実写化マリオ「 スーパーマリオ 魔界帝国の女神 」 | berobe 映画雑感

berobe 映画雑感

「 映画 」と「 本 」の感想

「 スーパーマリオ 魔界帝国の女神 」

(米/1993)

 

 

ゲーム『 スーパーマリオブラザーズ 』を ハリウッドが実写化。

 

 

 

ニューヨークのブルックリン。

 

共に配管工の マリオと 養子のルイージ

 

ルイージは ひょんなことから 恐竜学者・デイジーに 一目惚れ

するが、彼女は マンハッタンの地下で 謎の2人組に さらわれてしまう。

 

デイジーを追うため マリオルイージが 奇妙な壁を抜けると、そこは 独裁者・クッパに 支配されている、恐竜から人へ進化

した「 恐竜世界 」であった。

 

その クッパ は どうやら あるものを探しているらしく……。

 

 

 

マリオ 役、ボブ・ホスキンス

ルイージ 役、ジョン・レグイザモ

 

デイジー 役、サマンサ・マシス

クッパ 役、デニス・ホッパー

 

 

 

むか~し 観て「 コレじゃない感 」を強く感じ、落胆した記憶がありましたが、内容は ほとんど 忘れてるんで 鑑賞。

 

とりあえず感じた「 スーマリ感 」としては 100点満点で

5点 くらい。

 

なんですが 作品としては 悪くなく…というか「 マリオ 」を

差し引けば「 90年代 」らしい( “大味” とも言う ) 楽しい

エンタメ作品でしたよ。

 

 

そんな本作で 最初に感じたのは “ホスキンス”マリオ

「 マリオ感 」。

 

実際は「 若い 」設定のマリオが 本作では「 オヤジ 」になっているんですが、

 

イメージ的には ピッタリで ちょっとテンションも 上がります。

 

さすがに 両方オヤジは マズいって事で(?)ルイージは ちゃんと 若くしているし、

 

( 調べたら、ゲームの方では マリオルイージは「 双子 」に修正されたようだ )

 

 

さらわれるのも ピーチではなく 普通の名前の デイジー※ と

 

「 実写化 」に合わせた「 主人公キャラ 」になっており 作品にも 入り込みやすかったですね。

 

 

( ※ デイジー

誰かと思ったら GB『 スーパーマリオランド 』の姫だった )

 

 

対する「 クッパ側 」は かなり問題があるんですが、

デニス・ホッパー 演じる “実写 擬人化”・クッパ だけは

 

「 ツノ & たて髪(& 甲羅?)」を思わせる「 髪型 」が

様になっていて クッパ感もあり 結構 しっくりきましたね。

 

あと、演技過剰になりがちな クッパの演技が ほどほどだったのも良かったです。

 

 

ただ「 ゲーム世界 」の再現が 不可能なのは 十分、理解できるものの、

 

「 カメ族 」から「 恐竜族 」へ変更や、荒廃したような

ビジュアルの「 恐竜世界 」は やっぱり 悲しくなりますね。

 

ゲームの キービジュアルといえる「 キノコ 」の ほとんどが

「 粘菌 」に変わっていたり、

 

退化させられた 小頭・恐竜人の グンバクリボーの海外名 )の デザインも ガッカリ・ポイント でした。

 

アクションにしても マリオらしい「 ジャンプ・アクション 」

( その他 )が少ないのも もうちょっと なんとかして ほしかったな。

 

 

という感じで 言いたい事は たくさんあるんですが、

それと 作品自体の「 評価 」や「 良し悪し 」は 別モノ。

 

「 話 」は よくある感じではありますが「 展開 」は多めだし、

 

一応「 世界観 」も 上手く表現されていて「 CG 」の使い方も 程よく、全体で見れば面白かったですね。

 

( ハードルは ちょい下げです )

 

 

それとは別に『 ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー 』(23年)との共通点が 多く見られるところも 興味深かったり。

 

あと、個人的に「 見応え 」があったんですが それについては 後述。

 

 

ここから「 画像 」。

 

 

〔『 スーパーマリオ 魔界帝国の女神 』

何故かメタリックな デザインの「 タイトル 」〕

 

 

邦題は「 恐竜帝国 」で よかったような。

 

 

〔『 スーマリ 魔界帝国の女神 』

マリオ( 右 )と ルイージ( 左 )〕

 

 

マリオを 演じるのは 『 ロジャーラビット 』(88年)

ボブ・ホスキンス

 

ルイージを 演じる ジョン・レグイザモ の方は しっくりこないんだよな。

 

 

 

〔『 スーマリ 魔界帝国の女神 』  デイジー

 

 

実は デイジー、「 恐竜世界 」から運ばれてきた「 卵 」から

生まれた 恐竜人で、前国王の娘( 姫 )。

 

演じる サマンサ・マシス『ブロークン・アロー』(96年)の ヒロインの人。

 

『 アメリカン・サイコ 』(00年)にも出てるけど 覚えて

ない…。

 

 

〔『 スーマリ 魔界帝国の女神 』  クッパ

 

 

クッパ を演じるのは デニス・ホッパー

 

外見は 似ても似つかない クッパだけど、髪型は カッコよく、

なんだか クッパっぽくもあって 個人的には 有り。

 

 

〔『 スーマリ 魔界帝国の女神 』  クッパの側近の レナ

 

 

映画オリジナルの キャラ、レナ を演じるのは ドラマ

『 キリング・イヴ 』上司役の人、 フィオナ・ショウ

ちょっと ビックリ。

 

この レナ、オリジナル・キャラなのに 結構 出番があって

まあまあ オイシイ役 でしたね。

 

「 死に方 」も 良かったし。

 

 

〔『 スーマリ 魔界帝国の女神 』  「 恐竜世界 」の街 〕

 

 

ゴチャゴチャっとした「 SF系・ディストピア 」っぽい雰囲気の「 恐竜世界 」。

 

街が「 粘菌 」に侵されている( 前国王のせいだけど )設定も

それっぽかったり。

 

こんな設定で 実写化しようとした 制作会社に ゲームへの理解があったとは 到底 思えないんだよな。

 

 

〔『 スーマリ 魔界帝国の女神 』

小頭・恐竜( グンバ )に 退化させられた トード

 

 

恐竜兵の「 グンバ 」は 海外版の「 クリボー 」の名前、

トード 」は 海外版の「 キノピオ 」の名前らしい。

 

 

この グンバの ビジュアルに ガッカリしたんだけど、

細かく造られている「 特殊造形 」は 素晴らしいんですよね。

 

しかも 種類が たくさんあるのもイイ。

 

 

ちなみに この頃から「 CG 」が 徐々に 使われ始めて

「 造形物 」が 減っていく事に。

 

という事で この グンバ の「 造形 」にも 注目してほしいですね。

 

 

〔『 スーマリ 魔界帝国の女神 』  パトカー 〕

 

 

車も「 マリオ 」というよりも『 マッドマックス 』

『 デス・レース2000年 』の方向性の デザイン。

 

 

SFC『 マリカー 』が 前年に発売されているけど、

 

全く違う傾向なため 本作に その要素を 取り入れているのかは 判断がつかないな。

 

 

〔『 スーマリ 魔界帝国の女神 』  ビッグ・バーサ

 

 

「 赤いトゲトゲ服 」の ビッグ・バーサ

 

てっきり「 トゲゾー 」が モチーフ だと思っていたら

バーサ 」は「 プクプク 」の事で「 巨大プクプク 」でした。

 

 

〔『 スーマリ 魔界帝国の女神 』

着替えた マリオルイージ

 

 

中盤過ぎに ようやく「 マリオ服 」に。

 

…って 改めて見てみると「 オーバーオール 」じゃないのな。

 

マリオたちが 履いているのが「 ジャンプ・ブーツ 」なる物で、

これにより「 大ジャンプ 」が できるようになるんですが

 

あまり 使われないんですよね。

 

これで ピョンピョン ジャンプして グンバを踏みつけてほしかったですよ。

 

 

ちなみに「 ジャンプ・ブーツ 」の 推進弾(?)が「 キラー 」でした。

 

 

〔『 スーマリ 魔界帝国の女神 』

「 キノコ 」に変えられた 前国王と 娘の デイジー

 

 

「 恐竜世界 」に はびこる「 粘菌 」は キノコに退化させられた 前国王による「 キノコ攻撃 」…らしい。

 

ちなみに 元に戻った 前国王を演じるのは ランス・ヘンリクセン です。

 

 

〔『 スーマリ 魔界帝国の女神 』

ボー爆弾( ボム兵 )と キノコ・シールド 〕

 

 

ボム兵が 小さかったり、キノコが「 盾 」として使われたりと、

 

ちょいちょい 出てくる ガッカリ・ポイントは やっぱり 引っ掛かるな。

 

せめて「 キノコ 」は食べて( そして パワーUPして )くれよ…。

 

 

〔『 スーマリ 魔界帝国の女神 』

「 退化銃 」と 恐竜化・クッパ

 

 

「 退化銃 」( 逆進化銃 )は SFC「 スーパースコープ 」が

モチーフ。

 

コレで 決着が付くんだけど、マリオっぽくは ないんだよな。

 

と、どうしても 文句が多くなっちゃう。

 

 

〔『 スーマリ 魔界帝国の女神 』  ペット恐竜 〕

 

 

「 恐竜世界 」らしく ペット恐竜も登場。

 

あらカワイイ、と思ったら…

 

 

〔『 スーマリ 魔界帝国の女神 』  リアル・ヨッシー

 

 

ヨッシー 」だったの 忘れてたよ~。

 

この 変わり果てた姿の ヨッシーに 軽く衝撃を受けるも、

すぐに ヨッシーの「 造形 」と「 動き 」の方に 驚愕。

 

この ヨッシーは「 アニマトロニクス 」なんですが「 CG 」※かってくらい 自然に動くんですよ。

 

正直、どっちかわからず 調べたくらい、すごくイイ出来でしたね。

 

 

( ※『 ジュラシック・パーク 』と 本作は 共に 93年製作。

裏では「 VFX対決 」が起こっていたらしい )

 

 

〔『 スーマリ 魔界帝国の女神 』  ヨッシーの「 舌 」〕

 

 

ヨッシー と言えば「 伸びる舌 」ですが、何故か コチラは

しっかり採用されていて、ちゃんとした描写もあったり。

 

採用基準が わからんぞ…。

 

 

〔『 スーマリ 魔界帝国の女神 』

足フェチ( 目を見ればわかる )・ヨッシー

 

 

ちなみに その後は レナの足を カミカミしてます。

 

 

本作において 何かと 話題に上がる リアル・ヨッシー ですが、

 

個人的には この「 アニマトロニクス 」ヨッシー が 一番

「 見応え 」がありましたね。

 

 

という事で なんだか 文句ばかりに なってしまいましたが

 

作品としては( 大味だけど )悪くないと思うので 興味を覚えたら チェックしてみてください。

 

 

〔『 スーマリ 魔界帝国の女神 』  バイバイ ヨッシー

 

 

最後は 個人的に「 一押し 」であるキャラ、ヨッシーのバイバイ画像で 締めときますね。