“万力” で 小顔矯正 「 MANRIKI 」 | berobe 映画雑感

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「 MANRIKI 」(日・2019)

 

俳優・斎藤工 が 企画・プロデュース、

芸人・永野 が 原作で、脚本も 書いた( 企画、出演も )

ホラー・コメディ。

 

監督は 映像作家・ディレクター の 清水康彦

音楽監督は 金子ノブアキ( 出演も )。

 

 

 

売れないのは 「 顔の大きさ 」が原因だと 思っている “モデルの女” が、「 小顔矯正 」を 決意するが…という 内容。

 

「 材料を固定する 工具の “万力” を使い 顔を 矯正する 」という、

なかなか 楽しそうな話で 期待していたんですが…。

 

( 全ての役に “役名”が なかったので 便宜的に 名前を付けてます )

 

 

 

〔 『 MANRIKI 』  タイトル 〕

 

 

 

最初の方は

“モデル女”小池樹里杏 )の 「 “顔デカ” と 幻聴が聞こえ始める 」 などの 「 精神・サスペンス( ホラー )」っぽい感じや、

 

「 万力 による施術 」描写は 結構 エグくて 良かったんですよね。

 

でも 「 小顔矯正 」後、「 自信を持った “モデル女” 」 からは

普通の 「 騙された女性の話 」に なっちゃうし、

 

「 前半部 」の最後( 顛末 )も “ヒネリ” がないため、

 

「 美醜を巡る 残酷さ と 滑稽さ 」を描いた 話と するならば

踏み込み不足に 思えました。

 

芸人の永野 の脚本という事もあってか 「 コント風な 趣 」で、

一応 「 一区切り 付きそう 」な感じなので、

 

ここは 「 社会の 美醜の 価値観 」を 皮肉る様な ”オチ” として

 

「 顔を 潰された “モデル女” が売れっ子になった 」り、

「 “大顔ブーム” が来た 」りなど、

 

予算的には キビシイかも しれませんが、一度 “オトして” 欲しかったですね。

 

 

 

〔 『 MANRIKI 』

顔の大きさに 悩む “モデル女”小池樹里杏 )。

 

強迫神経症 を 思わせる 「 顔デカ 幻聴 」描写は 結構 好きです 〕

 

 

 

〔 『 MANRIKI 』  「 和服・合コン 」場面。

 

「 アート色 」が まあまあ 強め。

 

ですが 唐突感があったし、「 中盤 」との 統一感が 薄かったりが

少し 気になりました 〕

 

 

 

〔 『 MANRIKI 』

合コン中、急に 「 鼻 」を隠す “女性” と、落ちた 「 鼻 」。

 

こういう ブラック・ジョークも 好き。 もっと あっても よかったな~ 〕

 

 

 

〔 『 MANRIKI 』  美容クリニックの “先生”斎藤工 )。

 

幻聴にも 苛まれ始めた “モデル女” は、売れているモデル が

整形してるという事もあり、「 小顔矯正 」を受ける事に… 〕

 

 

 

〔 『 MANRIKI 』  万力に 顔を挟まれた “モデル女”

 

だが、その 「 小顔矯正 」は 「 万力を使った矯正 」だった… 〕

 

 

 

〔 『 MANRIKI 』

苦しむ “モデル女” と 嬉々として レバーを 廻す “先生”

 

ここの 「 万力フェチ? 」“先生” の表情も 良かったんだけど…。

あと、斎藤工 が 好きな?「 勃起ネタ 」も ありましたね 〕

 

 

 

〔 『 MANRIKI 』

「 小顔矯正 」後、“先生” と デートする “モデル女” と、

出回った 「 ネット記事 」。

 

「 あまり 潰れていない 顔 」は 残念。

予算を考えれば しょうがないか… 〕

 

 

“先生”の そっけない態度と、楽しそうな “モデル女” の対比は

憐れで、かなり虚しい気分になるも、

 

“モデル女”「 自信を得る 」展開自体は 面白かった。

 

でも後が 続かないんだよな…。

 

どうせなら “先生” の「 好みの顔 」 として 楽しいデート描写 にし、

結局 飽きられて フラれる展開の方が

「 “美醜の好み” の個人差 」 が 垣間見えて いいような気が…。

 

 

中盤からの 「 “先生” の逃亡 」と その顛末も 悪くなかったけど、

“先生”「 万力フェチ?」( 願望、猟奇趣味?)っぷり が 薄くて

イマイチ ノレなかったですね。 

 

( 個人的には “先生”の 動機、行動原理が 知りたかったな )

 

でも 「 万力( 残酷 )描写 」は オリジナリティーもあって 愉快だったし、

「 不条理 」、「 幻想・幻惑的 」な 映像も 嫌いじゃないです。

 

 

 

〔 『 MANRIKI 』

「 中盤の話 」の “若作り・アラフィフ女性”神野三鈴 ) と

“ヒモ男”( ラッパーの SWAY ) 〕

 

 

SWAY の “ヒモ”らしい 「 調子いい・ゲス男 」演技は 見ていて

楽しかったな。

後半の “若い執行官” の、若者ならではの 「 軽い感じ 」 も

可笑しかったですね。

 

神野三鈴 も良かったけど、いろいろ 凄くて( イタくて ) あまり

笑えない…。

 

 

 

〔 『 MANRIKI 』

美人局した “先生” に 「 万力 」を掛けられる “アラフィフ女”

 

でも、この痛々しい顔は リアルっぽくて 最高 〕

 

 

「 若年 」、「 中年 」?と 来たんだから、個人的には もう1本、

今の 「 キッズコスメ 」の流れから 「 子供に 万力する 」話も

ほしかったですね。  ( いろいろ ダメっぽいけど… )

 

 

 

〔 『 MANRIKI 』

“ヒモ男” が 強引に 引っ張ったため 首がちぎれた “アラフィフ女”と、話し合う “ヒモ男”“先生”

 

ここは 「 残酷な死体 」を 前にした 2人の会話が 楽しい。
あと、「 死体の造形 」も 良くて テンションも アップ 〕
 
 
その後の 「 死体運び 」展開の 「 悪夢っぽい 」雰囲気と、
「 サスペンス 」描写 も 悪くなかったけど、盛り上がりとしては
いまひとつ…。

 


「 後半 」も 少し意外で( 一応、伏線らしきモノ も あったが )

面白い 展開だったし、

 

執行官2人永野SWAY )の やり取りも 可笑しく、

個人的には ”オチ” も まあまあ だったけど、

 

最後は 「 万力 」じゃないので まとまりが悪い印象。

 

タイトルが 「 万力 」なんだから 最後も 「 万力 」で 締めて( 潰して )

ほしかったですね。

 

( そうする事で、その “恐怖” が 「 万力 」を生んだ、ともなるし…って、

私の “オチ” の解釈が違うのかも…? )

 

 

個人的には 「 万力 」設定は 良かったのに、それを 活かしきれて

いなかった様に思え、

 

そのメイン が “弱い”( 「 万力 」描写が 2回と 少ない ) ため、

小ネタ( 小ギャグ、その他の要素 )も 邪魔に 感じたんですよね…。

 

こういった 「 ヘンな ホラー ( 設定 )」は “好み” だったんで 結構

落胆。

 

個人的には 「 万力描写 」 と 「( 残酷ともいえる )美醜を 巡るドラマ 」 が もっと 観たかったです。

 

まあ、それでも それなりに 楽しめました作品では あったのかな。