4月 読書 その2 「 虚構推理 」、「 スラッシャー 廃園の殺人 」 | berobe 映画雑感

berobe 映画雑感

「 映画 」と「 本 」の感想

残り 2冊。

 

 

 

「 虚構推理 鋼人七瀬 」 城平京

ファンタジー・ミステリー。

 

 

「 フリルの付いた ドレス姿で 大きな鉄骨を持つ 女性 」の目撃情報が多数 報告されていた。

 

それは 「 鉄骨の下敷きになり 亡くなった アイドル 」、

七瀬かりん の「 亡霊 」だと 話題になり、

手にした 鉄骨 から “鋼人七瀬” と 名付けられていた。

子供の頃、物の怪に 攫われて 「 一眼一足 」にされ、

彼らの 「 知の神 」となった 岩永琴子 は、

ある能力を 持っている 恋人の 桜川九郎、 警察官の 弓原紗季

共に

「 “虚構” により 実体化した 鋼人七瀬 」 を

「 合理的な “虚構” で 否定する 」事で 倒そうと 試みる。

 

 

 

漫画、アニメ化 されているので、

 

『 鬼太郎 』 + 「 ミステリー 」 な 「 怪異 “解決” 譚 」 かと 思って

いました。

 

ですが、

「 虚構の 実体化 」と、「 情報から 虚構を 構築 」 という 内容 からは

 

『 豆腐小僧 』 + 『 その可能性はすでに考えた 』 みたいな感じ

でしたね。

 

 

「 鋼人七瀬 の 誕生の原因( 理由 )と、その動機 」

「 謎 」として かなり 気になったのですが、

 

そこは 「 シリーズもの 」 らしい “あっさり 説明” で、

 

メインは 「 広まった “虚構” を どう上書きするか 」の話でした。

 

現実の「 七瀬かりん の 事故死や ウワサ 」の “真相” を

「 “虚構” に取り込む 」流れ だと思っていたのですが、

 

基本は 「 今ある情報 」を使い 「 “虚構” を 再構築 」 する展開なので

「 現実の真相 」は 分からず、少し モヤモヤ が残りましたね。

 

 

それでも 「 “虚構” の上書き 」 や、

虚実入り交じる ネット上 での 「 虚構対決 」の展開は 現代的で

面白かったです。

 

でも、個人的には 「 本格 」としては “弱め” かな…。

 

 

 

「 スラッシャー 廃園の殺人 」 三津田信三

 

ミステリー・ホラー 作品。

 

再読です。

 

『 山魔( やまんや )の如き嗤うもの 』に しようかと 思ったのですが、

結構 ページ数が あったので パス し、

 

比較的 手頃な 本作を 選んでみました。

 

 

 

怪奇幻想ホラー作家 が 造りあげた “廃墟庭園”「 魔邸 」 には

行方不明者の ウワサ があり、作家自身も 行方知れずに なっていた。

 

ホラー映画 の 「 ロケハン 」 のため 映画製作者出演者

その「 魔邸 」を 訪れるが、“黒ずくめ の怪人” が現れ…。

 

 

 

内容的には 「 殺人鬼系・ホラー映画 」 です。

 

「 ホラー映画 」ネタ も 結構 多く、

前半の ガソリンスタンド での 「 警告 」は 「 ホラーあるある 」で

ニンマリ しちゃいますね。

 

タイトル は 「 スラッシャー 」 ですが、残酷度が “高め”

“拷問” 場面も あるので、

「 スプラッター 」 や 「 トーチャー( 拷問 )」要素の方が 強い かな。

 

 

舞台となる 「 魔邸 」は 「 怪奇・幻想趣味 溢れる 構造と 意匠 」で

かなり イイ雰囲気 なんですが、

 

「 殺人 」自体が 「 アッサリ “殺” 」 と 「 拷問 “殺” 」 だけなので

 

「 逃げる & 抵抗 」場面が 好きな 私にとっては

かなり 物足りなかったです。

 

個人的には 「 魔邸 」それぞれの場所の 「 構造 」を活かした

サスペンス展開が 読みたかったな。

 

特に “階段が 無数に ひしめく” 「 階段地獄 」

なかなか怖く 魅惑的で 楽しい 構造 だったので 残念。

 

 

あと、本作には 「 本格ミステリー 」要素 も あり、

 

「 黒ずくめ 」の “黒怪人” の “「 正体 」などは

三津田信三らしい “伏線” でしたね。

 

その後の…も 良かったのですが、

個人的には “こっちの伏線” は 弱かったかな?

 

なので 私的には

「 ミステリー 」よりも、「 ホラー 」の方が “強め” の作品でしたね。

 

( でも “伏線”自体は 結構 あったので、人によるかも… )