高橋伴明 監督の “ストーカー・サスペンス” 「 DOOR 」 | berobe 映画雑感

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「 映画 」と「 本 」の感想

「 DOOR 」(日・1988)

 

高橋伴明 監督、脚本( 共同 ) の 「 ストーカー・サスペンス 」。

 

「 GYAO!」で 無料配信 されていたので 鑑賞。

 

 

ブログ記事 で チョット気になった 作品 なんですが、

昔、レンタル店で 見かけた時は 興味が 湧かなかったですよね。

 

 

“一応 3作目” の 『 Ⅲ 』も 観ました。

 

『 2 』は なかった。

『 Ⅲ 』( 黒沢清 監督! )個人的には 面白かった ので 後日

紹介予定 〕

 

 

 

マンションに住む 主婦・本田靖子 は、強引な “営業の男” の「 指 」を ドアに 挟んでしまう。

 

“男”靖子を 激しく恨むが、偶然 彼女の 顔を見た事で 好意を

持ち、靖子に つきまとう様になる…。

 

 

 

靖子 役、高橋恵子。 ( 監督の妻 )

“営業の男” 役、堤大二郎

 

 

 

〔 『 DOOR 』より、時代を感じる タイトル 〕

 

 

 

昔から 「 つきまとい 」自体は あったと 思いますが、

 

この時代は まだ 「 ストーカー 」という 言葉は ( 一般的では? )

なかったんですよね。

 

 

「 ストーカーもの 」( 一方的な 愛 ) ですが、

テーマ としては 「 利己的 」( 図々しさ、無遠慮 )を 感じました。

 

 

序盤の 本田家が 受ける 「 一方的に 喋る 営業の電話 」 や、

 

「 個人情報 だだ漏れ DM 」は、不快 ( で 不審 ) なんですが、

 

主人公・靖子 も また、「 “ゴミ出し” の曜日を 守らない 」と、

他者に 不快感を 与えているんですよね。

 

その “ゴミ” が、 息子を 下に 送っている間に 「 家のドアの前 」に

置かれている※ってのも 不気味。

 

 

〔 ※「 ドアの前に ゴミ 」。

今作の 「 時代背景 」、「 映像 」から、

 

オムニバス・ドラマ『 世にも奇妙な物語 』( 90年から 放送 )

『 ゴミが捨てられない 』( 桜田淳子 主演 )を チョット 思い出した。

 

この回は 『 死体くさい 』( 関根勤 主演 )も 好き 〕

 

 

 

〔 『 DOOR 』より、

高い丘の上に 建っている、本田家が 住む マンション。

 

OP の 「 マンションの廊下 」 は、“物寂しい 雰囲気たっぷり”

だったし、

時折 映る 「 マンション までの 長い階段 」も 良い構図 でしたね 〕

 

 

 

〔 『 DOOR 』より、

幼稚園の「 バス乗り場 」 まで 息子を送った 靖子高橋恵子 )。

 

高橋恵子は 「 監督の妻 」って事もあり、

今作は 「 妻 を 撮る( 見せる?) 」映画でも ありました。

 

( 「 水着姿 」もある… )

 

まあ、ヒドイ目に 遭う内容 なんですけどね… 〕

 

 

 

〔 『 DOOR 』より、

勝手に 玄関ドアを 開けて パンフを置こうとする “営業の男” の手。

 

恐怖を感じた 靖子は とっさにドアを閉じ、“男”の指 を挟んでしまう 〕

 

 

 

〔 『 DOOR 』より、“営業の男”堤大二郎 )。

 

“男” は 「 指の怪我 」を ネタにして 粘る が、あっさり 断られる 〕

 

 

 

〔 『 DOOR 』より、ドアを蹴る “営業の男”

 

一旦は 下に降りた “男” だったが、 再び 本田家に行き、

連続で ドアに 蹴りを 入れる。

 

この 「 蹴り 」場面、 時間にして 約1分30秒 と かなり長くて、

迫力、緊迫感が ありました。

 

あと、この「 俯瞰 映像 」も イイですね 〕

 

 

 

〔 『 DOOR 』より、蹴る音に 気づいて 覗く、横に住む “眼帯老婆”

 

“見るだけ” なのは 「 関心がない 」から…だと 思うが、

この “目” についても 誰も 「 関心を持たない 」 のだ。

 

「 ドア 」には “人々の隔絶” の意味もあるのかな 〕

 

 

 

前半は 靖子が 「 嫌がらせ 」を 受ける展開。

 

ですが 実は…ってのが、 怖・面白いんですよね。

 

「 指 挟み 」の時、

2人は 「 ドア越し 」だったので 互いに 顔を知らなかったんですが、

 

ひょんなことから “営業の男” だけが 靖子の顔を 見る事になり、

 

そこから 「 ストーカー 」展開に。

 

まあ、これも いろいろと “アレ” なんですけど…。

 

 

 

〔 『 DOOR 』より、

「 郵便受け 」に 入っていた “ティッシュ” を つまむ 靖子

 

その場で 捨てたいが、人が 居たため それを 家に 持ち帰る事に

なる、 超イヤで 可笑しい 悪趣味 場面 〕

 

 

 

〔 『 DOOR 』より、ドアの 「 卑猥な イタズラ書き 」 〕

 

 

 

〔 『 DOOR 』より、交番の警官に 相談する 靖子

 

ここでの 「 警官の声 」は 録音( 電話?)っぽく 「 加工 」されている

 

警官「 やる気のなさ 」「 関心のなさ 」( 人との 隔絶 )

垣間見える 演出・・・なのかな? 〕

 

 

 

ストーカー行為は 「 電話を多用 」ってのが この時代っぽく、

 

“男”が 電話で ストレートに 「 奥さん、綺麗だから 」と 言う場面や

留守録に 「 歌を 歌います 」と、童謡の 「 しゃぼん玉 」を歌う 場面は

 

「 一方的な 恐怖 」と共に、「 可笑しみ 」も 湧いてきましたね。

 

あと、「 恐怖と 嫌悪が 合わさった 」靖子の描写も 可笑しかったです。

 

 

 

〔 『 DOOR 』より、普通に キモい つきまとい場面 〕

 

 

 

〔 『 DOOR 』より、“男”の 電話場面。

 

「 奥さん… 」と呼びかける、ヘンタイ定型 文句?が キモ・楽しい 〕

 

 

 

〔 『 DOOR 』より、

 

後半、ついに 「 侵入を許しちゃう 」展開に なるんだけど、

個人的に 最初の方は 結構 グダグダ でした… 〕

 

 

 

〔 『 DOOR 』より、

「 浴室の ドア 」を 「 チェーンソー 」で 開けようとする “男” と、

 

それを 「 バーベキュー・フォーク 」と、「 ローラースケート靴 」で叩いて

邪魔する 2人

 

 

「 火花飛び散る 攻防 」(?)は 個人的には 超・楽しかったけど、

 

他の人は “なんじゃこりゃ” かも… 〕

 

 

 

〔 『 DOOR 』より、頬に 「 バーベキュー・フォーク 」が 刺さった “男”

この後 「 ベリッ 」と 頬が 剥がれる

 

目当ての 「 スプラッター描写 」。

良く出来ていたけど、思ったより 普通 でしたね 〕

 

 

 

〔 『 DOOR 』より、「 対決 」第2 ラウンド。

 

この 「 家の中を 逃げ回る 」場面、

 

「 1分 30秒 くらいの 長いカット 」 が 続くのですが、

ずっと 「 俯瞰 」で 撮られているんですよ~。

 

( 玄関だけだと 思っていけど 全部 セット? )

 

なかなか スリリング で、

個人的には この場面だけでも 観た価値は ありましたね 〕

 

 

 

〔 『 DOOR 』より、チェーンソー で “男” の首を 切る 靖子

 

この後 モノクロ画像 に…。

 

コレより、この前の 「 ぶん殴り 」の方が 衝撃的だったな。

 

“最後”に 関しては ( 警察を 呼んでない = 隠すつもり )、

 

「 皆、無関心なら 大丈夫( バレない、何とかなる )かも… 」って

事か?〕

 

 

 

個人的には テンポ が “ゆっくりめ” でしたね。

 

( もう 10分くらい 切ってほしい )

 

それでも 「 時代を感じる 風景 」や、「 カメラワーク、構図 」など、

映像面は 楽しかったし、

 

サスペンスも 総じて 良く ( 気持ち悪く )、結構 楽しめましたね。

 

でも、オススメ度 は “低め” かな…。