今月 読んだのは…
ホラー
「 口に関するアンケート 」 背筋
モキュメンタリー系・ホラー
「 かわいそ笑 」 梨
モキュメンタリー・ミステリー
「 変な家2 11の間取り 」 雨穴
ホラー
「 撮ってはいけない家 」 矢樹純
ミステリー短篇集
「 あと15秒で死ぬ 」 榊林銘
の5冊。
多めに 読んだっぽいけど『 口に関する 』が “ちっこい” ので
ほぼ ノーカン、実質 4冊 だったり。
ジャンル関係なく( ミステリーもある )気になっていた作品から選び、それに「 ミステリー枠 」( 1冊は 読みたい )として『 あと15秒で死ぬ 』を加えた ラインナップ。
ミステリーが ほとんど 減らないのが気になるけど、しばらくは こんな感じで 行く予定( いつまで 続くか わからんが )。
それとは 別に、ウンベルト・エーコ『 薔薇の名前 完全版 』が
図書館に入ったので 読むか 検討中。
内容もそうだけど、上下巻と ボリュームもあってね…。
まずは ホラー系3作品から。
「 口に関するアンケート 」 背筋
「 肝試し 」をした若者たちへの インタビュー…?
図書館にあったので。
薄っすら「 ネタバレ 」に 触れてるんで(?)注意。
てっきり 変則気味な「 アンケート形式 」だと 思っていたら
フツーの「インタビュー形式」で ありゃ?と 思ったんですが、
これは これで 逆に 興味が深まりましたね。
内容は「 男女の三角関係 」があったり「 セミ女? 」が出て来たり「 色が変わった 」りが ありつつも フツーな感じ。
…と 思っていたところ「 最後 」で エグい “オチ” になっていて
感心しましたよ。
気になっていた アレや コレも 腑に落ちて( 一応 ネットで確認した )スッキリした 気分に。
「 色変わり 」が 効果的だったけど、展開にも ちょっと “捻り” があるのも良かった。
( その “捻り” の方に 引っ張られてしまったが )
あと、調べて知ったんですが「 背表紙 」にも 仕掛けがありましたね。
という事で 雰囲気も良く、ちょっとした ミステリー要素もあって 楽しく読めましたよ。
じゃあ、この話はこれで終わりますね…。
「 かわいそ笑 」 梨
インタビュー、メール、掲示板…「 媒体 」組み合わせ?形式のモキュメンタリー系・ホラー。
ミステリーもだけど、この手のホラーも ネタバレに 触れそうで 書きにくいね。
とりあえず「 ネット黎明期 」の描写が多くて なんか 懐かしかったです。
あと「 同人 」界隈の話も 興味深かったな。
( ゲームみたいに「好きな名前」を入れられるのには驚いた )
内容は 全5話+「 まえがき 」「 あとがき 」で “ひと繋がり” の構成なので 野暮では あるんだけど、
第一話( タイトル長いので 省略 )と 第三話「 受信トレイ 」が
面白かったですね。
第一話は「 コピー機 」の くだりからの 異様な展開に、
第三話は “陰湿さ” に呆れつつも「あらいさらし」の “悪意” に
それぞれ グッと来ましたよ。
それと、第五話の「 オカルト + 催眠 」の 組み合わせも すごく好み。
でも、第二話「 behead - コピー 」は「アングラ板」の雰囲気は 良かったものの、
その後の “アレ” が やり過ぎで 興ざめしてしまいましたね。
「 QRコード 」も 拍子抜けだったし。
そういうわけで、要所要所に “刺さる” ところはあったんですが
全体的に見ると なんか パッとしなかったです。
90~00年台の「 Jホラー 」のようで 心にも 響いたし、
ミステリーでいう「 真相 」にあたる部分も 好きなヤツ※ ではあったけど、
( ※「 某ミステリー 」のオチと “似た方向性” で 新味は あまりなかった )
後半の「 説明 」が 少々クドい割りに 各要素の “繋がり” が弱くて うまく “落ちて”( オチて )いかなかったんですよね。
「 読み切れて いなかったのかも… 」と思って ネットを見たけど、みんなと だいたい同じだったし…。
まあ、“目的” が アレだから コレでいいのかも しれませんけど。
という事で 総評としては「 面白くは 読めたけど… 」という
ボンヤリとした感想になるかな。
「 撮ってはいけない家 」 矢樹純
ホラー。
映像制作会社による「 モキュメンタリー・ホラードラマ 」の
企画。
撮影場所である、プロデューサー・小隈( こぐま )の婚約者の実家、白土( しらど )家へと ロケハンに向かう ディレクターの佑季( ゆき )は、
同伴する オカルト好き・アシスタントの阿南( あなん )から
ある旧家の「 鬼眼 」と呼ばれる “力” の話を聞かされる。
さらに「 鬼眼 」の代償としての「 家が絶える 」“呪い” の話も聞くが、それは 小隈が書いた「 ドラマのプロット 」と よく似ていて……。
“見えないもの” を見る「 鬼眼 」と その代償の「 呪い 」という割と シンプルな話に、
「 ドラマの撮影 」や 小隈の息子が見た「 自分が食べられる 」などの「 涙の夢 」( 目を覚ますと 涙が出ている )、
その他 “いろいろな” エピソードが絡んでくる( 最終的に 少々
複雑になってくる )内容。
「 謎 」の出し方、「 展開 」のさせ方がうまく ダレないんですが、思ったよりは “沈み込んでいかない” んですよね。
結構 リアリティも感じられて 面白く読めては いたものの、
「 鬼眼 」の リスク&コストと リターンが 釣り合っているとは思えず( それが 引っ掛かり )イマイチ 乗りきれない。
( 自分の命をささげる 酔狂なヤツいるか? )
あと、なんか「 オカルト 」に関しても 若干 薄いような気も。
まあ、そこは 私が ホラー系では「 幻想・怪奇 」の方が 好みだからかもしれませんが。
とはいえ、「 お仕事 」小説としても 結構 楽しく読め、
“いろいろ”( 展開バレ回避 )絡んでくるところも ミステリー的で「 終盤 」も思った以上に 盛り上がったし、
あと、個人的に「 病気 」のくだりが かなり好きなヤツだったので 面白かったですよ。
最後も キレイに 決まっていたしね。
という事で このまま「 モキュメンタリー 」として 映像化しても いいかも…なんてことを 思った作品でした。