時代モノと 怪談ミステリー 2冊 「 病葉草紙 」「 バラバラ屋敷の怪談 」 | berobe 映画雑感

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「 映画 」と「 本 」の感想

 

 

しばらくしたら消す、関係ない話。

 

 

術後の経過は イイんだけど 真菌は まだ 残っているみたい。

 

で「 抗真菌薬 」が処方されてるんだけど コレが 結構 高い…。

 

しかも 薬局で「 ジェネリックが無い 」( 病院では ジェネを

処方されてた )と言われ 高くつき かなり ヘコんでます…。

 

しかも 治るまで 時間も掛かるみたいだし…。

 

 

ということで まずは「 意味ナシ引用 」から。

 

 

『 「 ある種の穴には 意志があるんだってさ。

 

あるいは 意志が 穴を産んでるんだけど、それはどちらも 似た

ようなものだから 同じような 扱いでいいって 」 』

 

舞城王太郎『 食パンと右肘 』

 

 

本題。

 

 

今月 読んだのは…

 

 

ミステリー

  「 病葉草紙 」  京極夏彦

 

 

連作ミステリー・ホラー

  「 バラバラ屋敷の怪談 」  大島清昭

 

 

時間がない中 なんとか 2冊は 読んだ…。

 

( そもそも 読むのが遅いってのがね… )

 

来月は 3冊 読めるといいのだけど「 映画本 」を買っちゃったんで どうなるか…。

 

 

 

「 病葉草紙 」  京極夏彦

 

連作短篇・時代ミステリー。

 

 

隠居している 父から「 長屋 」の差配を任されている 藤介

( とうすけ )。

 

藤介は 店子のひとり、長屋に籠ってばかりいる 久瀬棠庵

( くぜ とうあん )を心配し よく様子を見に行っているが、

 

ある日、久瀬の元を訪ねると その向かいの長屋から「 祖父を殺した… 」と 孫が出て来て……。 ( 1話目『 馬癇 』)

 

 

長屋の管理をしている 藤介と、長屋に 引き籠り 学問や 書き物をしている? 豊富な知識を持つ 久瀬棠庵の2人が

 

長屋の住人たちが関わる騒動や 持ち込まれる相談事を解決する…みたいな内容。

 

 

タイトルにある「 病葉 」( わくらば )とは「 病気や 害虫に

より 変色した葉 」のことらしいです。

 

ということで 本作では 持ち込まれる 厄介ごとを「 虫・病気の

せい 」にして「 丸く収める 」という 趣向になっています。

 

話自体も「 亭主が 飯を食わなくなった 」とか「 高級料亭での

食事から 数日後に 亡くなる 」など 体調の異変や 病気らしきものが絡む 内容が多いです。

 

そこらへんは 良かったんですが「 藤介の語り 」で進む パターンなので トラブルから 解決まで あっさりで、

 

当事者の「 心情描写 」もないため 個人的に 読み応えとしては

少な目。

 

「 人には “欠けた” 部分がある 」みたいな メッセージも 心に響いたし、

 

思ったよりも「 ミステリー 」らしく 読めるところも あったので

総じて 面白くは 読めましたけどね。

 

得に 面白かった話は、干支の「 庚申講 」が出て来る『 蟯虫 』( ぎょうちゅう )かな。

 

「 庚申 」は、その日の夜「 体内に住む虫 」〔 三尸(さんし)虫 〕が 身体から出て来て 閻魔大王に「 悪事を 告げ口する 」というヤツですね。

 

( なんで その日は 夜に眠らずにいるのだとか )

 

この「 企み 」は なかなか オモシロくて 好きです。

 

あと 最後の話『 頓死肝虫 』( とんしのかんむし )も あの人の 大活躍という 以外な展開になる( そして アレに関して オチが付く )のも 良かったです。

 

 

ということで 個人的に「 少し軽めの 仕上がり 」の内容だったかな。

 

ページ数は 多めだけど 軽く読めるので サクッと読みたい人には

オススメできそう。

 

 

 

「 バラバラ屋敷の怪談 」  大島清昭

 

「 怪談作家・呻木叫子 」シリーズの 連作ミステリー・ホラー。

 

全4編。

 

 

全体の感想から書くと、安定した面白さでは あったけど『 最怖の幽霊屋敷 』と比べると “繋がり” が 若干 弱かった 印象。

 

まあ 2編目『 青いワンピースの怪談 』以外が「 書下ろし 」だった(『 青い 』から肉付けした? )のを 考えれば よく出来た作品だったのかな。

 

 

 

「 バラバラ屋敷の怪談 」


「 鬼の伝説 」があり、50年前に「 連続バラバラ殺人 死体

遺棄事件 」が起こっている、栃木県の 百目鬼( どめき )町。

 

その バラバラ殺人の犯人が 住んでいた、通称「バラバラ屋敷」では 被害者と思われる 女性たちの霊の目撃が 多数あるが…。

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35年前、「 バラバラ屋敷 」に 心霊写真を取りに行った 5人の少年たちは ガラス越しに「 切断された 少年の首 」を発見する。

 

だが、玄関や 窓は 全て施錠された 密室状態であった……。

 

 

儀式めいた「 バラバラ死体遺棄 」、違和感のある「 幽霊目撃

証言 」、そして「 密室殺人 」という 要素 多めの内容。

 

個人的には ミステリー要素が 程よく少な目なのも 良く、

 

( ミステリー色が強く出ると バランスが崩れるんだよなぁ )

 

エンタメ・ホラーとして 面白く読めましたね。 

 

 

 

「 青いワンピースの怪談 」

 

栃木県の博物館に出る、“青いワンピースの少女” の霊。

 

怪談作家の 呻木叫子( うめき きょうこ )は かつて取材した

「 公立高校 」や「 廃ホテル 」での怪談にも その少女が現れていることに 気付き……。

 

 

「 実体感のある 」青いワンピースの少女は あまり 好きじゃないけど、

 

「 少女の出没場所の謎 」や「 奇妙な自殺の状況 」のところは 良かった。

 

 

 

「 片野塚古墳の怪談 」

 

複数の “人間の形をした石”「 生け石 」が 乱立する 静岡県の

「 片野塚 古墳 」。

 

映像制作会社・ディレクターの鰐口、アイドルの南沢と共に

「 歴史民俗資料館 」と 片野塚古墳を 訪れた 呻木叫子は 何事もなく 取材を終えるが、

 

その夜、鰐口と 南沢が 帰宅前に立ち寄った 古墳で 資料館の学芸員の死体を 発見してしまう……。

 

 

まさかの「 クトゥルフ系 」要素のある話。

 

「 人型の石と 怪異 」、一族が祀る「 屋敷神 」が 不穏な空気を 醸し出していて 読んでいて楽しかったですね。

 

ただ、ミステリー部分が 個人的には チョット…でしたけど。

 

 

 

「 にしうり駅の怪談 」

 

ネット上にある、異界駅「 にしうり駅 」の噂。

 

そこにある町では、頭が「 ウリ科 」の まったく動かない人、

“瓜頭の人間” がおり、

 

サイレンと共に現れる “西瓜頭の人間” が 彼らを 金属バットで 襲撃し、さらに 迷い込んだ人をも 襲うという…。

┇

「 にしうり駅 」について 調べていた 女学生が 行方不明に。

 

友人たちと 彼氏の4人が 彼女が乗ったとされる 列車に乗り

足取りを追うと……。

 

 

作中にも 出て来る「 きさらぎ駅 」を モチーフにした話。

 

「 瓜頭の人間 」からすでに やり過ぎ感があるけど、さらに

西瓜人間の方も 海水パンツと 金属バットという 出で立ちなため

 

不条理・恐怖というよりかは コミカルな味わい。

 

個人的には『 悪魔情報 』っぽい ユーモアを感じましたよ。

 

そこに チョットした「 密室殺人 」が 入ってくるのも アクセントとして 良かったし、

 

7年後の「 にしうり駅 再び 」( 異界駅 対 ○○! )の顛末に

心が躍ったりで、

 

「 怪異譚 」としては かなり突飛な内容では あったものの 以外と 楽しめましたね。

 

先に書いたように 全体の “繋がり” は 弱く感じたんですが、

 

( とはいえ 伏線は ちゃんと 回収している ) 

 

この「 顛末 」で かなり 挽回は できました。

 

 

 

ということで 今回は 終わり。