富江シリーズ 5作「 富江 」、「replay」、「re‐birth」、「最終章」、「 VS 」 | berobe 映画雑感

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「 映画 」と「 本 」の感想

伊藤潤二 の「 漫画 」が原作、

 

「 男たちを狂わせ、殺しても復活、再生・分裂もする 謎の女・富江 」

描いた、「 富江 」シリーズ( 5作 )を サックと紹介。

 

 

かなり前の 「 一挙放送 」で 『 富江アンリミテッド 』『 VS 』以外は

観ているので、初見の( 『 VS 』は別の時に観た ) 『 アンリミテッド 』

メインにして 全部 記事にしようと したんですが、

 

思った以上に「 画像 」が多く、『 アンリミテッド 』は 単独に。

 

原作は 少しだけ 読んだ 記憶が…。

でも 『 富江 』の回の 『 マンガ夜話 』※は 観てますよ。

 

( ※ 大きな声では言えないが 観ようと思えば 観れ… )

 

 

 

「 富江 tomie 」 (日・1999)

 

第1作。

 

2回観てるんで 今回は 飛ばし飛ばしの鑑賞。

 

富江 役は 菅野美穂

 

謎の女・富江を 巡る、「 ミステリー色強め 」の内容は 好みだし、

 

この頃の 「 日本のホラー 」らしい、欝々とした「 画 」も イイ雰囲気。

 

でも 画面が暗めな感じは 残念かな。

 

 

〔 『 富江 tomie 』  富江 役、菅野美穂

 

ビジュアル的には 良かったけど、チョット子供っぽい気も…。

 

 

 

「 富江 replay 」 (日・2000)

 

第2作。

 

富江 役は 宝生舞

 

「 富江が 〈 実験体 〉みたいな 扱いを受けていた 」 設定という、

少し「 怪奇SF 」の趣を 感じさせる 内容。

 

( なので これも 好きな 雰囲気 )

 

富江( 実験体 )の苦しみ 」が あるため、少し 悲劇性も あるんですよね。

 

そういう意味では 「 心霊ホラー 」的な描写は いらなかったかも…。

 

 

 

〔 『 富江 replay 』  富江 役、宝生舞

 

初見時は 「 ちょっと違うな…」と 感じたけど、今回観たら 悪くなかったですね。

 

 

〔 『 富江 replay 』  「 水槽 」 富江 2枚 〕

 

昔の?怪奇趣味が漂う 「 過去の研究 」場面も 結構 気味悪くて

良かったです。

 

 

〔 『 富江 replay 』  「 心霊ホラー 」っぽい描写 2枚 〕

 

「 下画像 」の 女性は 主人公役の 山口紗弥加

窪塚洋介も 出てますよ。

 

 

 

「 富江 re-birth 」 (日・2001)

 

第3作。

 

に殺され、山に 埋められた 富江が 復活、 彼女を埋めた

3人の男たちの前に 現れ… 」 という 「 復讐譚 」風の話。

 

 

監督は 本作で 「 映画監督 デビュー 」した 清水崇

( 99年の『 呪怨 』は 「 オリジナル・ビデオ 」 )

 

富江 役は 酒井美紀

 

くだんの男3人の 一人、主人公の 役は 妻夫木聡

その彼女、ひとみ 役は 遠藤久美子

 

 

富江ひとみ の「 三角関係 」みたいな構図は 違った意味で

スリリングでしたね。

 

母親が絡んで来て 「 母息子で 富江を 解体 」する、

「 息子への過干渉 」「 マザコン 」を思わせる 展開が 楽しいし、

 

その母親が かかる「 病気 」の やり過ぎ感も 最高。

 

 

〔 『 富江 re-birth 』  富江 役、酒井美紀

 

個人的には しっくりこなかった…。

 

 

〔 『 富江 re-birth 』  ブッキーエンクミ

 

 

〔 『 富江 re-birth 』  前半の「 トイレ自殺 」場面 〕

 

なかなか凄惨で テンション上がりますね。

 

 

〔 『 富江 re-birth 』

母親による 〈 富江 首絞め 〉 」 と、

「 微笑ましい 母息子の 〈 富江の解体 〉」場面 〕

 

 

「 富江 」が面白いのは「 富江自身も  ヒドイ目に遭う( 誰も得しない )」ところ。

この 理不尽感が 個人的には たまらないですね。

 

ここは 「 解体 」しながら 息子母親「 感謝の言葉を掛ける 」

残酷と ほっこりの ギャップが 可笑しい。

 

この後の 「 2人で 死体を捨てに行く 」、仲睦まじい場面も 狂ってて

好き。

 

 

〔 『 富江 re-birth 』  「 首+手 状態 」の 富江

 

 

〔 『 富江 re-birth 』

「 謎の奇病 」により “毛むくじゃら” で 亡くなった 母親

「 解体時 」に 顔についた 「 富江の頭皮?」の影響と 思われる〕

 

「 解体 」場面も 好きだけど、この場面も 結構 イイな。

 

 

 

第4作を 飛ばして

 

「 富江 VS 富江 」 (日・2007)

 

第7作。

 

恋人を殺された ショックで 精神科に通う 青年富江が隠れて

暮らす 〈 マネキン工場 〉に 務める事に。

さらに ある工員も もうひとりの富江 を 養っていて…… 」

 

みたいな 話。

 

なぜ 飛ばしたかというと、本作が 面白くなかったから。

 

「 精神科に通う 青年( 主人公 )」( サイコ要素 )、

2人の富江の対立 」( 怪物 対決 ) と、

 

面白くなりそうな 「 お膳立て 」なのに、上手く 絡んでないんですね。

 

( 予算の関係か、そもそもの脚本か、要因は 分からないけど… )

 

しかも 「 2人の富江は 〈 できそこないの 富江 〉 」という 設定も

「 番外編 」みたいで、気分的にも あまり上がらない。

 

それでも 最後の「 富江の復活 」は 結構 感動的では あった…かな。

 

 

 

〔 『 富江 VS 富江 』  「 マネキン工場 」の方の 富江 役、あびる優

 

ほんのり ヤンキー臭がする 富江でしたね。

 

でも 「 差別化 」( あと “本物” との ギャップが活きる )という意味では

そんなに 悪くない配役に 思えましたね。

 

ちなみに、「 恋人の名前の ミスリード 」 は キライです。

 

 

〔 『 富江 VS 富江 』  「 工員 」の方の 富江 役、松岡恵望子

 

「 体の維持 」のため、「 富江の血 」を得ようと 2人が争う…みたいな

展開に。

 

だけど 結構 早めに 「 両方とも ニセ者 」と わかるため、不毛感が

漂うんだよな…。

 

 

〔 『 富江 VS 富江 』  前半の 「 枝分かれ 」富江

 

この「 画 」で 、結構イケるかも…と 思ったんですが…。

 

 

〔 『 富江 VS 富江 』  最後の 「 富江復活 」 〕

 

「 番外編 」的な 感じで観れば 意外と 面白いかも…?

 

 

 

「 富江 最終章 禁断の果実 」 (日・2002)

 

第4作。

 

内気で 夢見がちな 高校生・登美恵( とみえ )。

不良少女3人 から イジメを 受けている 登美恵の前に、

同じ 「 トミエ 」の名を持つ少女、富江が 現れる。

 

登美恵富江と 親しくなるが、彼女には ある目的が……。

 

みたいな 話。

 

 

登美恵、宮崎あおい

富江 役、安藤希

 

登美恵の父、和彦 役、國村隼

 

 

すっかり内容を 忘れていたので、期待しないで 観たのですが、5作中 一番 面白かったです。

 

本作は 「 ガール・ミーツ・ガール 」(+ 「 同性愛的 」 )な 「 少女譚 」

なんですが、

 

登美恵が 「 夢見がちな少女 」のため

登美恵 と ( 怪物である )富江の 関係の構築 」の展開に 意外と

説得力が ありましたね。

 

それでいて ちゃんと「 富江らしさ 」、「 画的な面白さ 」も あるんですよ。

 

登美恵の父親、和彦「 25年経っても 消えぬ想い 」は 今までと違う アプローチの 「 富江の 魔性 」の表現 だったし、

 

「 父と 娘、 父と 富江( 父の恋人、親友、怪物 )」の構図 や、

 

「 夢見がちな登美恵らしい、富江が切っ掛けの イジメからの逃避 」も

 

「 “歪な” 思春期・青春 」として 上手く 機能しており、

「 ホラー・ドラマ 」として 完成度が高いと 思いましたよ。

 

 

「 ツッコミを入れながら 」( 楽しく )観れる 「 ホラー的な エンタメ性 」が

しっかりある ところも 評価したいですね。

 

 

 
〔 『 富江 最終章 』   登美恵 役の 宮崎あおい
 

「 小説を書いている、夢想・ガーリー系 少女 」という 設定。

 

宮崎あおいの “天然”演技は 「 コミカル強め 」でしたが

「 程よい リアルさ 」も 感じましたね。

 

 

〔 『 富江 最終章 』  富江 役の 安藤希

 

 

〔 『 富江 最終章 』  「 百合 」っぽい キス場面 〕

 

「 百合 」、「 父娘 」、「 ヤンキー 」、「 家出 」等々、「 要素 」多め。

 

なので「 散漫 」になりそうなんですが、「 富江 」という デカい「 芯 」があるので ( 他の作品もそうだが )意外と 安定感は あるんですよね。

 

 

 

〔 『 富江 最終章 』  富江と再会し、活力が出て来る 和彦

 

登美恵の名前は、25年前に 出会い 想いを寄せていた 富江から

付けた 」 という、結構 ヒドイ話。

 

まあ、 富江だし しょうがない(?)。

 

 

〔 『 富江 最終章 』

富江による、「 登美恵 目隠し・拘束・放置プレイ 」?

 

 

この隙に 富江和彦「 登美恵 殺し 」を そそのかす 流れ。

 

危機的状況なんだけど 何にも疑わない 登美恵

純粋な( アホっぽい )ため、妙に コミカル。

 

「 宮崎あおい の放置プレイ 」という意味でも 必見(?)。

 

 

〔 『 富江 最終章 』  和彦による 「 富江殺害 」 〕

 

「 トミエ 」の名前は 付けたものの やっぱり父親を守る、イイ場面。

 

この後 定番の「 解体 」場面に。

 

 

〔 『 富江 最終章 』  川で 富江の頭部を拾う、登美恵

 

せっかく 捨てたのに 富江を拾う、登美恵…。

 

唯一の 友だちって事で これも しょうがない(?)。

 

 

〔 『 富江 最終章 』  廃屋で 世話をする 登美恵

 

まるで「 捨て猫を拾って育てる 」かの様な、奇妙な関係性。

 

親友でもあり、恋人でもあり、子供でもあるのだな(?)。

 

ちなみに 和彦は 精神的に 不安定になってます。

 

 

〔 『 富江 最終章 』  バッグに入っている富江

 

「 富江の匣 」と言えそうな 場面だが、発する言葉は 「 ほぅ 」ではなく、

「 キャビア食いたい 」であった… 〕

 

 

不良少女3人に バレ、都会に逃避行( 「 富江と旅する女 」 )する

意外な展開。

 

だが、お金がないのに 富江は わがままばかり…と かなり切ない。

 

結局、口論の末 「 高所から 富江を ポイ捨て 」と これまた 以外な

家出の顛末。

 

 

〔 『 富江 最終章 』

富江に もうひとつの顔が…という 「 サービス・カット 」

 

 

〔 『 富江 最終章 』

家に来た 不良少女3人を バットで ボコす、和彦

 

 

不良少女3人の目的の 登美恵と、和彦の思い人 富江

「 トミエ 違い 」で起こる、暴力展開は コントっぽい。

 

けれど 國村隼の 「 静かな 狂気・暴力 」が 迫力満点で、超怖いんだよな…。

 

ちなみに 不良少女3人リーダーの「 棒読み 」っぽい喋りも

なんか リアルで 良かったですね。

 

 

〔 『 富江 最終章 』  「 氷漬け 」富江

 

富江、やっぱり帰ってくるも あっさり「 氷漬け 」に。

 

 

〔 『 富江 最終章 』  「 氷漬け 」富江 を眺める 父娘

 

「 ドンタコス 」の 「 CM 」みたいになってる、微笑ましい カット。

 

 

〔 『 富江 最終章 』  最後、「 富江の耳 」。

 

地味だけど、ここの「 肉片が伸びる 」 特殊効果は 素晴らしかった 〕

 

 

最後は

「 娘を守るため、和彦は 富江と共に 旅立つ 」という 無難な結末。

 

「 友だち作り 」( 恋人?)に 失敗した 登美恵は 今度こそはと(?)、

「 富江の耳 」を保管するのでした……

 

と、登美恵の「 夢見がち 」な性格が 活かされた オチも 良かったな~。

 

 

というように、主演3人 それぞれに「 面白い 見せ場 」があり、

ジャンル映画的な「 展開・描写 」も楽しい、「 見応えのある 」の内容でしたね。

 

一風変わった 「 少女・青春譚 」( 少女奇譚 )としても 楽しめると

思いますよ・・・たぶん。