香港 オカルト系・ホラー 「 養鬼 悪魔の胎児 」 | berobe 映画雑感

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「 映画 」と「 本 」の感想

「 養鬼 悪魔の胎児 」(香港・1980)

 

オカルト系・ホラー ( コメディ )。

 

 

不運が続く ジャッキー( 女性 )は 親友・ジェリーを 訪ね タイへ。

そこでも 不運が続く ジャッキーは 仏教系?の 呪術師

「 運を変える儀式 」をしてもらうが 失敗。

 

ジャッキー別の呪術師の「 儀式 」により、

「 母と共に 亡くなった 胎児を “養う” 」( 祀り、母親代わりになる )事で 運が向いてくるが……

 

 

 

〔 『 養鬼 悪魔の胎児 』  「 タイトル 」と、「 タイトルバック 」の顔。

 

「 顔 」は 「 顔のパーツ 」が 少しずつ嵌っていく、 “謎”演出 〕

 

 

 

「 Amazon動画レンタル 」 で 100円って事で 迷わず レンタル。

 

ですが、最初の「 酷いノイズ 」と 「 画質の悪さ 」に チョット後悔…

 

したのですが 内容自体は いろいろと 楽しくて 面白かったですね。

 

 

上記のように 「 使いこんだ VHSテープ 」くらいの画質で 見づらいし、

 

( まあ、昔の雰囲気は 味わえたけど… )

 

展開・編集が「 雑 」、「 説明不足 気味 」で 若干、戸惑いを 感じた

かな。

 

まあ、 アジアの「 オカルト・ホラー 」は だいたい こんな感じな気もするけど。

 

 

( ネタバレに触れてます )

 

 

前半は 「 ジャッキーの不運 」展開。

 

キャバクラ での “金持ち客” 同士の争い( 人死にあり )は あるけど

少々退屈。

 

その後の 「 儀式 」2つは “長いめ” なんですが、

 

「 猿のミイラ 」「 回転する仏像 」など、「 あやしげな雰囲気 」が

あって 意外と 楽しめましたね。

 

 

 

〔 『 養鬼 』  主人公・ジャッキー

 

タイへ来た ジャッキーは 「 キャバクラ 」で 働く事になるのだが、

美貌に目を付けられ 金持ちの男・ピン に 手籠めにされる。

 

ちなみに 香港では ギャンブルの借金を 肩代わりしてくれた人が

亡くなってます… 〕

 

 

 

〔 『 養鬼 』

タイの呪術師( 祈祷師?) と 「 儀式 」の最後に現れた

「 宙に浮き 回転する仏像 」

 

煙の出る「 杯 」から 突如 「 仏像 」が 回転しながら出現し、唖然…。

 

「 儀式 」は ( 呪術師 曰く、「 前世が悪漢だったため 」 )失敗に終わるんだけど、

 

「 願いを叶えた 仏様が 〈 “裸踊り” は どうした 〉と 〈 少女の夢 〉に出て来る 」

 

というエピソードが 語られたので、仏教をディスってるのかも…?

 

そもそも ジャッキーの方も、ジェリーが 唆したとはいえ、

「 金運を上げる ため 」と、「 煩悩 丸出し 」でしたけどね。

 

もしや、この「 金銭欲 」が 「 不運 」の元凶なのかも…? 〕

 

 

 

〔 『 養鬼 』  「 胎児 」と 「 祭壇 」。

 

ジャッキー亡き胎児「 母親代わり 」に…という、チョット 悲しい設定 〕

 

 

 

中盤は、「 胎児を養う 」展開。

 

「 祭壇に 供えた ミルク 」が “減っていく” など、 ヘンな描写が

ありましたが、 「 虫 」が 一番インパクトが ありましたね。

 

でも 「 ナンパ男が “バナナの皮” で滑って 頭を打ち 死亡 」

いろんな意味で 最高だったかな。

 

 

 

〔 『 養鬼 』  ナンパ男「 “バナナの皮” で スリップ死 」の くだり。

 

「 中画像 」は ジャッキーに無視された ナンパ男の前に バナナの皮が 滑り込んで来た 場面。

 

「 下画像 」は バナナの皮を 踏んで転び、頭を打った ナンパ男

 

 

 

とはいえ、「 盛り上がり 」としては 少々弱かったので

後半の「 展開 」に 危惧を覚えたのですが、

 

「 悪魔祓い 」「 憑依 」「 呪術対決 」「 胎児の 母への想い 」

詰め込んだ内容で 盛り上がりましたよ。

 

ラストバトル も 「 ケレン味 爆発 」の様相を呈していて

( 観てる こちらの頭も ショート寸前 )「 エンタメ 」としての 満足感は

かなり ありましたね。

 

 

 

ここから「 画像 」。

 

 

 

〔 『 養鬼 』

「 船での集まり( コンパ? )」で ジャッキー言い寄った男 の顛末 〕

 

 

「 幻覚オチ 」でしたが、「 身体を張っている 」故 ( 「 虫 」は本物 )、

なかなか 衝撃的な場面でしたよ。

 

「 上の歯に 虫が 挟まっている 」ところ なんか 特にイイね。

 

 

 

〔 『 養鬼 』  金持ち男・ピンと、 ピンを襲う 死んだ部下 2人。

 

「 下画像 」は 『 ゾンビ 』っぽい 〕

 

 

〔 『 養鬼 』  13日に行う 「 祈り 」( 上画像 )と、

それを 覗いていた レイモンドが 見る 少年( 下画像 )。

 

レイモンドジャッキーと いい感じになる 青年 〕

 

 

いきなり現れる 少年が 結構 不気味。

 

この後、レイモンド少年に追われるんですが、

 

その少年「 夜中に スケボーに乗っていた 少年 だった… 」という、

無理やりな 「 ハッタリ描写 」 でした…。

 

 

 

〔 『 養鬼 』

レイモンドと、「 悪魔祓いの免許 」を持つ 友人・サムによる

「 悪魔祓い 」 〕

 

という、『 エクソシスト 』風味な展開も。

 

 

〔 『 養鬼 』  「 胎児の霊(?) が レイモンドに 憑依 」の場面。

 

サムの「 悪魔祓い 」のゴタゴタで 「 胎児が壊れる 」が、胎児

レイモンドに 憑依 〕

 

 

「 憑依 」を レーザーで 表現する 独創的な演出。

 

 

〔 『 養鬼 』  「 サム、頭皮剥がされ 」場面 〕

 

 

 

〔 『 養鬼 』

サムレイモンドの足を押さえ ジャッキーを逃がす 」場面

 

( この後 首を捻られて サム死亡… ) 〕

 

男気を見せる サムに ほんのチョットだけ 感動…するかも。

 

 

 

〔 『 養鬼 』  「 頭を ビンで殴られた 」 ジェリー と、

レイモンド胎児 )の 「 “謎の力” で 浮かされる 」 ジェリー

 

 

「 ガラス片が 刺さっている 頭の傷 」が イイ感じですね。

 

ここも 『 エクソシスト 』っぽい。

 

そのまま 「 オブジェ?の デカい・フォーク で 刺殺 」と、

楽しい「 殺害 」場面になりますが、「 直接描写 」じゃないのが 残念。

 

 

 

〔 『 養鬼 』  呪術師の「 銀球?攻撃 」 場面。

 

見えづらいけど 「 箱 」に 銀球が2つ あり、もうひとつを 手に持って

いる 〕

 

 

「 悪魔祓い 」の後は、ジャッキー「 呪術師に 助けを求める 」展開ですが、 もともと コイツのせいなんで 腑に落ちないんですよね。

 

 

 

〔 『 養鬼 』

レイモンドに 襲いかかる 呪術師「 火の球・銀球 」と、

「 銀球爆発 」で 飛び出る 赤子

 

この 呪術師は 「 赤子使い 」みたいな ヤツなんでしょうね。

 

 

 

〔 『 養鬼 』  銀球爆発で(?) エライ事に なった レイモンドの顔 〕

 

「 飛び出ている 目玉 」「 出っ歯 」と、コレも なかなかイイ メイク。

 

 

〔 『 養鬼 』  「 母親の墓 」にすがる 胎児・レイモンド

 

「 共に亡き 母と子の 再会 」という 泣かせる(?)展開も。

 

 

〔 『 養鬼 』  「 母親ガイコツ VS 呪術師 」 〕

 

母親ガイコツ“眼からのレーザー” を 防ぐ 呪術師 」という、

 

説明皆無で よくわからないんだけど 「 燃える 」場面。

 

 

 

〔 『 養鬼 』  胎児・レイモンドの 目の前で壊される 母親のドクロ

 

 

〔 『 養鬼 』  呪術師の 「 額レーザー 」 〕

 

呪術師「 額の ちょび毛 」( 上画像 )が 取れる仕様で、

そこにある「 模様 」から レーザーが出ています。

 

この レーザーで レイモンドは 「 木 」まで吹っ飛ばされ、

「 札 」など貼られて 「 磔 」に。

 

この前の場面では、

 

鬼太郎の 「 リモコン・ゲタ 」っぽい感じの 「 サンダル・手封じ 」という、

「 妙な技 」も 披露されてました。

 

 

〔 『 養鬼 』  胎児・レイモンドの 最後。

 

よく見えないが 「 上画像 」の レイモンドの手には

「 呪術師のサンダル 」が 履かされている 〕

 

 

最後は、

「 貼り付けにされた 胎児・レイモンドが 活動を停止 」 という、

シンプルな終わり方。

 

 

バッサリ 端折りましたが、後半は

「 ジャッキーが 胎児・レイモンドに 追われる 」 ホラー展開も

あります。

 

 

という事で つまるところ

ジャッキーの不運に 巻き込まれ 多くの人が 不幸になる( 死ぬ )」

話でしたね。

 

そういう意味では ジャッキーが 一番恐ろしいのかも…