「 富江 」シリーズ 第8弾 「 富江 アンリミテッド 」 | berobe 映画雑感

berobe 映画雑感

「 映画 」と「 本 」の感想

「 富江 アンリミテッド 」(日・2011)

 

伊藤潤二 原作のホラー漫画、『 富江 』の 映画化シリーズ 第8弾。

 

「 監督・脚本 」 井口昇、 もうひとりの「 脚本 」 継田淳

 

「 特殊造形 」 西村喜廣

 

 

 

女子高生・月子の姉、富江月子の目の前で 事故に遭い亡くなる。

 

1年後の 富江の誕生日、彼女を 偲んでいる 家族の元に 死んだはずの 富江が帰ってくる。

富江の帰還を喜ぶ 父母をよそに 月子は 困惑を隠せず……。

 

 

富江 役、仲村みう

月子 役、新井萌 ( 現 : あらい美生 )。

 

 

 

結構 残酷だなと 思ったら「 R-15指定 」作品でしたね。

 

前に紹介した 『 富江 』シリーズは 謎の女・富江が 「 男たち 」、

「 カップル 」、「 家族 」を めちゃくちゃにする内容でしたが、

 

今回は 富江が「 姉 」として 登場、

「 富江の 妹と 家族が エライ目に遭う 」という、ちょっと 変則的な設定になってましたね。

 

それと 前のシリーズは 基本、「 シリアス調 」(?)でしたが、

今作は 井口昇が監督という事で かなり「 コメディ 」寄り。

 

あと、井口昇監督 らしい 「 フェチ 」っぽい要素もありました。

 

 

それと 「 アンリミテッド 」とあるように 「 富江 」の怪物っぷりも

“やり過ぎ” で、

後半なんか「 現実にまで 侵食 」 しちゃう 超展開を見せるなど、

全体的に 「 ジャンル度 高め 」な印象。

 

なので 個人的には「 不気味・不条理 」よりも 「 コミカルな味わい 」を 強く 感じる内容でしたね。

 

もちろん 「 男たちも 狂う 」 し、定番の「 富江の殺害・解体 」もあるので ちゃんと 「 富江 」としても 楽しめました。

 

 

「 ドラマ 」としては

「 富江の魔性 」で 際立つ「 綺麗な姉 と 妹 」の構図が面白く、

妹・月子が覚える 「 全てを奪われる 恐怖感 」が 切なかったですね。

 

月子が「 月 」なら、姉( 富江 )は「 太陽 」って事? 〕

 

あと 個人的には 「 富江の不条理さ 」のほか、

「 “怪物” としての富江 」や その「 特殊造形 」に 興奮しましたよ。

 

 

という事で 「 画像 」。

…だけど 「 セリフ 」がないので “面白さ” が伝わらないかも…。

 

( 一応、「 残酷 」&「 ネタバレ 」注意 )

 

 

 

〔 『 富江 アンリミテッド 』

カメラが趣味の主人公、月子荒井萌 )と、親友・佳恵多田愛佳 )〕

 

 

 

〔 『 富江 アンリミテッド 』  月子の目の前で 事故に遭う 姉の富江

 

「 十字架(・パイプ )串刺し 」と ケレン味たっぷり。

 

 

〔 『 富江 アンリミテッド 』

1年後、誕生日に帰って来た 富江仲村みう ) 〕

 

富江に 「 黒髪 」、「 長髪 」のイメージがあるので、個人的には 今までで 一番 富江っぽかった。

 

演じる 仲村みう、しばらく見てないと 思っていたら…

芸能界って怖いね…。

 

 

〔 『 富江 アンリミテッド 』  富江の 「 キャビア食べたい 」 〕

 

帰還に喜ぶ 父母だったが、富江

「 キャビア食べたい、フォアグラ食べたい 」と、わがまま放題…。

 

 

〔 『 富江 アンリミテッド 』  富江の髪の匂いを嗅ぐ

 

「 髪フェチ 」描写。

 

 

〔 『 富江 アンリミテッド 』

による 月子への「 電気コード ムチ打ち 」 〕

 

「 SM 」描写。

 

ちょっと 「 ホーム・インベーション 」の趣も…?

 

 

〔 『 富江 アンリミテッド 』  富江の肩から生えた 人面瘡

 

「 風呂場 」という事で サービスカット的な場面でもありました。

 

 

 

〔 『 富江 アンリミテッド 』

「 家を出て行こうとする 富江を刺し殺す 」と、

父母による 『 富江 』名物 「 富江の解体 」 〕

 

 

短いながらも 「 R-15指定 」らしい、結構 残酷な「 解体 」場面。

 

翌朝、「 いままで通りに 」という事で 月子に弁当を持たせる

怖かったな。

 

 

〔 『 富江 アンリミテッド 』  しれっと 高校に転校してきた 富江

 

富江、あっさり復活。

生前?いい感じの仲で、月子も思いを寄せる 柔道部員・俊夫

ちょっかいを出す( 「 道場破り 」する )のだった。

 

 

〔 『 富江 アンリミテッド 』  月子の弁当から 覗く 「 富江の顔 」 〕

 

弁当に 「 富江の肉片 」が混入していたため、「 富江弁当 」に…。

 

 

〔 『 富江 アンリミテッド 』  舌を伸ばす 「 弁当 」の富江たち

 

月子が捨てた 弁当を見つけた 佳恵は そのフタを開け

「 富江たちの舌 」に襲われる事態に。

 

 

〔 『 富江 アンリミテッド 』  「 富江の舌 」に襲われる 佳恵

 

絡まった舌が 佳恵の口の中に…という 「 触手 」描写。

 

 

 

〔 『 富江 アンリミテッド 』

「 キャビアを持つ 首・富江 」と、「 富江に そそのかされた 」〕

 

一方、家でも 「 首 」が復活し キャビアを食べる。

さらに 富江は “妻の体”を 所望するのだった。

 

 

ここの 「 妻への殺意 」は 「 キャビア 」とのギャップもあり、結構 怖い。

 

 

〔 『 富江 アンリミテッド 』  人面瘡が生えた 佳恵

 

佳恵にも 人面瘡が出現。

 

この後、「 佳恵月子に 自分の想いを告げる 」という 「 百合 」展開に。

 

 

 

〔 『 富江 アンリミテッド 』

「 柔道部 」に迷い込んだ 佳恵柔道部員に 首を斬られる場面 〕

 

 

人面瘡 の「 首を斬って 」の“ささやき”を受け( 「 チープ・トリック 」みたいだった )“どっちを斬るか” 逡巡する 柔道部員が 笑えます。

 

「 どっちを斬ればいいか わからない もう 目をつぶる 」と

佳恵の方を斬っちゃう描写も 可笑しかったな。

 

この場面が 一番 好きかも。

 

 

〔 『 富江 アンリミテッド 』  “佳恵”・富江

 

「 CG 」は 粗目ですが 「 造形 」関係は良かったですね。

 

 

〔 『 富江 アンリミテッド 』

俊夫に 殺される 富江 」と、「 復活する 富江 」 〕

 

ここの「 富江殺害 」も 残酷度 高め。

 

 

〔 『 富江 アンリミテッド 』  いろんな富江に 迫られる 月子

 

 

〔 『 富江 アンリミテッド 』  デカ顔・富江

 

「 全ては夢? 」から 「 富江の 現実侵食 」の超展開。

 

 

〔 『 富江 アンリミテッド 』  富江ムカデに襲われる 俊夫佳恵

 

 

〔 『 富江 アンリミテッド 』  月子富江

 

「 憧れ 」でもあった 富江を受け入れ 日常に戻った 月子

富江のようになり、年上の彼氏もいる。

 

街のあちこちにも 富江の姿が見え…。

 

 

〔 『 富江 アンリミテッド 』

彼氏に 殺される 月子 」 と 「 鏡に映る 富江 」 〕

 

しかし、富江は 殺される運命(?)。

月子もまた 彼氏により殺される、という やるせない結末。

 

 

今作は 「 自己中心的、魔性で 男を狂わせる 富江 」もまた、

 

「 男の独占欲( 利己・暴力性 )」で 結局は殺される という、

「 被害者 」としての面が多く 垣間見える 終わり方でした。

 

 

予想に反し 「 暗い結末 」でしたが、

基本 「 ユーモラスな ホラー 」で とても面白かったですね。