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berobe 映画雑感

「 映画 」と「 本 」の感想

 

 

今月 読んだのは…

 

 

ファンタジー系( 特殊設定 )・本格ミステリー

 「 錬金術師の密室 」  紺野天龍

 

 

「 ジュブナイル + オカルト 」ミステリー

 「 でぃすぺる 」  今村昌弘

 

 

ノンフィクション

 「 未解決殺人クラブ 市民探偵たちの 執念と正義の実録集 」

ニコラ・ストウ

 

 

の3冊。

 

 

ちょっと軽めだけど 熱くて 集中力が無くなる時期なんで。

 

来月も 3冊は読みたいけど どうなるか…。

 

 

まずは「 ミステリー 」2冊から。

 

 

 

「 錬金術師の密室 」  紺野天龍

 

ファンタジー系・本格ミステリー。

 

 

7名しか存在しない「 錬金術師 」だけに 解明できるとされている、神域へと至るための「 七つの神秘 」( 六~零 )。

 

現在「 第六神秘 」まで再現できるところ、唯一「 第五神秘 」の再現まで至っている、水上都市・トリスメギストス にある

大企業:メルクリウス・カンパニィ

 

その メルクリウスが「 第四神秘:魂の解明 」にも成功、

「 神秘の公開式 」を行うという。

 

公開式に招待された アスタルト王国の 錬金術師・テレサ と、

 

“性格に難のある” 彼女の「 お目付け役 」として抜擢された

青年軍人・エミリア の2人は トリスメギストス へと 赴く。

 

だが 公開式の前夜、「 第五、第四の神秘 」を解明した、

メルクリウスの “お抱え” 錬金術師、フェルディナント三世

「 地下の工房 」で 死体となって 発見される。

 

フェルディナントは「 変成された 巨大な黄金の剣 」で 身体を貼り付けにされ、両腕も破壊されており、

 

足元には バラバラになった、が「 魂を錬成 」して創った

「 ホムンクルス( 魂の入った 機械人形 )」があった。

 

その現場が「 三つの扉 」( プラス 警備員2名 )による

「 三重密室 」だった事から 錬金術師である テレサが疑われ……。

 

 

 

評判がイイようなので 前から 気になっていた作品。

 

買うしかないかなと 思っていたんですが 一昨年くらいに 突如

図書館に入荷、それから さらに時間が経ってしまいましたが

今回 ようやく読めました。

 

 

「 あらすじ 」から 分かるように「 ファンタジー強め 」、

「 ライト系 」の 世界観 & 設定の内容。

 

探偵役の 錬金術師・テレサが「 傲岸不遜 」という “いかにも” な キャラでしたが、世界観が コレなので 引っ掛かりは 少なかったですね。

 

ただ、前に読んだ『 神薙虚無 最後の事件 』の探偵と 似通ったキャラだったので チョット新味には 欠けてましたけど。

 

 

その世界観の方も 錬金術による「 各国の パワーバランス 」や

「 技術発展 」があったりと しっかり設定されており、

 

「 錬金術 」の説明は 不足気味に思えたものの イメージとしては 入り易かったですね。

 

 

「 ミステリー 」としては

「 密室への入退出 方法 」や「 錬金術師 殺害の動機 」に、

 

「 物体の形状・状態の変化… 」や「 解明された 魂の神秘?」などの「 錬金術 」が 絡む内容。

 

一見、“何でもあり” な感じですが※、推理に必要な情報は 明示されていたので「 本格度 」も 結構 高めだと思いましたね。

 

 

( ※ “何でもあり”

ちなみに 最初の「 警部の推理 」は

 

「 錬金術で 壁を壊して侵入、脱出時に壁を 錬金術で修復… 」と、クレイジー・ダイヤモンド な方法 )

 

 

個人的には「 某作品 」が 頭に浮かんだこともあって

そこそこ「 真相 」に近づけたましたよ。

 

ただ「 メイン 」( 方法・動機 )は良かったけど「 その後 」はチョット ムリめに思えたかな。

 

そこを補完( フォロー )する意味、あと ドラマ性を持たす意味でも “あの人” の「 モノローグ 」があっても よかったかも。

 

 

ちなみに「 小ネタ 」として、読後に「 登場人物 」を確認すると「 なるほど~ 」となる…かもしれません。

 

 

あと 内容とは 関係ありませんが「 あとがき 」で 西澤保彦

名前が出て来ていたのが チョット嬉しかったですね。

 

 

 

「 でぃすぺる 」  今村昌弘

 

オカルト・本格ミステリー。

 

 

地方、奥郷町にある 小学校の 二学期。

 

小学6年生、オカルト好き・木島悠介( きじま ゆうすけ )、

優等生・波多野沙月( はたの さつき )、4月に転校してきた

ばかりの 畑美奈( はた みな )の掲示係3人は、

 

波多野の提案により「 奥郷町の七不思議 」を調べて記事にする事を決める。

 

そこには 去年の秋に起こった、従姉の真理子が殺された事件の犯人を捕らえたいとの 波多野の強い意志があった。

 

2人も それに協力する事となるが、真理子の パソコンには

「 七不思議のうち、六つの怪談の テキストファイル 」の他、

 

「 七つ目の不思議を知ったら死ぬ 」とも書いてあり……。

 

 

 

聞いていたけど 思った以上に「 ジュブナイル 」だったな。

 

 

「 オカルト:町の七不思議 」と「 リアル:実際の殺人事件 」の調査が 並行的に進むのが 大まかな流れ。

 

そこに、

 

「 オカルト肯定派 」の悠介と「 オカルト否定派 」の波多野

よる「 七不思議テキスト 」の “解釈”( 推理 )対決や、

 

2人の “解釈” を客観的に分析、判定する の「 推理潰し 」が加わってきます。

 

「 ミステリー 」としては チョイ軽めな気はしましたが

しっかり「 謎解き( 本格 )」になっていたし、

 

「 オカルト 」の方も「 思ったより 人死に多め 」で 緊迫感が

ありましたね。

 

 

人物の関係性や 町の秘密が 徐々に明らかになる サスペンス構成も 楽しく、

 

「 少々 広げ過ぎた感 」は 覚えたものの 波多野の抱える

問題も いいアクセントになっていて「 子供モノ 」としても しっかり読めました。

 

ただ「 終盤 」が 駆け足気味だったのは 気になったかな。