「 ゴジラ -1.0 」など、映画いろいろ | berobe 映画雑感

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「 映画 」と「 本 」の感想

 

関係ない話題から。

 

 

〔『 キングダム エクソダス〈 脱出 〉』  日本版ポスター 〕

 

 

『 キングダム エクソダス〈 脱出 〉』の「 ポスター 」当たり

ました。

 

「 溺れる ビッグブラザー 」、「 デンマークの英雄 」、

「 BBの心臓 」が繋がっている、絵的に 面白い デザイン。

 

てっきり海外のデザインだと思ったら

 

絵本作家:ヒグチユウコ

グラフィックデザイナー:大島衣堤亜

 

「 日本人コラボ 」の作品でした。

 

 

 

『 風来のシレン6 』、無事 面白い。

 

一段落したら『 スイカゲーム 』やりたいんだけど ボリュームも結構あるんで いつになることやら。

 

 

 

ようやく『 ゴジラ -1.0 』鑑賞。

 

「 シネコン 」が まあまあ 遠いので 様子見してたんですが、

 

若干 近くなる 駅近の劇場で 上映開始したので さっそく観に行ってきました。

 

最初の 小ゴジラの「 ガブッ、ポイ 」×3 と「 しっぽ潰し 」

から イイ描写でしたね。

 

上陸してからの 暴れ( 殺し )っぷりも 良かったけど、

 

「 熱線 」前の「 順番に 背びれが 隆起する 」描写が

「 カウントダウン 」みたいで 盛り上がりましたよ。

 

「 ギミック 」としても カッコ良かったな。

 

まあ、最後は もう少し 破壊して欲しかったけど。

 

 

「 ドラマ 」部分も ベタとは思ったけど 悪くなかったです。

 

敷島の「 度重なる 気絶 」や「 お父さん じゃないぞ 」、

「 俺は生きているのか 」( ここ 笑った )のくだり、

 

最後の方「 もう こんなところに… 」など( 個人的に )笑える場面が 多くあった( コメディ要素 多め・強め )ってのも ありますが。

 

でも 神木隆之介の 演技( の演出?)は 合ってないとは 思ったかな。

 

セリフも 少々 クサかったし、伏線も そのまんまですが、

 

それも「 ジャンル映画 」っぽくて そんなに 悪くなかったです。

 

あと「 説明セリフ 」に関しては 今に始まった事ではないので…

 

 

それと「 戦争の自己犠牲 」に絡めた 意見もありましたが、

 

結構 ストレートな「 作戦:いのちだいじに 」だったので

そんな感じは あまり受けませんでした。

 

倒し方を見ても「 軍事 」というより「 技術 」と「 知識 」と

「 アイデア 」でしたしね。

 

 

ちなみに「 決着 」場面では ノンフィクション本

『 世にも奇妙な人体実験の歴史 』で 紹介されていた、

 

「 米軍が 戦闘機の パイロットの命を守るために

パラシュートを 開発する 」

 

話を思い出しましたよ。

 

( その後「 海上に落ちた時の サメ対策 」も考える )

 

それに比べて……

 

 

〔『 ゴジラ -1.0 』ポスター。

あと「 なまはげ・ガンダム 」がいた 〕

 

 

 

って事で 本題、面白かった作品を 何作か紹介。

 

 

まずは「 韓国 」映画から。

 

 

かなり前に観た『 茲山魚譜 チャサンオボ 』(21年)

 

キリスト教弾圧により「 流刑 」になった 学者と、

 

「 海の生物に詳しい 」島の青年との「 知識 」と「 学問 」の

 交流を描いた、史実ベースの「  歴史モノ 」。

 

あと「 海洋生物学書 」作成という、この間の「 朝ドラ 」みたいな内容でもあります。

 

 

 

『 オマージュ 』(21年)

 

韓国の女性監督が、60年代に活躍した ある女性監督の映画の

「 失われたフィルム 」を捜す、という「 映画の映画 」。

 

主人公息子の「 家族ドラマ 」があったりと、今っぽい

「 社会的な性差 」の話なんですが、

 

「 フィルム捜し 」が ちょっとした「 ミステリー 」で

「 エンタメ性 」もあり あまり重くないのが 良かったですね。

 

 

 

一時期と比べ「 一般向け寄り 」になってしまった 韓国映画。

 

なので『 オオカミ狩り 』(22年)にも まったく 期待して

いなかったんですが、これは すごく面白かったですね。

 

凶悪な犯罪者たちを 移送している「 貨物船 」で 犯罪者たちが 反乱を起こし…

 

みたいな「 限定空間モノ 」の アクション作品なんですが、

 

とにかく「 暴力 」が 過剰で 最高でした。

 

あと、中盤から “謎の怪人” が 出て来るんですが、ソイツの

「 サーチ & デストロイ 」な 虐殺ぶりも 楽しかったですね。

 

 

〔『 オオカミ狩り 』  過剰な暴力描写 〕

 

 

「 特殊メイク 」関係は そうでもないが

「 暴力 」描写が 一手二手 多く「 血の量 」も多い。

 

 

〔『 オオカミ狩り 』  怪人 登場 〕

 

 

コイツが ウワサの怪人

 

見た目は ビミョーだが…

 

 

〔『 オオカミ狩り 』  デストロイ 〕

 

 

清々しいくらいの 殺しっぷり。

 

 

〔『 オオカミ狩り 』  顔 踏みつぶし 〕

 

 

個人的には この「 顔 踏みつぶし 」が エグくて良かったな。

 

たぶん、チューブとかで「 血 」を出してるんだと 思うんだけど、自然な出血で 生々しいんですよね。

 

 

という風に「 暴力 」は すごく良かったのに

 

後半は いつもの「 韓国エンタメ 」な展開になっていて

「 ジャンル感 」が 薄まっていたし、

 

「 盛り込み過ぎ 」で サスペンスとして 物足りないのは 残念。

 

個人的には「 犯罪者と 怪人 」の「 二部構成 」だったなら

もっと良かったですね。

 

( 上映時間も その分 短くなるし )

 

 

いずれにしても「 残酷ホラー 好き 」は チェックしておいて

いいかもしれません。

 

近年は『 悲哭 』とか『 テリファー 』とか「 残酷度数 高め 」の作品が製作されていて 嬉しい限りです。

 

 

あと 一応、ホン・サンス 作品も 観てるけど、特に 感想とかは 浮かばない…。

 

 

 

ニコラス・ケイジ 主演の『 マッシブ・タレント 』(22年)

 

 

役 」に こだわり 仕事を選ぶ ニコラス・ケイジ(役:本人) だったが ついに金欠に。

 

さらに にも 愛想をつかされ、元妻にも「 しっかりして 」と言われてしまう始末。

 

そんな中、乗り気ではなかったが「 ニコケイの 大ファン 」の スペイン人資産家・ハビの「 高額のギャラ 」が出る パーティに出席する事にした ニコケイ

 

だが 現地に着いた ニコケイCIAが接触してくる。

 

ハビが「 武器商人 」で「 ある誘拐 」に関わっている事を知らされた ニコケイは「 スパイ 」として協力するハメになり……

 

 

…というような「 ニコケイの セルフ・パロディ 」的な サスペンス・コメディ。

 

ニコケイの「 自虐ネタ 」、「 過去作品ネタ 」など

ニコケイ 好き 」には たまらない内容なんですが、

 

「 役者としての矜持 」、「 娘との関係 」、「 ファンとの絆 」など「 ドラマ部分 」も かなりイイ感じで すごく 面白かったです。

 

ニコケイ 好き 」は 必見といっていいかもしれません。

 

 

〔『 マッシブ・タレント 』  ニコケイ若きニコケイ

 

 

若い時の ニコケイ も登場。

 

 

〔『 マッシブ・タレント 』  との関係に悩む ニコケイ

 

 

〔『 マッシブ・タレント 』  スペインの資産家のハビ

 

 

ニコケイハビと「 映画 」を通して 意気投合、

2人の間で「 映画製作 」の話が持ち上がるが…

 

 

ニコケイも イイだけど、

ハビを 演じた ペドロ・パスカル も すごくイイんですよね。

 

 

〔『 マッシブ・タレント 』 「 ニコケイ同士の キス 」場面 〕

 

 

ニコケイ同士のキス 」が 見られるのは

『 マッシブ・タレント 』だけ。

 

キスを「 チュー 」と訳した 翻訳も 素晴らしい。

 

 

〔『 マッシブ・タレント 』  ハビに 疑惑が… 〕

 

 

そんな中、接触してきた CIAにより ハビの もう一つの顔を知る。

 

 

〔『 マッシブ・タレント 』  ハビの秘密とは… 〕

 

 

最後に デミ・ムーアが ちょこっとだけ 出ているんで 注意して見ましょう。

 

 

 

『 Pearl パール 』(22年)

 

『 X エックス 』は ダメでしたが、こちらは 面白かったです。

 

地方民なんで「 田舎 」の「 閉塞感 」やら「 選択肢の少なさ 」が よくわかるので、ちょっと身につまされるんですが、

 

パールミア・ゴス )が抱く「 憧れ 」と「 鬱屈 」の日々、

 

それらに 挟まれ「 狂気へと 至る( すでに 至っていた )」心情

( いわゆる「 ストレス要因 」)が うまく描かれていたし、

 

「 サスペンス 」としても 演出面が 凝っていて「 心理ドラマ 」と「 心理ホラー 」の両面で 見応えがありましたね。

 

“パール” という 煌びやかな名前と 現実のギャップ、

 

「 渾身のダンス 」の後の「 理不尽な結果 」なども ブラック・ユーモアな味わいで 暗くなり過ぎない?のも ポイント。

 

他の方も書いていたけど、一番「 コワい思い 」をしていたのは 父親でしたね。

 

 

〔『 Pearl パール 』  パールのダンス 〕

 

 

〔『 Pearl パール 』  ミア・ゴスの 圧巻の長セリフ 〕

 

 

〔『 Pearl パール 』  オノ持って 追っかけ 〕

 

 

ここは「 長めカット 」の じっくり演出。

 

他にも 池の場面での「 車イスのタイヤ のアップ 」とか、

サスペンス気分を 盛り上げる「 画 」が多め。

 

 

〔『 Pearl パール 』  画面分割による「 死体処理 」場面 〕

 

 

一応「 残酷 」描写もあるけど「 人体的 」よりも

メインは「 出自 」に関しての「 残酷( な現実 )」の方。

 

 

 

楽しめるのか 心配もあった『 BLUE GIANT 』(23年)

面白く観れました。

 

ジャズは 詳しくないですが「 曲 」が すごく良かったですね。

 

玉田ソロ 」が 一番 感動したかな。

 

これを機に「 大人向けアニメ 」が 作られてほしいですね。

 

 

「 ブルー 」といば、昔 レンタル店にあったけど 結局 借りずじまいだった、

 

監督:岡本喜八、 脚本:倉本聰『 ブルークリスマス 』

(78年)も 思ったより 大作感があって イイ作品でした。

 

「 UFO報道 」で「 アダムスキー型 」と 型の名前を 言って

いたところに

 

当時の「 SF 」や「 UFO 」の 強い浸透性を感じますね。

 

「 青い血 」に関しても「 ヘモグロビン( 鉄 )」ではなく

 

「 ヘモシアニン( 銅 )」だった…という 納得感のある設定で

「 SF気分 」も アガります。

 

「 “青い血” の 人間が現れる 」という「 侵略モノ 」と思わせておいて「 差別・迫害の 芽生え 」の流れに 持っていくところは 岡本喜八 らしいと思いましたね。

 

まあ、「 青色の血 」の原因が UFOらしいので 危険視するのも よくわかるんですけど。

 

寓話的でもあり 今観ても 新味を感じたけど、今だと この内容では 人は入らなそうですね。

 

 

 

〔『 ブルークリスマス 』  ラスト 〕

 

 

取り敢えず今回は コレで終わり。