シリーズ4作目「 霊幻道士 完結編 / 最後の霊戦 」 | berobe 映画雑感

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「 映画 」と「 本 」の感想

関係ない話から。

 

 

今季アニメ『 天国大魔境 』( 原作マンガあり )は

「 絵 」のタッチが好みで 結構 期待してます。

 

( とりあえず「1話目 」は 良かった

背景の「 作画 」もイイ )

 

『 ヴィンランド・サガ SEASON2 』は 2クールでしたね。

 

「 戦争 」から 一転、

「 奴隷・農業編 」という事で 正直 不安でしたが、

 

「 戦争のPTSD 」、「 後悔 」、「 人は変われるか 」を描いた

人間ドラマは 重厚で かなり楽しんでますよ。

 

次、映画。

 

ジャック・オディアール 監督の デビュー作
『 天使が隣で眠る夜 』(94年)
 
話としては「 サスペンス・ドラマ 」ですが、
主人公・シモンが「 仕事を ほっぽって 友人の仇を探す 」
その内容は「 ブロマンスもの 」
 
( 同性愛…といってもいいのかな?)でもありましたね。
 
もう一方の主人公、賭博師・マルクスジョニーの コンビ
( 関係性 )や「 ラスト 」もそれっぽかったし。
 
( あの「 ラスト場面 」、見覚えがあるんだよな。
もしかしたら 前に 観た事あるのかも…? )
 
俳優としては、“ダメなところ” もあるが “なんだかんだ優しい”
マルクスを演じた ジャン=ルイ・トレンティニャン よりも、
 
植物状態の友人に寄り添い、仇を探す シモン を演じた
ジャン・ヤンヌの方が 良かったです。

 

ちなみに 以外にも J・オディアール 作品は 結構 観てるんですよね。 ( ただ、あまり記憶には残ってないですが )

 

『 ゴールデン・リバー 』(19年 J・C・ライリー 主演!)も 面白かった( 記憶がある )けど、

 

一番は『 リード・マイ・リップス 』 (03年)かな。

( 2回 観てるし )

 

その後 観た「 今どきの恋愛 」模様を 描いた作品、

『 パリ13区 』(21年)も まあまあ 楽しめましたよ。

 

 

『 こちらあみ子 』(22年)

 

「 共感性のない、純粋な心が 家族を壊してしまう 」という、

切なくて しんどい話でね。

 

ただ、綺麗事で 終わらせない内容は 好み。

 

役の 井浦新役の 尾野真千子 も 素晴らしかったな。

 

田中先輩も ヨカッタ! )

 

作中、映画『 フランケンシュタイン 』怪物が ちょこっと

出てきますが、

 

あれは、ある種 怪物といえる あみ子の「 孤独 」のほか、
 

「 迫害 」される Fの怪物と、映画の終盤の「 追いやられる 」形になった?あみ子とを シンクロさせているんでしょうか。

 

それと、「 片方無くなった トランシーバー 」が あみ子

「 一方向的な 言動 」の暗喩みたいでしたが、

 

タイトルも「( 受け取る 相手がいない )あみ子の 呼びかけ 」

でしたね。

 

ちなみに「 原作 」を パラパラと見てみたんですが、

「 原作 」では あみ子の「 心情描写 」で 話が 進んでいく

みたいなんですよね。

 

なので「 原作 」と「 映画 」では 印象が大きく異なりそうで、

ちょっと気になります。

 

 

『 女神の継承 』(21年)は ハードル上げ過ぎた…。

 

それでも 面白かったけど、もっと ドキュメンタリーに 徹していれば なお、良かったですね。

 

ちなみに、

一番 好きな場面は 終盤の「 壁に頭を打ち付ける 」場面です。

 

 

『 親愛なる同志たちへ 』(20年)

 

1962年、旧ソ連の街「 ノボチェルカッスク 」で起こった

「 ノボチェルカッスクの虐殺 」市政委員の女性を 主人公にして描いた作品。

 

スターリン後の フルシチョフ政権下で「 物価上昇 」や

「 物資不足 」が起こる中、「 給料を下げる 」話が出た事に

より 工場でストライキが発生、政府は 沈静化を図るが…

 

みたいな「 ドラマ 」ですが、少し「 ブラック・コメディ 」

っぽくもあって(?)面白かったですね。

 

それにしても「 死体の隠蔽 」方法が ヒドかったな。

 

あと、『 スワンソング 』(21年)ウド・キア、良かったです。

 

 

長くなったけど ここから本題。

 

( 本題いらなかったかも… )

 

 

 

 

「 霊幻道士・完結編 / 最後の霊戦 」

 

(香港/1988)

 

アクション・ホラーコメディ『 霊幻道士 』シリーズの4作目。

 

 

ちゃんと「 昔 」が舞台、キョンシーも「 ジャンプする 」と、「 これだよ これ感 」が漂う 序盤でしたが、

 

シリーズの( 一時的な )終焉を 感じさせるかのような、

小規模な 舞台設定が わかってくると だんたんと 不安に。

 

しかも「 嫌がらせ 」や「 ケンカ 」ばっかりですし。

 

 

全体としては、

 

中盤までは「 隣り合って暮らす 道士和尚の ケンカ模様 」を描いた「 コメディ 」パート、

 

その後は「 復活した 皇族のキョンシーとの闘い 」を描く、

「 ホラー & バトル 」パートみたいな感じに なってますが、

 

ストーリーらしい ストーリーが ないんですよね。

 

メインの出演者も 少なく、

道士が「 イヤなヤツ 」も 兼任しているのが 地味にキツイ。

 

「 嫌がらせ 」担当が バカ弟子だったり ビリー・ロウ だったら

こちらも すんなりと 受け入れられるんですが、

 

シリーズの中心とも言える 道士に その役を 演やられても

素直に ノレないんですよね。

 

( 居なくなってわかる、ビリー・ロウの 楽しさ、スゴさよ )

 

ただ、「 やるときゃ やるよ 」な 和尚の 女性弟子、

チンチン( 名前です ) の キャラは なかなか良く、

 

それが 救いになってました。

 

その後の「 キョンシー復活 ~ 対決 」のくだりは 流石に

盛り上がりましたが、

 

前半が「 コメディ要素 」が 多かったため、

こっちの「 笑い 」が 食傷気味に 感じるところも。

 

 

という事で 楽しめはしましたが、

個人的には「 最後 」にしては 少々 残念な作品でしたよ。

 

 

 

〔『 霊幻道士 完結編 』  タイトル 〕

 

一応、「 サーガ 」の括りなのね。

地味に「 タイトル・デザイン 」が イイんだよな。

 

 

〔『 霊幻道士 完結編 』

帰ってきた 和尚ウー・マ )と 弟子のチンチン

 

チンチンを演じる ロリッタ・リー は この後

『 孔雀王 』(90年)に出てますね。

 

 

〔『 霊幻道士 完結編 』

和尚の隣に住む 道士の 弟子、カーロウ

 

 

〔『 霊幻道士 完結編 』  男と誤解しての セクハラ 〕

 

この時代の香港映画らしい「 セクハラ・ギャグ 」。

 

チンチンの「 腕 切り落とし 」、結構 マジ…。

 

 

〔『 霊幻道士 完結編 』  キョンシー連れ 道士

 

今回は フツーのキョンシー。

 

 

〔『 霊幻道士 完結編 』

「 キョンシー泥棒?女 」と「 対決 」場面 〕

 

そこに「 キョンシーを盗む 」女が登場、

奪い返すため「 戦闘 」に。

 

 

〔『 霊幻道士 完結編 』  泥棒女の「 色仕掛け 」〕

 

道士に 適わないと思った 泥棒女は 色仕掛け。

 

道士役は ラム・チェンイン から アンソニー・チェン に変更。

ビジュアル的には 好きなんだけどな。

 

 

〔『 霊幻道士 完結編 』  「 投げキッス 」“誘惑” 〕

 

〔『 霊幻道士 完結編 』  引き寄せられた 道士

 

引力みたいに 引き寄せられてしまった 道士だったが…

 

 

〔『 霊幻道士 完結編 』  道士の「 謎ビーム 」〕

 

さすが 道士、誘惑を回避。

 

〔『 霊幻道士 完結編 』  泥棒女の正体、キツネ

 

なかなか 楽しい戦闘でしたが、あっさり 倒しちゃうんですよね。

 

ここから先、ほとんど「 ケンカ  」や「 嫌がらせ 」なので、

もっと「 泥棒キツネ 」で 引っ張っても よかったかも。

 

 

〔『 霊幻道士 完結編 』  道士和尚の ケンカ 〕

 

〔『 霊幻道士 完結編 』

和尚の「寺 」の買い取りを持ち掛ける 道士

 

「 金で解決 」…と、道士の 人間性は かなり低い。

 

 

〔『 霊幻道士 完結編 』

道士が行う “呪い”の「 操り人形 」〕

 

道士和尚を「 操る 」場面、くだらなくて 楽しいんだけど、

さすがに「 歯抜き 」は 拷問みたいで チョット引きましたよ。

 

 

〔『 霊幻道士 完結編 』  皇族のキョンシー復活 〕

 

「 棺 」に入れられ 移動中の 皇族キョンシー だったが、

雨により「 棺の墨線 」が消え、復活。

 

 

〔『 霊幻道士 完結編 』  ツル道士皇族キョンシー

 

付き添いの ツル道士が 事を収めようとするが 上手くいかず。

 

 

〔『 霊幻道士 完結編 』  襲われる 近衛兵

 

被害も拡大。

 

 

〔『 霊幻道士 完結編 』

今回の新技「 もち米 目つぶし 」〕

 

この ツル道士、責任感が強く カッコイイんですよ。

 

 

〔『 霊幻道士 完結編 』  邪な気持ちが湧いた カーロウ

 

カーロウ、結構 真面目だと 思っていたのに…

 

ちなみに、チンチンが 介抱しているのは 逃げてきた 皇族の子供です。

 

 

〔『 霊幻道士 完結編 』  人工呼吸 〕

 

まあ、結果は こうですが。

 

 

〔『 霊幻道士 完結編 』  近衛兵キョンシーとの戦い 〕

 

カーロウ 演じる チン・カーロウ の「 アクション 」も

良かったけど、場面が少ないんだよな。

 

 

〔『 霊幻道士 完結編 』

「 お札 」が効かない 皇族キョンシー

 

後半は「 対決 」展開。

 

皇族キョンシー は「 お札 」が効かない強敵。

 

という事で「 道士和尚が 共闘する 」展開は “アツく” なり

そうなんですが、

 

2人の関係性の描写が 薄いため イマイチ燃えないんですよね。

 

 

〔『 霊幻道士 完結編 』

「 デカい木剣、小さい木剣 」ギャグ、「襲われる カーロウ」〕

 

意外と 緊張感も あるけど、ちょいちょい挟まれる ギャグのせいで 少し 損なわれているのが 惜しい。

 

 

〔『 霊幻道士 完結編 』  術による「 筋肉増大 」〕

 

道士は 自らの「 筋肉 」を増大させ、皇族キョンシーを

ボコボコにするが…

 

 

〔『 霊幻道士 完結編 』

空気が抜け、元の体に戻った 道士

 

「 陶器のかけら 」を踏んでしまい、

そこから「 空気 」が抜けて 体は元通りに。

 

てっきり コレで決着が付くと 思っていたので この展開は

以外でしたよ。

 

で、「 決着 」はというと…

 

 

〔『 霊幻道士 完結編 』  皇族キョンシーの 最後 〕

 

皇族キョンシーを 押さえつけ、キョンシーの毒になる

各種「 粉末 」を 強引に飲ませ 体内から壊す…というもの。

 

 

かなり 無理ヤリですが、個人的には 結構 好きだったりします。

 

あと、活躍が少なかった チンチンが 飲ませてるのもイイんですよね。

 

 

 

という事で 1~4作 を観たんですが、やっぱり『 1 』

ダントツで 良かったですね。

 

こうしてみると 話自体が ちゃんとしていた(?)『 3 』

結構 評価としては 高いかも…?