死んだら驚いた、SF「 ブレインストーム 」 | berobe 映画雑感

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「 映画 」と「 本 」の感想

関係ない話から。

 

 

「 WOWOW 」で SF小説『 三体 』放送するみたい。

 

アレって「 ネトフリ 」じゃなかったっけ?と思ったら、

中国の配信プラットフォームで 放送( 製作も?)したヤツ

らしいですね。

 

原作の方は 時間がなく 読めなさそうなので助かりますが、

( ドラマ版も 30話あるけど… )

 

人物や 描写など 中華ライズされていないか 少し 心配もあります。

 

両方の「 予告 」を見る限りでは「 ネトフリ 」の方が 面白そうだな。

 

 

本題。

 

 

「 ブレインストーム 」(米/1983)

 

ダグラス・トランブル 監督、クリストファー・ウォーケン 主演 の SF・サスペンス( ドラマ )。

 

 

先月の「 Amazon配信 」100円枠から。

 

 

ダグラス・トランブル は「 特撮・特殊効果 」の人。

 

よく名前が 挙がるのは「 スリットスキャン 」という撮影技術で撮った、

 

『 2001年宇宙の旅 』の終わりごろで 主人公・ボーマン が 通る “謎の空間”「 スターゲート 」の場面かな。

 

本作にも それっぽいのがありましたね。

 

監督としては 1作目に『 サイレント・ランニング 』(72年)があり、本作は 監督2作目になります。

 

 

 

リーダーの リリアン と共に

「 体験した “知覚” を他者に 伝える事ができる 」装置を開発している マイケル

 

チームは ヘルメット型の装置による「 視覚・聴覚・味覚 」の

伝達に ひとまず 成功、その後 小型化も進み 重役たちに 披露できるまでに。

 

その装置に 興味を示した 軍部が 接触してくるが、リリアンは 軍事転用には 反対の立場を示す。

 

一方、マイケルは 夫婦関係が 上手くいっていない、開発部門(?)所属の妻 カレンと「 家の売却が 済み次第 」別れる事になっていた……。

 

 

 

マイケル 役、クリストファー・ウォーケン

カレン 役、ナタリー・ウッド

 

 

 

本作撮影中、カレン 役の N・ウッド が プライベート・ヨット

から消え、「 謎の水死 」を遂げてます。

 

( ヨットには ナタリーの夫 の他、ウォーケンも乗っていた )

 

数年前にも テレビで 報道されてたような…と 思い出し、

調べたら「 夫が 参考人として 浮上 」の記事がありました。

 

結果としては「 夫は否定 」しており、真相は わからないまま みたいですね。

 

 

 

本作は「 知覚を伝える 装置( 技術 )」を巡る「 SFモノ 」

です。

 

マイケルたちが 開発している その装置、「 知覚を伝達する 」だけかと思ったら、さらに「 記録する 」事も出来るんですよ。

 

その オーバースペック気味な装置の「 人体へ与える 悪影響 」の話かと思いきや、

 

軍部が絡んできた 」り、「 マイケルカレンの夫婦の話 」があったり、

 

さらには「 死後の世界 」まである 盛りだくさんの内容でした。

 

個人的には 散漫な印象を 受けたんですが、もしかしたら

ナタリー 急死 」の影響※ が 脚本にあったのかもしれませんね。

 

( ※「 ナタリー 急死 」を受けて 制作を中止する話があったようだ )

 

 

そんな 印象でしたが、作品全体としては 面白く観れました。

 

予算が 多いため 研究開発の( フィクション的な )説得力も

結構 感じられたし、

 

配信自体の「 解像度 」が高いのもあって「 映像 」的にも

見応えがありました。

 

最後の方は 大味な展開では ありましたが、個人的に 大好きな

“あの映像” があったので 満足感も ありましたよ。

 

 

 

ここから サクッと「 画像 」で紹介…したかったけど、

結局 長くなった…。

 

“あの映像” を載せたいので ネタバレあり。

 

 

 

〔『 ブレインストーム 』  タイトル 〕

 

 

〔『 ブレインストーム 』

「 知覚伝達 装置 」と 受信側のマイケルC・ウォーケン )〕

 

 

「 知覚伝達 装置 」は 視覚の他、味覚と 聴覚も 伝える事が

出来る。

 

冷却の必要があるらしく、送信側・受信側 共に デカい。

 

…が、開発中のチップ( 集積回路?)で すぐ解決。

 

あと、ここでは「 リアルタイム 」だが、すでに「 記録 」も

出来るらしい。

 

 

それと「 装置 」の名称ですが、

 

ネットでは「 ブレインスキャン 」という記載があったけど、

字幕では なかった( と思う )ので ナシにしてます。

 

 

〔『 ブレインストーム 』  リーダーの リリアン

 

リーダーの リリアンは 持病( 心臓病?)持ち。

 

メンバーは リリアンマイケルの他、

お調子者の ゴーディハルの 2人がいる。

 

 

〔『 ブレインストーム 』

マイケルの妻、カレンナタリー・ウッド )〕

 

マイケルの妻、カレンは、製品開発に 携わっているようだ。

 

息子はいるが 夫婦の関係は 冷え切っていて、すでに カレンには 恋人もいたり。

 

今 住んでいる家が売れ 次第、別れる事になってるのだが…。

 

 

〔『 ブレインストーム 』  重役に「 装置 」の お披露目 〕

 

小型化もされた「 装置 」は 重役たちに お披露目される。

 

 

よく見えないけど、「 お披露目 」の 真ん中に座っているのが マイケルたちの上司の アレックス です。

 

広角レンズ?で撮った「 知覚映像 」( 風景 )が 良かったな。

 

「 残酷映像 」も 好きだけど、

「 風景 」も 結構 好きだったするんですよね。

 

 

〔『 ブレインストーム 』  軍部も 興味を示す 〕

 

軍部も 接触してくるが リリアンは 拒否。

 

 

〔『 ブレインストーム 』

ゴーディの「 エロ知覚 」を編集する ハル1 〕

 

唯一「 知覚 」を試していなかった ハル は、ゴーディから

渡された「 恋人との エロ知覚 」を試し、その後 それを編集。

 

 

〔『 ブレインストーム 』

別場面での「 記録( 再生 )」のしくみ 〕

 

個人的に 気になっていた「 記録方法 」も ちゃんとありました。

 

どうやら「 磁気テープ 」ならぬ、「 光テープ 」?みたいな

方法らしいです。

 

テープの「 揺れ 」で ちゃんと記録できるかのか不安だな。

 

 

〔『 ブレインストーム 』

ゴーディの「 エロ知覚 」を 編集する ハル2 〕

 

しかも「 フィルム 」みたいに「 切って繋げる 編集 」が 出来るんですね。

 

 

〔『 ブレインストーム 』  製品報告に来た カレン1 〕

 

マイケルは 新製品を知らせに 研究室にやってきた カレン

「 知覚 」を 記録。

 

 

〔『 ブレインストーム 』  製品報告に来た カレン2 〕

 

その後、マイケルが「 カレンの知覚 」を 再生すると…

 

 

〔『 ブレインストーム 』

マイケルによる「 カレンの知覚 」再生 〕

 

みごと 再生。

だが…

 

 

〔『 ブレインストーム 』

カレンの「 マイケルとの ケンカ 」の記憶 〕

 

過去の「 ふたりのケンカ 」も再生され…

 

 

〔『 ブレインストーム 』  マイケルの「 思い出し怒り 」〕

 

マイケル は「 思い出し怒り 」を発生。

 

どうやら「 感情を伴う知覚の伝達 」は 再生者の感情に 強い

刺激を与えるらしい。

 

その事に気づいた(?)マイケル は…

 

 

字幕の「 欲しけりゃ 」の 言葉使いがイイね。

 

 

〔『 ブレインストーム 』

マイケルの「 イイ記憶 」プレゼン 〕

 

「 ふたりのイイ記憶 」( 何故か「 他者の視点 」のもある )

カレンに見せる事で 夫婦関係を修復させる事に 成功。

 

 

てっきり「 精神に異常が現れる 」みたいな感じになるのかと 思っていたら、まさかの「 洗脳 」みたいな展開に。

 

ちなみに この「 ふたりのイイ記憶 」には

 

「 ライト兄弟公園( 兄弟が 初飛行した場所 )での デート 」も

あるんですが、これは チョットした伏線になってます。

 

 

〔『 ブレインストーム 』  エロ刺激 依存 〕

 

一方、編集した「 ゴーディの エロ知覚( 性的な刺激 )」を

家で 試した ハルは それに どハマり(おそらく リピート)して ピクピクしていた…。

 

その後 ハルは 正気を 取り戻したものの、上から 長期休暇を取らされる事に。

 

 

〔『 ブレインストーム 』  「 死 」を記録する リリアン

 

ひとりで作業していた リリアンは 痛みにより 発作を起こしてしまう。

 

死を覚悟した リリアンは「 死 」を記録するため「 装置 」を

起動させ、そのまま亡くなる。

 

リリアンの葬儀後、マイケルが「 リリアンの死の記録 」を

体験するが、痛みに 耐えられず 中止。

 

その後、研究室は 閉鎖されてしまうが、マイケルは 痛みを減らして「 リリアンの死の記録 」に 再挑戦。

 

 

〔『 ブレインストーム 』  ゴーディ 死亡 〕

 

それに 気づいた 上司・アレックスマークス博士たち

管理室で 密かに 監視、さらに ゴーディにも「 死 」を体験させる。

 

だが、未調整の「 リリアンの死の記録 」による 痛みにより、

ゴーディは 死亡。

 

 

〔『 ブレインストーム 』  体から離れ 浮遊する リリアン

 

リリアンの死 」を体験する マイケル

 

亡くなった リリアンは 体を残し 空中を浮遊、さらに どんどん上昇。

 

そこで見たのは…

 

 

〔『 ブレインストーム 』  シャボン・メモリー 〕

 

綺麗に並んだ、たくさんの「 球状の記憶 」であった。

 

 

ここの「 映像 」が 良かったね。

 

 

〔『 ブレインストーム 』

による「 ブレインストーム計画 」、装置に近づく 息子

 

これを機に「 死後の世界 」に興味を覚えた マイケルだったが、

 

いろいろあって その後に による「 装置 」を使った

洗脳 & 拷問、「 ブレインストーム計画 」を知る事に。

 

 

〔『 ブレインストーム 』  「 拷問 記録 」を体験する息子

 

カレンに その事を話している間に 息子が「 装置 」を利用して

「 拷問の記録 」を 体験してしまい 入院。

 

危険性に気づいた マイケルカレンハル と共に

「 計画 」を阻止するため「 遠隔 」( 電話回線 )で

 

「 ヘルメット工場 」を ハッキング。

 

一度は 回線を 切られたものの、工場の対応( 回線切断 )が

遅遅だったため( なかなかやるな、とか 危機感ゼロ だった )

 

工場は メチャクチャになり 無事 終了。

 

( 工場の「 画像 」は ばっさりカット )

 

マイケルは そのまま「 遠隔 」で「 死の記録 」にダイブ。

 

 

〔『 ブレインストーム 』  肉塊に閉じ込められた 人間 〕

 

最初に見たのは「 肉塊 」に閉じ込められ 苦しむ人間。

 

 

いきなりの「 地獄 」描写で テンション 爆上がり、眼福眼福。

 

( コレを載せたかった。 ホラー・ブログの 面目躍如 )

 

ちなみに この「 画像 」は かなり明るく調整してるんで、

本編では よく 見えません…。

 

ここで 終わってもいいんだけど( すでに 画像枚数 多いし )

どうせなんで 続けますね。

 

 

〔『 ブレインストーム 』  「 1983年 死後の旅 」1 〕

 

その後は「 宇宙 」、「 光の玉 」そして…

 

 

〔『 ブレインストーム 』  「 1983年 死後の旅 」2 〕

 

「 天使 」っぽいの( たぶん「 人の魂 」)が登場。

 

 

〔『 ブレインストーム 』  「 1983年 死後の旅 」3 〕

 

「 神 」っぽい「 光 」も 見え始め、

 

このまま「 マイケル、死んでしまうん 」になるかと 思いきや、カレンの声が!

 

 

〔『 ブレインストーム 』

抱き合う マイケルカレンの「 球体 」〕

 

その声で マイケル 生還、

抱き合う2人の新たな「 記憶の球体 」が 生まれて END。

 


 

そうそう「 ライト兄弟 初飛行 」のところは、

 

マイケルの「 初・死後の世界 体験 」として 一応( たぶん )

繋がってます。

 

内容としては マイケルの「 カレン洗脳 」が そのままってのは 少し モヤりますが、

 

取っ散らかりながらも 手堅くまとめては いましたね。

 

あと 基本「 SF 」でありつつも

 

「 スピリチュアル 」&「 ニューエイジ 」的、且つ「 宗教的 」でもある「 死後の映像 」も ユニークでした。

 

まあ、個人的には「 地獄 」の映像が 一番 良かったんですけど…。