“インスマウスの影” 「 DAGON ダゴン 」 | berobe 映画雑感

berobe 映画雑感

「 映画 」と「 本 」の感想

関係ない話から。
 
 
TV番組『 笑わない数学 』の「 カオス理論 」の回、
超・面白かったですよ。
 
( 途中から 興味のあるのだけ 観てます。
「 四色問題 」見逃した… )
 
 
「 バタフライ効果 」( これまた ザックリとした イメージ )
からなんとなく、
 
「 小さな事象が( 連鎖して )予期せぬ 大きな現象に 」
みたいな 感じだと 思っていましたが、実際は
 
「 初期値が チョット違うだけで 結果が大きく違う 」
(「初期値敏感性 」の )ため、「 結果を予測できない 」
 
みたいな考えでした。
 
( だいたい 合ってる…ハズ。

ちょっと「 ラプラスの悪魔 」を想起しますね )

 
あと、興味深かったのが「 マンデルブロ 集合 」。
 
式から導き出された「 図形 」( 虫っぽい )みたいなヤツ
なんだけど、
 
「 境界を どんどん拡大 」していくと また「 最初の図形 」
(「 フラクタル 」、自己相似性 )が現れるので 頭が クラクラしてきましたよ。
 
「 拡大された図形 」も 綺麗な感じなので
( 個人的には キモかったが… )
 
「 WIKI 」の「 マンデルブロ 集合 」の項目に
「 拡大イメージ 」が載っているので 興味があったら 見てみてください。
 
 
 
本題。
 
 

「 DAGON ダゴン 」(スペイン/2001)

 

怪奇・怪物系の ホラー。

 

H・P・ラヴクラフト『 インスマウスの影 』

スチュアート・ゴードン 監督が スペインを舞台にして 映画化。

 

ちなみに 製作は ブライアン・ユズナ

 

 

「 GYAO!」の無料配信。

 

「 ラヴクラフト 原作モノ 」って事で 観たかった作品です。

 

まあ、肝心の「 小説 」の方は「 全集 」1冊しか 読んでませんが…。

 

ですが、原作の『 インスマウスの影 』は 一応、大まかな内容は知ってます。

 

 

〔『 DAGON ダゴン 』  タイトル 〕

 

 

 

冒頭「 海の底の 建造物 」場面、“如何にもホラー” な

「 夢オチ ビックリ演出 」に ちょっと 興覚めしましたが、

 

観終わってみれば 全体的に「 怪奇な雰囲気 」は よく出て

いましたね。

 

まあ、原作 読んでないんで 実際のところは わかりませんけど。

 

 

一番 良かったところは 上記のように「 怪しげな 雰囲気 」

かな。

 

スペインの「 日中なのに 人が見当たらない 寒村・漁村 」の

風景は「 異様さ 」と共に「 寂しさ 」もあり、

 

不穏感や 孤独感を 強く 覚えましたよ。

 

ただ、“好み” としては「 スリラー的 」な描写が もう少し

欲しかったです。

 

( 原作の方も スリラー要素が強い みたいだし )

 

 

期待していた「 怪物 」については、予算を考えれば 悪くは

なかったものの、「 “魚っぽさ”を あまり 感じない 姿 」には

若干 不満を感じたな。

 

船長の孫 なんか「 クトゥルフ 寄り 」造形でね。

 

終盤も 村人たちは「 人間の皮 」を被っていたりで

「 怪物顔 勢ぞろい 」が 見れなかったのも チョット残念。

 

( これはこれで「 異様 」ではあったけど )

 

ダゴンの姿も「 タコ系 」※っぽかったし。

 

でも、船長の孫は「 造形 」は 良かったから まあ いいのかな。

 

 

( ※「 WIKI 」によれば「 ダゴン=クトゥルフ 」との 解釈もあるみたい。

『 映画版 』は そちらを 取り入れているようです )

 

 

というように「 怪物 」関係は 少々残念でしたが、

その代わり「 残酷 」描写は 頑張っていて 見応えありましたね。

 

あと、「 真相 」から「 結末 」の展開も なかなか ドラマチックな流れで 盛り上がりましたよ。

 

 

ここから「 画像 」。

 

「 ネタバレ 」あり。 あと 一応「 残酷 」も注意。

 

 

 

〔『 DAGON ダゴン 』

冒頭、海底にある 眼っぽいデザインの「 建造物 」( 穴 )〕

 

主人公・ポールが ヨットで見る「 夢 」は 最後と繋がる演出。

 

 

 

〔『 DAGON ダゴン 』  ポールが見る「 夢 」の 謎の人魚

 

「 夢オチ 」ホラー演出。

 

あまり 好きな「 演出 」じゃないけど、

( ホラー映画的には 正しい。 好みの問題です )

 

一応 最後と 繋がっていたので 結果としては OK かな。

 

 

〔『 DAGON ダゴン 』  漁村に上陸 & 村の教会 〕

 

ポールと 恋人・バーバラが 乗っていた ヨットが座礁、

 

ヨットの持ち主・ハワードの夫妻を残し 二人は 近くの漁村へ…という 流れ。

 

 

〔『 DAGON ダゴン 』  ポールを襲う 村人

 

バーバラが 行方不明になり、ホテルに 泊まった ポールも夜中、異様な姿の村人たちに 追われる。

 

 

〔『 DAGON ダゴン 』

干されている?「 人間の皮膚 」と 「 ハワードの皮膚 」〕

 

 

〔『 DAGON ダゴン 』

村の “酔っ払い” から「 村人の秘密 」を聞く ポール

 

昔、村で 船長が 興した「 ダゴン信仰 」。

今は 船長の孫 が その跡を継いでいるらしいが…。

 

 

〔『 DAGON ダゴン 』  女性・ウシア

 

ポールは 忍び込んだ建物で「 夢で見た 女性 」とそっくりな

ウシア と出会うが…

 

 

〔『 DAGON ダゴン 』  タコ足・ウシア

 

彼女は「 水棲( の途中?)人間 」だった!

 

 

〔『 DAGON ダゴン 』  格闘中 ポール

 

ちなみに その後 格闘した男「 腕が タコ足( タコ腕?)」

でした。

 

 

〔『 DAGON ダゴン 』  “皮膚剥ぎ”前の「 祝詞?」〕

 

「 ひらがな 表記 」の字幕が イイね。

 

 

〔『 DAGON ダゴン 』

「 顔の皮膚 」を ベロンと剥かれた “酔っ払い”

 

 

なかなかの出来。

 

結構 予算を 使ってそうだな。

 

 

〔『 DAGON ダゴン 』  「 生贄の儀式 」の ウシア

 

「 巻貝型・冠 」に 注目。

 

 

〔『 DAGON ダゴン 』

井戸っぽい「 穴 」から 出てくる ダゴン

 

ダゴン、よく見えない…。

 

ちなみに 右側、両手を繋がれているのが「 生贄 」にされている

バーバラ です。

 

 

 

〔『 DAGON ダゴン 』  残された バーバラの両腕 〕

 

 

〔『 DAGON ダゴン 』

「 人間の顔 ・マスク 」を脱いだ、船長の孫・ジャビエル

ウシアの父親でもある 〕

 

終盤は まさかの「 I am your father 」チックな展開。

 

 

〔『 DAGON ダゴン 』  最後の方の場面 〕

 

最後は、

 

ウシアが「 自分に火をつけた 」ポールを 助けるため

共に「 井戸 」( 海 )へ落ちる。

 

ポールは「 水中で 呼吸 出来る 」ように 変化

( 体に エラ?っぽいのが出来る?)、ウシアと共に 海底の

「 穴 」へ……

 

みたいな 結末です。

 

 

という事で、

 

メリハリの効いた 予算配分により ホラー的「 ケレン味 」や

「 見どころ 」は 結構あったし、

 

「 ドラマ的 」にも 盛り上がったりで 十分に 楽しめましたね。

 

ただ、「 怪物の造形 」は もう少し ちゃんと 見たかったな。