 

〔『 空飛ぶ十字剣 』  両手無し ルー

 

 

と、普通なら 両手を切断された時点で 諦めそうなんだけど、

 

ルーは「 諦めたら そこで終了 」の精神で「 蹴り 」を使って

タンに 立ち向かうんですよ。

 

 

〔『 空飛ぶ十字剣 』

木の枝を抱える ルーと「 樹上に逃げた 」タン

 

 

しかも「 木に登って やり過ごす 」タンを攻撃するため

「 太い木の枝 」を 振り回したりと 心の強さは 本作で 一番。

 

個人的に この場面は アツかったですね。

 

 

〔『 空飛ぶ十字剣 』  武器「 鎖・カニばさみ 」〕

 

 

ルーを倒した タンシャウ将軍刺客たちが襲う。

 

その刺客たちの武器は「 鎖・カニばさみ 」(?)。

 

 

〔『 空飛ぶ十字剣 』  「 鎖・カニばさみ 」首チョンパ1 〕

 

 

僧たちタンの 助太刀に来るも、

逆に その「 鎖・カニばさみ 」で「 首チョンパ 」されまくり。

 

 

〔『 空飛ぶ十字剣 』  「 鎖・カニバサミ 」首チョンパ2 〕

 

 

ここらへんは『 空飛ぶギロチン 』(75年)の影響大ですね。

 

 

 

〔『 空飛ぶ十字剣 』

タンの短刀が 胸に2本刺さった シャウ

 

 

ルー戦 」とは違い、シャウ将軍とは 正面からぶつかり合い。

 

…だったけど、最後は タンが「 傘からの 飛び道具 」で仕留めるという、少々狡い 決着。

 

「 命を賭けた 戦い、復讐 」とは 非情なものですね。

 

 

〔『 空飛ぶ十字剣 』  タンラン

 

 

その後 いろいろあって 最後は「 タンランが共闘 」して

ツァオに戦いを挑む展開。

 

 

〔『 空飛ぶ十字剣 』  「 鎧 」を装備していた ツァオ

 

 

その ツァオは強く、さらに「 鎧 」を着こんでおり「 剣 」が

効かない。

 

それでも タンラン は 果敢に立ち向かう。

 

 

〔『 空飛ぶ十字剣 』  これが「 十字剣 」だ! 〕

 

 

少々 劣勢気味になった ツァオは「 鎧 」を脱いで

その「 鎧 」を「 十字架状の武器 」にして ぶん投げる、

 

という「 遠距離 攻撃 」の戦法を取る。
 

 

〔『 空飛ぶ十字剣 』  空飛ぶ十字剣(「 邦題 」回収 )〕

 

 

その「 十字剣 」は「 ブーメランの様な軌道 」を見せ、

スキがない(?)。

 

このままでは ジリ貧、どうする タン

 

 

…ってな感じで ついに登場した「 十字剣 」は

『 悪魔城ドラキュラ 』の「十字架」を思わせる武器でしたね。

 

 

〔『 空飛ぶ十字剣 』  十字剣、破れたり! 〕

 

 

タンは「 十字剣 」の真ん中にある「 穴 」に注目。

 

その「 穴 」に 下から「 傘 」を入れて「 十字剣 」を止める事に成功。

 

 

〔『 空飛ぶ十字剣 』  横っ腹から貫通する「 剣 」〕

 

「 鎧 」が なければ「 剣 」は効く。

 

 

〔『 空飛ぶ十字剣 』  ツァオの最後 〕

 

 

剣が ツァオの「 腹 」を貫通し 弱ったところで ランツォアを掴んで 動きを止め、

 

そこを タンが( 師匠とかの )「 竹で出来た 位牌 」ツァオの頭に グサりと刺して 決着…という結末。

 

 

 

「 竹の位牌 」は ちょいちょい 出て来てはいましたが

まさか 最後に「 武器 」として使用されるとは 驚きでしたね。

 

 

アクションも良かったし、長年 気になっていた「 十字剣 」の

謎もわかったしで、思った以上に スッキリする内容でした。

 

まあ、その「 十字剣 」は あっさり破られるし、ミン王子

死んでるけど…。