跳ねないよ「 霊幻道士3 キョンシーの七不思議 」 | berobe 映画雑感

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「 映画 」と「 本 」の感想

関係ない話から。

 

 

PTA監督『 ザ・マスター 』(12年)

 

初見時、「 新興宗教 」要素があるにも 関わらず ノレなかった

作品でしたが、やっぱり 今回も ダメでしたね。

 

ですが、“欠落を抱える男” が「 寄る辺 」( 海・船で 例えれば 「 停泊地 」)を求め、

 

そして その場所が 実は “空っぽ” だったと 気付く「 話 」だと 確認が 出来たのは よかったですけど。

 

それと ホアキンの「 演技 」も 見応えがあったし、

時代を感じる「 ニューエイジ 」思想の “胡散臭い” ところも

なんだかんだ 堪能できたかな。

 

ちなみに 個人的には 主人公の「 欠落 」の根底に

「 父母との わだかまり 」や「 父性と母性 の希求?」みたいのを 感じましたね。

 

その他、初見時に ランカスター 役の P・S・ホフマン の演技に「 軽さ・薄さ 」を感じた( 印象が薄かった )んですが、

 

それも「 大言壮語 」の割りに「 中味が 薄っぺらい 」に 合っていて なんか 納得ができましたよ。

 

あ、そういえば ラミ・マレック 出てましたね。

 

 

『 ゼア・ウィル・ビー・ブラッド 』(07年)の方は 初見時と比べれば 劣るものの、それでも まあまあ楽しめたかな。

 

ダニエル・デイ=ルイスポール・ダノ 」の対決も

やっぱり 面白かったし。

 

個人的に 発見だったのは( 単に 忘れただけかも… だが )

 

ポール・ダノ 演じる 牧師が「 老婆に 悪魔祓い 」をする、

「 約2分くらいの 長め ワンカット 」の場面

 

この場面、その「 長めカット 」と「 牧師の 大仰な言動 」

ダノの熱演 )により 臨場感が バツグンで、とても愉快な

「 名場面 」になってましたね。

 

最後の「 ミルクシェイク チューチュー 」の場面よりも 好き

ですよ。

 

「 チューチュー 」といえば、『 エルヴィス 』(22年)

トム・ハンクス が「 お金と( 命を?)チューチュー吸う 」

(「 ゴクゴク飲む 」?)話だったな。

 

 

本題。

 

 

 

「 霊幻道士3 キョンシーの七不思議 」

(香港/1987)

 

 

ホラー・コメディ『 霊幻道士 』シリーズ 3作目。

 

 

「 キョンシー兄弟 」の ダイボウサイボウと共に 自作自演の

「 悪霊退治 」をして暮らしている 半人前道士・ミン

 

「 悪霊退治 」に失敗、逃げ出した ミンは 度々「 村 」を襲っている 馬泥棒団に 間違われ、自警団に 捕らえられてしまう。

 

村の道士により 誤解は 解けるも、イタズラから キョンシー兄弟と共に 行動している事が バレてしまった ミン

 

その事で 警告を受けた ミン兄弟との別れを決意、

さらに 自警団への協力を 申し出るが 泥棒団の正体は 妖術師 で……。

 

 

ミン道士 役、リチャード・ン

村の道士 役、ラム・チェンイン

 

自警団の隊長 役、ビリー・ロウ

 

 

 

『 2 』は「 現代 」が舞台でしたが 今回は ちゃんと(?)

「 昔 」が舞台で 一安心・・・したんですが、

 

目当ての キョンシーが「 ピョンピョン跳ねる 死体 」ではなく「 幽霊 」の設定になっていたため、すぐ ガッカリ気分に…。

 

制作の経緯は わからないけど やっぱりさ…、

「 ピョンピョン跳ねる 」キョンシー が見たいよね…。

 

とはいうものの、しっかり「 道士らしさ 」は あったし、

 

「 ファンタジー 強め 」な「 アクション 」や「 展開 」も

なかなか 見応えがあったりで、コレはコレで 結構 面白かったですよ。

 

時代を感じる「 特殊効果 」も いいスパイスに なってたしね。

 

あと、ミン道士を 演じている リチャード・ン

村の道士を 演じている ラム・チェンイン の共演も なんだか

得した気分。

 

リチャード・ンビリー・ロウ の「 “笑い”パート 」も

超くだらなかったな~。 ( 褒め )

 

個人的には ダイボウサイボウが もう少し活躍してくれれば もっと 良かったですね。

 

 

〔『 霊幻道士3 』  シンプルな タイトル 〕

 

「 邦題 」は 超テキトー。

 

 

〔『 霊幻道士3 』

依頼を受け「悪霊払い」をする ミン道士リチャード・ン )〕

 

 

 

〔『 霊幻道士3 』  ミン子供キョンシー

 

屋敷には 2体のキョンシー( 幽霊 )がおり、ミンは その

コンビネーションに 苦戦、激しい戦い?が 繰り広げられるが…

 

 

〔『 霊幻道士3 』 キョンシー兄弟の ダイボウサイボウ

 

なんと「 自作自演 」、インチキであった。

 

 

「 幽霊を使った 自作自演 悪霊払い 」のくだりは、

『 さまよう魂たち 』※ みたいでしたね。

 

 

〔 ※『 さまよう魂たち 』(96年)

ピーター・ジャクソン 監督、 R・ゼメキス 制作総指揮、

マイケル・J・フォックス 主演の「 ホラー・コメディ 」。

 

劇場で観た作品。

 

お供の幽霊 を使い「 インチキ悪霊払い 」をしている 主人公

ひょんなことから 死神と 戦う事になり……みたいな話。

 

「 ミステリー的な展開 」と「 意外な真相 」で “超好み” の

作品です。

 

調べたら ピージャク の「 ハリウッド デビュー作 」でしたね。

あと「 特殊メイク 」は リック・ベイカー でしたよ 〕

 

 

 

〔『 霊幻道士3 』  ミンたち幽霊家族

 

「 ゴムゴムの… 」よりは「 ダルシム派 」。

ちょっと『 ヴァンパイア 』の レイレイ っぽさもあるな 〕

 

 

…だが「 インチキ 」のはずが 実際に 幽霊( こっちは 家族 )はいた!

 

戦うも 手に負えず、結局 幽霊家族に 謝る事になるが 許してはもらえず、あえなく退散することに…。

 

 

〔『 霊幻道士3 』  自警団に 捕らえられ 殺されそうな ミン と、止めに入る 村の道士ラム・チェンイン )〕

 

しかも その後に 馬泥棒に間違われ 自警団に 捕らえられてしまう。
 
 

〔『 霊幻道士3 』  自警団馬泥棒

 

「 罠 」を張っていた 自警団だったが、馬泥棒の正体が 妖術師だったため「 刃物 」が 効かず 苦戦。

 

 

〔『 霊幻道士3 』  妖術師のボス

 

 

〔『 霊幻道士3 』

妖術師のボス「 アツアツ岩石 」による 全体攻撃 〕

 

妖術師ボス自警団に「 熱した岩石 」を放つ。

 

 

〔『 霊幻道士3 』  「 童貞オシッコ 」による 全体攻撃 〕

 

対する自警団は お返しに「 童貞( 道士の )オシッコ 攻撃 」!

 

 

〔『 霊幻道士3 』  サモ・ハン

 

「 製作総指揮 」の サモ・ハン も ちょこっと出演。

 

 

〔『 霊幻道士3

キョンシー兄弟隊長ビリー・ロウ )への イタズラ 〕

 

 

兄弟が 着ているのは「 燃やして 幽霊化させた 服 」。

アイロンも 燃やして 幽霊化 させてもいます。

 

『 ジョジョ 』エンポリオの「 物の幽霊 」みたいでしたね。

 

 

〔『 霊幻道士3 』  ツボに吸い込まれる 兄弟

 

 

〔『 霊幻道士3 』  ミン兄弟との決別を 決意 〕

 

どうやら、キョンシーと 一緒にいると 不幸になるようだ。

 

 

〔『 霊幻道士3 』

村の道士妖術師ボス 」と「 キョンシー宣言 」〕

 

攻めてきた 妖術師ボス村の道士が 返り討ち。

 

妖術師ボス は「( 死後 )キョンシーになる 」と言って 井戸に落ちる。

 

 

〔『 霊幻道士3 』  ツボに 封印される 妖術師ボスの部下

 

その間、いろいろあって 焼き殺された 妖術師ボスの部下2人が キョンシー化し 人間に憑りつくが、最終的に「 ツボ封印 」で 決着。

 

 

キョンシーが「 人間の背中に張り付き 操る 」描写は

「 画的 」にも 面白かったですね。

 

 

〔『 霊幻道士3 』  キョンシーとして 復活、妖術師ボス

 

「 目 」どうした。

 

 

〔『 霊幻道士3 』  ツボを押さえる ミン
 
一方、ツボも 内側から 割られそうに…。
 
ツボごと「 キョンシーを 油で揚げる 」準備をするも、

大鍋の「 油 」は なかなか熱くならず。

 

ミンは 耐え切れず 温度が低いまま ツボを「 大鍋 」に投げ入れるが…

 

 

〔『 霊幻道士3 』  ちょい揚げ・キョンシー

 

半端に揚げられた キョンシーとして 出てきてしまう。

 

 

白いタールマン。

 

つうか、「 幽霊を 油で揚げる 」って アリ?

 

 

〔『 霊幻道士3 』  キョンシーから見えなくなる

「 煤(すす)」を全身に塗った ミン

 

 

逃げ惑う ミン キョンシーから見えなくなるように「 煤 」を

全身に塗り 危機を やり過ごそうとするが、

 

耳なし芳一 を思わせる「 塗りミス 」があり バレてしまい

「 大鍋 」際に 追い詰められてしまう。

 

 

リチャード・ン の「 全裸 & 見えない化 」といえば、

『 五福星 』(83年)での「透明人間化」(実際はしてない)が 思い出されます。

 

「 オマージュ 」なんでしょうかね。

 

ちなみに 端折りましたが「 煤の効果 」も ちゃんと その前に

隊長キョンシー兄弟に 対して 使ってます。

 

 

〔『 霊幻道士3 』  逆転の キョンシー投入 〕

 

…が、気合で キョンシーを「 大鍋 」に放り投げる。

 

 

個人的には この「 チョイ揚げ・キョンシー 」のくだりが

一番 楽しかったですね。

 

ちなみに もう一体は その後に しっかり焦げ茶色に 揚がります。

 

 

〔『 霊幻道士3 』  キョンシー質 〕

 

一難去ってまた一難、

今度は サイボウが 人質ならぬ「 キョンシー質 」に。

 

さらに いろいろあって 隊長道士も 参戦。

 

 

〔『 霊幻道士3 』

「 お札 」と「 霊体 」による「 憑依剥し 」〕

 

 

最後、追い詰められた 妖術師ボスミンに “憑り付く” が、

 

キョンシー兄弟が 自身の体に「 お札 」を張って ぶつかり、

妖術師ボスミンの体から 追い出す。

 

 

〔『 霊幻道士3 』  妖術師ボス の最後 〕

 

ふっとんだ 妖術師ボス道士の投げた「 大筆 」に貫かれ

「 灰 」に…で 一件落着。

 

 

 

あと、バッサリ切りましたが、

意地の悪い 隊長の活躍 ( ビリー・ロウ の演技 )も 楽しいですよ。