ミステリー再読 4冊『 黒死館 』『 凶鳥の如き忌む 』『 聯愁殺 」『 生首に聞いてみろ 』 | berobe 映画雑感

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「 映画 」と「 本 」の感想

 

 

 

まずは しばらくしたら消す、関係ない話から。

 

 

 

また「 気胸 」( この間と 同じ肺 )で 入院してました。

 

( 投稿日時は 8月末にしてるけど チョット前に退院 )

 

手術の時、菌により 肺が感染症を 起こしているのが わかったんですが、どうやら ソレが そもそもの要因っぽいですね。

 

( タンを出すとき 肺に 強い圧力がかかる )

 

抗生剤で 菌を減らしたけど 一向に 自然治癒せず、いろいろ

試すも それも 上手くいかず、ついに 2回目の手術。

 

結局、1ヵ月以上 の 入院という結果に。

 

( 長いという事は その分 お金も かかるわけで… )

 

前回を踏まえて 本も 6冊と 多めに持っていったんですが、当然 足りず、病院に置いてある本で なんとか 凌ぎましたよ。

 

唯一 良かったのは、長く続いていた 倦怠感の原因が 感染症だと わかったこと。

 

朝の ダルさがなくなり かなり ホッとしてます。

 

ということで やることが山積みの状態。

 

「 映画 」の消化もしたいけど その時間も あまり取れないので

( 本も読めん )しばらくは 映画記事は 出来ないかも。

 

 

ここから本題。

 

 

“意味ナシ” 引用から。

 

 

『 探偵はいつも 野良犬みたいなものです 』

 

麻耶雄嵩『 探偵ですから 』


 

 

今月( 入院中に )読んだのは…

 

 

再読

  「 黒死館殺人事件 」  小栗虫太郎

 

 

再読

  「 凶鳥の如き忌むもの 」  三津田信三

 

 

再読

  「 聯愁殺 」  西澤保彦

 

 

再読

  「 生首に聞いてみろ 」  法月綸太郎

 

 

ミステリー

  「 痾 」  麻耶雄嵩

 

 

SF・本格ミステリー

  「 海底密室 」  三雲岳斗

 

 

全部ミステリー 6冊。

 

 

 

まずは「 再読組 」から。

 

再読だし、時間もないんで サクッと。

 

あと、若干「 ネタバレ 」に触れてるところもあるかも。

 

 

 

「 黒死館殺人事件 」  小栗虫太郎

 

かなり前に再発された「 文庫版 」。

 

再読する気が 微塵も起きない作品だったけど この機会に 読む

ことに。

 

とりあえず 序盤の背景説明から 読むのがキツイ。

 

それなのに 重要な情報もあったりするから 困る。

 

その後も「 衒学 」趣味が 溢れまくっていて 情報量が多く、

記憶力が 弱い私には かなり しんどい。

 

「 館主の謎の自殺 」「 発光する 毒殺死体 」など「 謎 」や

「 話 」は 面白いものの( なんだかな~ もあるが… )、

 

探偵・法水麟太郎による「 オカルト 」や「 精神病理 」等々の

衒学の垂れ流しと それに付き合う 支倉検事の物量に押されて

 

それらが どんどん 薄くなっていくんですよね。

 

それでも 2度目だったからか( 内容 ほぼ 忘れてはいたけど )初読よりかは 理解 出来た感じ。

 

それと、時間が多くあったんで しばらくしてから また読んでみたんですが、

 

間を置かず 読んだため 情報の取捨選択が スムーズで( それでも しっかり読んだ )ストレスが かなり 軽減されました。

 

「 謎・トリック 」関係は 澁澤龍彦の「 解説 」( 澁澤 読んでた! 解説だけど )から 言葉を借りると

 

「 装飾的かつ 抽象的 」なため、雰囲気は 感じられるものの

納得感は 低め。

 

( というか、そういうタイプの作品ではない )

 

正直「 暗号 」とか「 火術弩 」のヤツは よくわかりませんでしたね。

 

とはいえ、4人の外国人の「 真相 」は 好みのヤツだったし、

 

「 竜舌蘭 」が ヒソカの「 伸縮自在の愛( バンジーガム )」

みたい※で 楽しかったりと イイところも 発見できましたよ。

 

( ※ さしずめ、カラーのヤツは「 薄っぺらな嘘 」か )

 

キャラとしては 比較的 フツーっぽい 熊城捜査局長に ちょっと

和みました。

 

 

ということで「 総評 」としては あまり変わらなかったものの、

 

「 話 」自体は 意外と 楽しめたので 初読よりかは 面白く読めたのかな。

 

まあ、あんなに 喋り散らかした割りに「 結末 」が アレで 呆れましたけど。

 

ちなみに「 青空文庫 」でも 読めるんで 興味があるなら まずは

そっちで試すのが いいかもしれません。

 

 

 

「 凶鳥の如き忌むもの 」  三津田信三

 

初読時は『 首無しの如き 』『 山魔の如き 』(「 文庫版 」の

順番で読んだ )と 比べると 控えめな印象で、

 

尚且つ「 謎 」も「 巫女の消失 」と 地味目で、評価としては

それほどでも なかったんですが、

 

( 得意分野で?「 真相 」が 判ったってのもある )

 

今回 再読してみると「 民俗・ミステリー 」として よく出来ていましたね。

 

巫女以外の「 消失 」は ちょっと 引っ掛かりを覚えたものの

それでも「 本格度 」が高いと 思いましたよ。

 

 

 

「 聯愁殺 」  西澤保彦

 

4年前、アパートで 見知らぬ若い男に 殺されそうになるも 何とか助かった 梢絵( こずえ )。

 

未だに は捕まっておらず、襲われた理由も わからない状況に

不安を抱えている 梢絵は 伝手を頼って 推理集団「 恋謎会 」に 助けを求めることに。

 

梢絵のアパートに残された の「 学生手帳 」には 彼女の名前と共に「 3人の名前 」も書かれてあったが 3人とも 殺されていて……。

 

 

『 毒入りチョコレート事件 』のような「 多重推理 」の構造を

用いた ミステリー。

 

「 真相 」が すごく好みだったのは 覚えてるんですが その他は結構 忘れてました。

 

再読してみると「 恋謎会 」メンバー各々の推理に「 本格 」らしいところがありますが まあまあ ユルい。

 

ですがそれは、作中に「 梢絵が推理に呆れる 」描写が たくさんあることからも わかるように、意図的なんですよね。

 

実は ほとんどを占める「 多重解決篇 」自体が「 問題編 」でもある構成だったり。

 

( ここらへんは 氷川透の「 解説 」に書いてある )

 

なので メンバーそれぞれの推理を「 手掛かり 」にしていけば

解ける…のかは わからないけれど、

 

個人的には「 本格らしさ 」は ちゃんとある作品だと 思いましたよ。

 

( 私の読みでは フェア・アンフェアの判断はできない… )

 

あと、個人的には「 犯人の動機 」が やっぱり 良かったですね。

 

 

 

「 生首に聞いてみろ 」  法月綸太郎

 

彫刻家・川島伊作( かわしま いさく )が 病死直前に 完成させた 娘の江知佳( えちか )の「 直取り 石膏像 」の「 首 」が切断されて 盗まれる事案が発生。

 

過去に 江知佳が 付き合っていた カメラマンの男が ストーカーとなっていたため 危険性を覚えた 河知佳の叔父法月綸太郎に相談するのだが……。

 

 

「 石膏像の首の盗難 」という地味な「 あらすじ 」だったので

食指は 動かなかったものの「 本格ミステリ大賞 」受賞作ということで 読んだんですよね。

 

内容も「 刑事モノ 」に近く( サスペンスっぽく )なんか ノリづらかったものの「 殺人事件 」も ちゃんと 起こるし、

 

さらに 私好みの なかなか “アレ”な「 真相 」で 読んでよかったと 当時は 思いましたよ。

 

終盤で「 各部 」の初めにある「 引用 」が「 手掛かり 」だったと 知ったときは 軽く衝撃が 走りましたね。

 

今回も だいたい「 その時の同じ感じ 」で 面白かったです。

 

ただ「 描写 」が ちょっと多めには 思えましたかな。

 

実際、ページ数も 500越えですし。

 

 

 

ということで「 読みたいリスト 」の進みは 滞ったものの 有意義な 再読では ありました。