学校版 “ボディ・スナッチャー” 「 パラサイト 」 | berobe 映画雑感

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「 映画 」と「 本 」の感想

「 パラサイト 」 (米・1998)

 

ロバート・ロドリゲス監督の 「 青春系・生物・ホラー 」。

 

2回も 観てますが “怪物” が 見たくて 鑑賞。

 

 

( 初鑑賞は 劇場。

映画で 「 パラサイト 」と言えば ポン・ジュノ版 が 有名になって

しまった…。  今作も 忘れないで~。

『 パラサイト 禁断の島 』〔19年〕は 忘れても いいかな…。

〔 個人的には “普通” だった 〕 )

 

 

話としては 「 学校を 舞台にした “寄生生物” による 侵略 」 という、

 

『 ボディ・スナッチャー 』 + 『 遊星からの物体 X 』的な 内容 ですね。

 

『 シーバース 』〔 75年 〕の方が 近い? )

 

 

 

( 『 パラサイト 』より、主人公・ケイシー と、彼が拾った 寄生生物 )

 

 

 

ケイシー 役、イライジャ・ウッド

ジーク 役、ジョシュ・ハートネット

デライラ 役、ジョーダナ・ブリュースター

ストークリー 役、クレア・デュヴァル

 

ウィリス 役、ロバート・パトリック

オルソン 役、パイパー・ローリー

バーク 役、ファムケ・ヤンセン

 

ハーパー 役、サルマ・ハエック

 

 

 

特徴的なのは 「( 米国の )学校モノ 」要素 が プラスされている

ところ で、

 

脚本も 『 スクリーム 』ケヴィン・ウィリアムソン ( 原案は 別の人 )でした。

 

そう聞くと 面白そう なんですが、

サスペンス描写、演出が イマイチ なんだよな…。

 

 

序盤の 「 校長が襲われる 」場面の 「 エンタメ らしい 恐怖展開 」は

まあまあ イイんだけど、

 

その後の 学校の「 変化 」や「 不穏 」の 空気感は “やや軽め”。

 

その結果、「 サスペンス 」として あまり 盛り上がらないんですよね。

 

展開も 若干 “遅め” で、メンバーが そろうのも 中盤頃 なので

後半の 展開が ボリューム不足 にも 感じるな~。

 

 

「 寄生された人 」を あぶりだす方法も 『 遊星~ 』と 同じなので、

尚更 その思いが 強まりますね。

 

 

 

( 『 パラサイト 』より、

「 ジーク手製 のクスリ 」の 利尿作用で 水分が出て 死んだ

寄生された先生

 

 

 

( 『 パラサイト 』より、「 寄生されているか 」の確認 場面。

そこで、皆が 「 クスリ 」を吸い、確認する事になるが…。

 

まんま 『 物体 X 』 だけど 意外と 盛り上がる )

 

 

 

「 親玉 を 倒せば 全て 元通り 」の 設定は まあ、いいんだけど、

その「 親玉 捜し 」の ミステリー的な 展開も 弱い。

 

あと、個人的には 「 人死に 」が 少ないのも ガッカリ だな~。

 

 

それでも 『 ブレックファスト・クラブ 』(85年 ジョン・ヒューズ監督的な、

「 タイプの違う 生徒 同士の 団結 」は まあまあ 良かったかな。

 

 

あと、

「 “画一的な 生物” より、“多種多様な人間” の方が 素晴らしい 」

との “よくあるテーマ を 示しつつも、

 

その “弊害” として、

「 多様な人々の 共同体の中で “生きづらさ” を覚える人がいる 」事を表すように ケイシー寄生生物の親玉に 言った セリフ、

 

「 地球は 嫌いだろ 」が 心に 響きましたね。

 

 

でも、こんな 「 名セリフ 」 があるのに、

結末は 「 青春・エンタメ 」らしい、超・グッドエンド…

 

寄生生物 の 「( 皆 同じになり )もう 惨めな思いを しなくてもいい 」

みたいな 言葉を 蹴って 立ち向かう ケイシー から 感じる、

 

「 生きづらい けど “好きなモノ や 人” のため、このままで いい 」 との 「 後ろ向き な 自己肯定 」に グッと 来たのにな~。

 

個人的には 「 少し 自信をつけ、普段の 学校生活に 戻る 」終わり方が 良かったですね。

 

 

と、個人的には 「 話 」としては 「 イマイチ 」 でしたが、

俳優陣は 結構 豪華で 見応えが ありました。


 

 

( 『 パラサイト 』より、主人公の ケイシー 役、E・ウッド

最後の活躍っぷりは ホビット のようで あった )

 

 

一応、主人公の ケイシー 役の E・ウッド

日々、壮絶なイジリ に耐えている オタクを 好演。

 

卑屈な中にも 「 芯 の強さ 」を感じる 人物 で、

後の フロド を 少し彷彿とさせますね。

 

あと、「 エロ本 没収 」場面が 切なくて 最高。

 

 

 

( 『 パラサイト 』より、ジークJ・ハートネット

 

頭が良いが 学校で( 違法な )商売を 手広く している ジーク は、

「 知識は豊富 」、「 冷静 」、「 行動力 」もある

犯罪者系・ヒーロータイプ? で、

 

この 手のジャンル には 珍しく? ヤラれずに 大活躍。

( ほぼ 主人公 )

 

でも、どこか 影を感じる佇まいで 嫌味 じゃないんだよな。

 

「 賢く、器用。 でも どこか冷めている 心 」を 感じさせる

ジョシュ の演技も 良かった。

 

 

 

( 『 パラサイト 』より、デライラ 役の J・ブリュースター

 

学校新聞の編集長 で、“ステータス重視” な 「 外見主義 」の性悪女。

 

チョット高飛車な 「 女王様 」演技が 最高 だし、

中盤の 「 メガネ変装 」姿 も キュート。

 

「 特ダネ 」を 狙う 野心家な感じ は 『 スクリーム 』ゲイル

思い出しますね。

 

 

 

( 『 パラサイト 』より、ストークリー 役の C・デュヴァル

久しぶりに 見たな )

 

 

「 同性愛 設定 」で “自分を守っている” 「 SF・オタク 」、ストークリー は、 他の人より 「 こじらせ 」が強い。

 

だからこそ 「 自分に素直になる 」場面に チョット 感動しちゃうんですよね。

 

その場面は 「 ケイシー と ジークの クスクス笑い 」も 印象に残ります。

 

あと、

「 『 盗まれた街 』 は ( ハインライン の )『 人形つかい 』のパクリ 」のセリフに ニヤリ。

 

 

ちなみに 『 盗まれた街 』 は、

『 ボディ・スナッチャー 恐怖の街 』(56年)など、数回 映画化 されて

いますが、

 

『 人形つかい 』 も

『 ブレイン・スナッチャー / 恐怖の洗脳生物 』(94年)※として

映画化 されてますね。

 

( ※ ドナルド・サザーランド 主演 で、

脚本家の1人は デヴィッド・S・ゴイヤー

 

エンタメ度が 高く、楽しい作品 だった )

 

 

 

( 『 パラサイト 』より、 アメフト・コーチの ウィリス 役、R・パトリック

 

序盤の 「 熱血コーチっぷり 」、「 校長を 襲う 」場面が 面白かったが、

後半は あまり活躍 しない…。

 

でも、後半の 「 アメフトの 試合 」は 「 悪質 タックル問題 」を彷彿と

させる 「 ラフプレーを利用した “寄生” 」 が エゲつなかったですね~。 

 

 

 

( 『 パラサイト 』より、オルソン先生 役の P・ローリー

 

P・ローリー『 キャリー 』(76年)キャリーの母親

 

 

 

( 『 パラサイト 』より、地味な バーク先生 役の F・ヤンセン

 

「 地味 系 」 と 「 セクシー 系 」、2回ある 「 ジーク との やり取りの 」

対比が 面白かったな~。

 

 

 

「 ホラー 」 としては 「 サスペンス的な 侵略 モノ 」 なので

「 映像的な ホラー 描写 」は “控えめ” だし、その演出も まあ、普通。

 

それでも 描写 自体は 意外と 多かったので、

充実感は ありました。

 

 

 

( 『 パラサイト 』より、

「 銃弾の穴 」から 寄生生物〔 多分、幼虫 〕が ゾロゾロ )

 

 

 

( 『 パラサイト 』より、指の切断面から出る 触手。

 

「 血管針 攻撃 」 みたい。  この触手の 出番が無いのは 残念 )

 

 

 

( 『 パラサイト 』より、

寄生生物が 皮膚から 入り込んでくる、『 スクワーム 』っぽい 場面 )

 

 

 

今回の 目当ては “怪物” でしたが、出番自体は “短い” んですよね。

 

でも、親玉の「 泳ぐ姿 」は なかなか 迫力が あったし、

「 ビジュアル 」も 良かったな~。

 

泳ぐ寄生生物(小さいヤツ) も 結構 カワイイ。

 

 

( 『 パラサイト 』より、水槽内の 寄生生物 の アップ。

多分、これで 成虫かな?

 

「 体から出ている 触手 」、「 6本の キバっぽい ヤツ 」など、

意外と オリジナリティ を感じる デザイン )

 

 

 

( 『 パラサイト 』より、グラウンドに 降る 雨 で「 水分補給 」場面。

 

この場面は 面白い「 画 」だけど、

「 触手だけ 」で 外見は 変化しない方が良かった )

 

 

 

( 『 パラサイト 』より、バーク 先生の “首”。

コレ も これで終わり なんだよね…)

 

 

 

( 『 パラサイト 』より、寄生生物の親玉

 

 

 

( 『 パラサイト 』より、寄生生物の親玉 の 横顔 )

 

 

 

( 『 パラサイト 』より、寄生生物の親玉 の 正面アップ。

 

寄生生物の 「 設定 」は “ユルイ” のに、 デザイン自体は 結構

細かいゾ。

個人的には 細部に こだわった “口の中” の造形に 感動 )

 

 

 

( 『 パラサイト 』より、寄生生物の親玉 その2。

 

水分を吸収して? ボリュームUP )

 

 

という事で、エンタメ としては “弱い” 作品でしたが、

個人的には 見どころは 多かったですね。