邦画の雑感 「 惡の華 」、「 夜叉ヶ池 」、「 クロスファイア 」他 | berobe 映画雑感

berobe 映画雑感

「 映画 」と「 本 」の感想

「 邦画 」の ザックリ感想 & ダラダラ雑感。

 

 

 

「 惡の華 」(日・2019)

 

押見修造 の原作漫画を 井口昇 が監督した 青春モノ。

 

 

憧れの 佐伯さんの「 体操着 」を盗むところを 仲村佐和に見られた

中学男子の 春日は、彼女と「 契約 」を結ばされる……

 

 

春日高男 役、伊藤健太郎

仲村佐和 役、玉城ティナ

佐伯奈々子 役、秋田汐梨

 

 

ようやく 放送。 ( 諦めてた )

 

前半は 井口監督らしさが 窺える 中村佐和「 Sっぷり 」と、それとは真逆の 「 キュートな表情&仕草 」

 

春日「 隷属( M プレイ )・サスペンス 」(?)が楽しかったですね。

 

中盤頃の 春日を巡っての

「 ヘンタイ( 佐和 ) VS 反ヘンタイ( 佐伯さん )」(?)の展開も

緊張感があったな~。

 

ただ、後半の展開( 事の顛末 )は

「 “普通”の苦しみ 」、 「 地方の 閉塞・鬱屈感 」も わかるんですが

「 破滅的 」 過ぎて あまりノレず…。

 

もう数年 待てば

「 自由度が増える 」( “向こう側”に 少し 近づけるかも… )のに…と、観ていて 辛くも ありましたね。

 

まあ、それがあるから 後半の「 春日の前進・再起 」が 活きて来るんですけど。

 

 

 

〔 『 惡の華 』  仲村佐和 役の 玉城ティナ

 

 

〔 『 惡の華 』

佐伯さんの「 体操着 」の匂いを嗅ぐ 春日と、

「 体操着 」を とっさに 盗んでしまった、「 完全・アウト 」な 春日

 

 

このブログで 「 クンカクンカ 」描写は 『 白蛇抄 』(83年)に次いで

2回目。 ( しかも 2作品とも 邦画… )

 

3回目は あるのか?

 

 

〔 『 惡の華 』  「 体操着 」を 春日に突きつける 仲村佐和

 

 

〔 『 惡の華 』

仲村佐和に 無理やり「 体操着 」を 付けさせられた 春日… 〕

 

ココも 楽しかったけど、この後の「 デート 」が 最高だったな~。

 

 

〔 『 惡の華 』

中盤頃 登場する、「 本好き 」な 飯豊まりえ 演じる 常盤文

 

本作は トリプル・ヒロイン。

 

( 女性たちに 魅入られ、 翻弄され、 再生する 男の話でも イイ? )

 

飯豊まりえドラマ版『 岸辺露伴は動かない 』

担当編集者 役の人でしたね。

 

 

ちなみに 常盤文の「 本棚 」には

 

貴志祐介 『 ガラスのハンマー 』島田荘司 『 眩暈 』『 アトポス 』他、

筒井康隆 『 ロートレック荘事件 』 がありましたよ。

 

 

 

「 日本人のへそ 」(日・1977)

 

井上ひさし の「 劇作家デビュー作 」の映画化。

 

 

アメリカ帰りの教授のもと、「 吃音を治すための お芝居 」 が開演

される。

その芝居は 東北から上京してきた女性を主人公にした話で……

 

みたいな 「 劇中劇 」の展開なんですが、普通に 映画として 進んでましたね。

 

てっきり そのまま「 お芝居 」が終わり、治療の成果が出るのかと

思いきや、意外や 意外 「 ミステリー 」の展開に。

 

正直、「 本格好き 」としては いろいろと思うところは あるんですが、

 

このような ハチャメチャな構成も 嫌いじゃないので、 結構 盛り上がりました。

 

「 ミステリーの雰囲気 」自体にも 心が躍ったし、

「 なんだかな~ 」だった オチも、それはそれで まあまあ 納得。

 

でも、散漫な感じは 完全には 払拭できなかったので、

全体の感想としては “普通”…だったかな?

 

ミュージカル場面の歌の、

「 日本の~ボス、 素晴ら~しい 」が 耳に残りましたね。

 

 

〔 『 日本人のへそ 』  後半の 美輪明宏

 

他に 緑魔子なべおさみ三谷昇佐藤蛾次郎 など出演 〕

 

 

美輪明宏 出演作は 『 黒蜥蜴 』(68年)くらいしか 観てないような…。

 

なべおさみ は この後に観た 『 刑務所の中の懲りない面々 』(87年)の、 “看守へ 告げ口する男”が イヤな奴だけど 好きですね。

 

その、『 刑務所の中~ 』川谷拓三 が最高だったな。

 

 

 

「 暗いところで待ち合わせ 」(日・2006)

 

乙一 原作の サスペンス・ドラマ。

( 『 GYAO! 』の 無料配信 )

 

「 殺人の容疑を 掛けられた 青年・アキヒロ

アキヒロは 目が見えない女性・ミチルの家に 入り込み、 彼女

バレないように 暮らし始める…… 」 みたいな話。

 

 

キム・ギドク監督 『 うつせみ 』(04年)の “後半っぽい感じ”?の話と、

「 この頃の 田中麗奈 」に 興味を覚えて 鑑賞。

 

 

 

〔 『 暗いところで待ち合わせ 』  盲目の主人公 役の 田中麗奈

 

アキヒロ 役は チェン・ボーリン

 

台湾の俳優ですが、『 シュガー&スパイス 風味絶佳 』(日・06年)

なんて作品( 俳優陣 豪華 )にも 出てるんですね。 

 

アキヒロの職場の先輩 を演じるのは 佐藤浩市

「 先輩 」演技は リアリティを 感じたな。

 

でも 心に引っかかったのは ミチルの親友を演じる 宮地真緒

「 親友 」演技でしたけどね。

 

ちなみに すぐいなくなる 父親役は 岸部一徳 です。

 

 

 

〔 『 暗いところで待ち合わせ 』  突然登場する 井川遥

 

 

“孤独な青年” と “盲目の女性”、2人の「 不思議な繋がり 」を感じ

させる 「 奇妙な共同生活 」は 悪くはなかったけど、

 

『 うつせみ 』みたいな 「 謎の説得力 & 雰囲気 」は 無かったのは

残念。 ( そもそも そういう話 じゃないけど )

 

あと、密かに期待していた 「 ミステリー部分 」も わかりやすい犯人

少し ガッカリ。

 

でも ちゃんと「 伏線 」があったところは 評価するし、

あの「 犯人像 」自体も 好きですけどね。

 

 

 

「 夜叉ヶ池 」(日・1979)

 

泉鏡花の「 戯曲 」を、 篠田正浩 監督が 映画化。

 

山沢 役、山崎努

萩原 役、加藤剛

 

白雪百合 役、坂東玉三郎

 

 

坂東玉三郎「 夜叉ヶ池の龍神 」白雪 と、

「 池のほとりに住む 」 百合女性二役を 演じている作品ですが、

 

個人的には 雑誌記事で 興味を覚えた、終盤の「 大洪水 」場面

目当ての鑑賞です。

 

それでも 「 百合の夫 」であり、律儀に 「 龍神との契約 を守っている 」

萩原の( 愛と 受難の?)「 ドラマ 」としても まあまあ面白く 観れたのかな。

 

目当ての 「 大洪水 」は セットが素晴らしく 迫力満点でしたね。

 

〔 あと、人死にが多い ( というか 全滅?)のも 良かった 〕

 

 

 

〔 『 夜叉ヶ池 』

坂東玉三郎 演じる 百合( 上 )と、「 夜叉ヶ池の龍神 」 白雪( 下 )〕

 

 

 

 

〔 『 夜叉ヶ池 』  終盤の「 大洪水 」3枚 〕

 

 

「 特撮監督 」は 『 宇宙からのメッセージ 』(78年)矢島信男

 

記事によると 「 大洪水 」の水量は 2つのタンク、合わせて 「50トン」。

 

家々のミニチュアも 精巧に出来ているので 臨場感も ありましたね。

 

 

〔 『 夜叉ヶ池 』  流された村と 佇む山沢

ロケ場所は 南米にある 「 イグアスの滝 」 〕

 

 

 

「 アルプススタンドのはしの方 」(日・2020)

 

高校演劇大会で 「 最優秀作品賞 」を受賞した「 戯曲 」を 元にした、

「 青春( 群像 )ドラマ 」作品。

 

監督は 城定秀夫

 

 

〔 『 アルプススタンドのはしの方 』  タイトル と 主演の4人

 

 

主役である、端で 応援している生徒4人、それぞれの想いが

会話から徐々に 分かってくる流れに 「 人間・ミステリー 」の趣を感じ

ましたね。

 

「 あきらめた者たち 」の話ですが、

 

「 戯曲 」にはなかった “リア充”の吹奏楽部・部長の エピソード

( 学校カースト的 要素?)が 加わったことで、

 

「 人間関係のドラマ 」に 奥行( というか 高低差かな?)が 生まれ、

より 「 学校 青春譚 」として ほろ苦い内容になってました。

 

個人的には 後ろ向きな言葉、「 しょうがない 」から 始まる( 見つかる )

「 新たな道 」、「 別の道 」も あると 思ってますけど。

 

あと、頑張っている人に言う 「 ガンバレ 」の声援は ちょっとイヤ だったな。

 

 

 

「 クロスファイア 」(日・2000)

 

宮部みゆき 原作、 金子修介 監督の 「 SF・サスペンス 」。

 

 

青木淳子 役、矢田亜希子

多田一樹 役、伊藤英明

 

刑事・石津 役、桃井かおり

刑事・牧原 役、原田龍二

 

あと、本作が デビュー作の 長澤まさみ も出てます。

 

 

たしか 前に観てる…はず。 ( ほとんど覚えてなかった )

 

 

話としては 「 発火能力 」( パイロキネシス )を持つ女性、青木淳子「 復讐譚 」 に、

 

彼女を追う 警察や、謎の超能力集団が 絡んでくる ボリュームのある内容。

 

復讐相手である 犯罪グループかなり鬼畜でしたが、

 

時代を感じさせる 「 若年の犯罪 」描写や、いろいろと 物議を醸した

「 バタフライナイフ 」※などは ちょっと 懐かしくも ありましたね。

 
( ※ ドラマ『 ギフト 』は 97年 )

 

前半の「 復讐 」展開は 「 相手を燃やす 」という ストレートな方法

ですが、

「 チョイ残酷 」「 意外と いい感じの CG 」で 見応えのある 描写

でした。

 

でも、せっかく 発火能力があるんだから、上手く使って

『 メカニック 』(72年)みたいに 「 事故死 」に 見せかければ いいのに…なんて事も 思いましたけど。

 

その後も 「 警察の捜査 」「 謎の組織 登場 」青木のピンチが続く

「 エンタメ色 強め 」な展開ですが、

 

意外な人物の「 “想い”の表出 」があったりと、思っていたより

「 ドラマ部分 」も 良かったです。

 

終盤も 金子監督らしい 「 派手な 発火能力&爆発 」描写が

楽しかったですね。

 

 

 

〔 『 クロスファイア 』  「 発火能力者 」・青木淳子 役の 矢田亜希子

 

後半 服装が変わるところに 注目。

 

 

〔 『 クロスファイア 』  妹を殺される 多田一樹 役の 伊藤英明

 

 

〔 『 クロスファイア 』  刑事・石津 役の 桃井かおり

 

独特の演技は いつ観ても 楽しいですね。

 

 

〔 『 クロスファイア 』  石津の相棒、牧原 役の 原田龍二

 

以外にも 結構 重要なキャラ。

 

“相棒” がいたり“暴走”したりで ちょっと ニンマリしちゃいますね。

 

 

〔 『 クロスファイア 』  超能力少女 役の 長澤まさみ

 

 

〔 『 クロスファイア 』

捜査本部長永島敏行 )の部下谷原章介

 

 

 

〔 『 クロスファイア 』

“満腹太”( まんぷく・ふとる )からの 「 全身発火 」 〕

 

 

〔 『 クロスファイア 』  「 熱の圧力 」?による 「 顔面へこみ 」 〕

 

ここは 「 片腕だけ残る 」ところが ポイントですね。

 

 

〔 『 クロスファイア 』  「 超能力バトル 」 〕

 

『 ガメラ 』っぽい火球。

 

 

〔 『 クロスファイア 』  最後、“燃やされる” 捜査本部長

 

永島敏行『 夢の女 』(93年)※でも 「 イイ死にっぷり 」でしたね。

 

( ※ 『 夢の女 』 坂東玉三郎 監督。

主演は 吉永小百合 だけど、樹木希林の方が 印象に残った )

 

 

 

他にも

 

『 ドロステのはてで僕ら 』(20年)※

 

〔 ※ 「 ワン・アイディア 」を 拡張・増大させて 最後まで 引っ張った、

「 少し・不思議 」(S・F)系の 「 長回し 」作品

 

 

『 うなぎ 完全版 』(99年)※

 

( ※ 今村昌平 監督。

食指が動かず 未見だったが 「 完全版 」だったので 鑑賞。

最初の 役所広司“アレ”が 凄惨で 楽しかったな~。 オチもイイ )

 

などが 面白かったですね。