残り 2冊。
「 虚構推理 鋼人七瀬 」 城平京
ファンタジー・ミステリー。
「 フリルの付いた ドレス姿で 大きな鉄骨を持つ 女性 」の目撃情報が多数 報告されていた。
それは 「 鉄骨の下敷きになり 亡くなった アイドル 」、
七瀬かりん の「 亡霊 」だと 話題になり、
手にした 鉄骨 から “鋼人七瀬” と 名付けられていた。
┋
子供の頃、物の怪に 攫われて 「 一眼一足 」にされ、
彼らの 「 知の神 」となった 岩永琴子 は、
ある能力を 持っている 恋人の 桜川九郎、 警察官の 弓原紗季 と
共に、
「 “虚構” により 実体化した 鋼人七瀬 」 を
「 合理的な “虚構” で 否定する 」事で 倒そうと 試みる。
漫画、アニメ化 されているので、
『 鬼太郎 』 + 「 ミステリー 」 な 「 怪異 “解決” 譚 」 かと 思って
いました。
ですが、
「 虚構の 実体化 」と、「 情報から 虚構を 構築 」 という 内容 からは
『 豆腐小僧 』 + 『 その可能性はすでに考えた 』 みたいな感じ
でしたね。
「 鋼人七瀬 の 誕生の原因( 理由 )と、その動機 」 が
「 謎 」として かなり 気になったのですが、
そこは 「 シリーズもの 」 らしい “あっさり 説明” で、
メインは 「 広まった “虚構” を どう上書きするか 」の話でした。
現実の「 七瀬かりん の 事故死や ウワサ 」の “真相” を
「 “虚構” に取り込む 」流れ だと思っていたのですが、
基本は 「 今ある情報 」を使い 「 “虚構” を 再構築 」 する展開なので
「 現実の真相 」は 分からず、少し モヤモヤ が残りましたね。
それでも 「 “虚構” の上書き 」 や、
虚実入り交じる ネット上 での 「 虚構対決 」の展開は 現代的で
面白かったです。
でも、個人的には 「 本格 」としては “弱め” かな…。
「 スラッシャー 廃園の殺人 」 三津田信三
ミステリー・ホラー 作品。
再読です。
『 山魔( やまんや )の如き嗤うもの 』に しようかと 思ったのですが、
結構 ページ数が あったので パス し、
比較的 手頃な 本作を 選んでみました。
怪奇幻想ホラー作家 が 造りあげた “廃墟庭園”「 魔邸 」 には
行方不明者の ウワサ があり、作家自身も 行方知れずに なっていた。
ホラー映画 の 「 ロケハン 」 のため 映画製作者 や 出演者 が
その「 魔邸 」を 訪れるが、“黒ずくめ の怪人” が現れ…。
内容的には 「 殺人鬼系・ホラー映画 」 です。
「 ホラー映画 」ネタ も 結構 多く、
前半の ガソリンスタンド での 「 警告 」は 「 ホラーあるある 」で
ニンマリ しちゃいますね。
タイトル は 「 スラッシャー 」 ですが、残酷度が “高め” で
“拷問” 場面も あるので、
「 スプラッター 」 や 「 トーチャー( 拷問 )」要素の方が 強い かな。
舞台となる 「 魔邸 」は 「 怪奇・幻想趣味 溢れる 構造と 意匠 」で
かなり イイ雰囲気 なんですが、
「 殺人 」自体が 「 アッサリ “殺” 」 と 「 拷問 “殺” 」 だけなので
「 逃げる & 抵抗 」場面が 好きな 私にとっては
かなり 物足りなかったです。
個人的には 「 魔邸 」それぞれの場所の 「 構造 」を活かした
サスペンス展開が 読みたかったな。
特に “階段が 無数に ひしめく” 「 階段地獄 」は
なかなか怖く 魅惑的で 楽しい 構造 だったので 残念。
あと、本作には 「 本格ミステリー 」要素 も あり、
「 黒ずくめ 」の “黒怪人” の “「 正体 」などは
三津田信三らしい “伏線” でしたね。
その後の…も 良かったのですが、
個人的には “こっちの伏線” は 弱かったかな?
なので 私的には
「 ミステリー 」よりも、「 ホラー 」の方が “強め” の作品でしたね。
( でも “伏線”自体は 結構 あったので、人によるかも… )