ホドロフスキー監督 「 ホーリー・マウンテン 」 | berobe 映画雑感

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「 映画 」と「 本 」の感想

「 ホーリー・マウンテン 」

(米・メキシコ/1973)

 

 

アレハンドロ・ホドロフスキー 監督・脚本の

ファンタジー系?人間ドラマ…?

 

 

むか~し「 レンタル 」( VHS時代 )で 鑑賞してますが、

かなり年数は 経ってるし、

 

TSUTAYA「 発掘良品 」として 置いてもあるので また、

( あと 綺麗な画質で )観たいと 思ってました。

 

 

「 話 」自体は

 

錬金術師 の指導を受けた 盗賊7人の富豪錬金術師の助手 の9人は「 聖なる山 」に暮らす 不死の賢者9人を倒し、それにとって代わるため「 山 」に登るが……

 

みたいな、なにやら 面白そうな匂いがする内容。

 

 

初見時の頃は 映画知識が ほとんどない状態という事で

ホドロフスキー監督についての 知識も まったくなく、

 

「 あやしげな タイトル、パッケージ 」と

「 裏の作品説明 」に 興味を惹かれて 借りたんですよね。

 

その時は「 アート & ヘンな 映像 」に 心を掻き乱され、

 

あの “オチ” に 唖然、茫然としたりで「 話 」としては あまり

頭に入ってこなかった印象。

 

( ちなみに 鑑賞後 すぐ『 エル・トポ 』を借りた )

 

それでも 大まかな筋は 覚えているし、オチも 知っているので

楽しめるか 不安でしたが、ちゃんと 面白く観れましたね。

 


今回観て 感じたのは、

 

監督・タイトル から想起する「 精神世界的?イメージ 」とは

異なり、「 結構 社会派 」だった事で、

 

( 表面的な )「 メッセージ 」としても 意外と ストレートだったと 思いましたよ。

 

あと 前半の盗賊、中盤の「 7人の富豪の紹介 」のくだりは

 

バカバカしく誇張させ、批判性を強めた

「 スケッチ・コメディ 」っぽく 思えましたね。

 

まあ、それは ちょっと前に読んだ、

筒井康隆の ナンセンスな小説の影響かもしれませんが。

 

 

「 話 」としては “薄め”( シンプル ) と、

記憶にある 初見の感想と 大体同じ。

 

ですが「 映像 」としては 奇抜で アート性もあり、

( あと、比較的 好みの スタイルでもあった )

 

その「 演出 」の発想も 素晴らしく、目が離せませんでした。

 

今回のDVDは「 レストア版 」だったので それが 良かった

のかもしれません。

 

そんなわけで 退屈することなく 観れたのですが、

オススメできるかと 言えば ちょっと 困る作品ではありますね。

 

 

ここから「 画像 」。

 

枚数が 多くなってしまいましたが、

これでも 厳選(?)したんですよ…。

 

 

〔『 ホーリー・マウンテン 』

タイトル & 錬金術師による儀式 〕

 

錬金術師 役って 監督本人なんですね。

 

冒頭の「 謎の儀式 」で 一気に 心を持っていかれたんですが…

 

 

〔『 ホーリー・マウンテン 』  盗賊と 大量のハエ 〕

 

その次が ガラッと変わって「 顔にたかる 大量のハエ 」で

戸惑います。

 

ちなみに、盗賊というのは「 WIKI 」で知りました。

 

 

〔『 ホーリー・マウンテン 』

“キリストそっくり” の盗賊手足の無い男

 

 

ホドロフスキーといえば「 タロットカード 」。

 

「 WIKI 」によると、

 

キリストそっくりの盗賊 は タロットの「 愚者 」、

手足の無い男は「 ソードの5」の 暗示みたいですよ。

 

「 DVD特典 」に ちょっとした「 タロットの解説 」がありましたが、タロットの知識があれば もう少し深く 作品を理解できるんですかね?

 

 

〔『 ホーリー・マウンテン 』

DVD特典の「 タロット解説 」〕

 

「 タロットは 現在を語る言葉 未来を読むのはよせ、サギだ 」

 

とは 監督の弁。

 

 

〔『 ホーリー・マウンテン 』  虐殺 〕

 

虐殺( 暴力 )は「 観光 」にもなっててね。

 

「 口の バツ・テープ 」が 印象的だな。

 

 

〔『 ホーリー・マウンテン 』

興行「 メキシコ征服 」の メキシコ戦士(?)の トカゲ

 

メキシコ側の「 扮装トカゲ 」は 可愛かった。

 

スペインの方は キリスト教徒なので「 修道士の扮装 」を

した ヒキガエル( 詳しい種類は わからん )。

 

最後の「 爆発 」で 吹っ飛ぶ ヒキガエルが かわいそう…。

 

 

〔『 ホーリー・マウンテン 』

「 型 」を取られる 盗賊 と、大量のキリスト像 〕

 

「 キリスト大安売り 」。

 

宗教も 形骸化、金儲けの手段に。

 

 

〔『 ホーリー・マウンテン 』

キリスト像を運ぶ盗賊の後を追う 娼婦たち

 

「 ゴルゴタの丘 」と 重ねてる…ようにも見える。

 

娼婦たちも「 キリスト教 」を信仰してるんだけど、

教義を守ってるわけじゃないんですよね。

 

まあ、人間とは ままならない生き物なので しょうがないんですが。

 

 

〔『 ホーリー・マウンテン 』  「 塔 」の内部と 錬金術師

 

時代を感じる サイケっぽい? 色使い。

 

「 特典 」情報によれば

「 レストア 」時に 色調整をしたみたいです。

 

 

〔『 ホーリー・マウンテン 』  「 う〇こ → 黄金 錬金 」〕

 

この「 う〇こ錬金 」場面 超好き。

 

初見時は 度肝を抜かれたな~。

 

 

〔『 ホーリー・マウンテン 』  修行 & 7人の富豪の紹介 〕

 

「 タロット 」?の シュールレアリスム的な?「 絵 」が

すごくイイね。

 

「 ヘンな画 」も 好きなんで こういうのを 観てるだけでも

楽しいです。

 

 

〔『 ホーリー・マウンテン 』  武器商人の様々な「 銃 」〕

 

「 キリスト銃 」が 一番 カッコイイ。

 

「 戦争の ファッション・ビジネス化 」、

「 宗教の暴力性 」ってところかな。

 

 

〔『 ホーリー・マウンテン 』  量産される アート 〕

 

「 7人の富豪 」ってところも そうですが、

前半、中盤は「 拝金主義 」みたいのを 感じますね。

 

 

〔『 ホーリー・マウンテン 』  ラブ・マシーン1 〕

 

疑似セックス。

 

 

〔『 ホーリー・マウンテン 』  ラブ・マシーン2 〕

 

「 上手く コスり続けると 子供が生まれる 」という、

ナンセンスな 仕様。

 

 

〔『 ホーリー・マウンテン 』

「 睾丸 」切断 & コレクション 〕

 

 

〔『 ホーリー・マウンテン 』  またまた 虐殺 〕

 

「 血 」の表現が多様でね。

そこも 地味に 見どころだったり(?)。

 

あと、意外と「 残酷っぽい 」描写も 多めで、

個人的には そこらへんでも 結構 満足感はあったかな。

 

 

〔『 ホーリー・マウンテン 』  金を捨てて「 聖なる山 」へ 〕

 

 

〔『 ホーリー・マウンテン 』  最後の( 残っていた )執着 〕

 

『 サンタ・サングレ 』(89年)とは 逆(?)。

 

この場面も 好きなんですよね。

 

 

「 執着を捨てる 」に「( 初期 )仏教っぽさ 」を感じたんですが、

 

特典「 削除場面 」での 監督コメントや「 WIKI 」によると、

「 禅 」のほか「 東洋思想 」要素も 取り入れているみたいですね。

 

 

〔『 ホーリー・マウンテン 』

「 聖なる山 」、恐怖と誘惑 〕

 

「 裸に 大量のクモ 」の絵面に「 オオッ~ 」と 盛り上がった

ところに、まさかの「 豹オッパイ ミルク発射 」

 

気持の持って行き場が…

 

 

 

という事で 今回は 終わり。