メタ・ホラー・シリーズ 1作目 「 スクリーム 」 | berobe 映画雑感

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「 映画 」と「 本 」の感想

「 スクリーム 」 (米・1996)

 

 

ウェス・クレイヴン 監督のサスペンス・ホラー。

 

脚本は 『 ラストサマー 』(97年)ケヴィン・ウィリアムソン

 

 

「 80年代 殺人鬼・ホラーのパロディ 」的な

スラッシャー・ホラー・シリーズの 第1作目。

 

 

 

( 『 スクリーム 』より、“ゴーストマスク”殺人鬼

 

 

 

一般的には 「 パロディ・ホラー 」に なると思いますが、

 

「 曖昧になる 夢と現実 」※を描いた 『 エルム街の悪夢 』(84年)

クレイヴン が監督 という事を 考えると、「 メタ構造ホラー 」の方が

しっくり きます。

 

 

( ※「 曖昧になる 夢と現実 」

「 潜在意識 〔 不安 〕が 生み出す 恐怖 」 〔 悪夢も 現実の 一部 〕。

 

雑誌、映画本によると、

 

大学では 「 哲学 」を専攻し、一時 作家を目指していた クレイヴン は、

カフカ が描いたような 「 無意識下にあるもの 」に 注目していた

ようだ。

 

『 エルム街 』の企画は 「 夢オチ 」という事で、なかなか 通らなかったらしい )

 

 

今作は 「 ホラー映画に “定番ホラー展開” を意図的に入れる 」事で

映画を 観ている 観客ごと 強引に

その 「 ホラー・メタ構造 」へ 引き込んでいましたね。

 

顕著なのが ランディ『 ハロウィン 』(78年)を 観ている場面。

 

テレビに向って  「 後ろを向け 」と叫ぶ ランディ の後ろにも 殺人鬼 がいるのですが、 観客も “その場面” を観ている※ ので、

 

疑似的( 無意識的 )に 「 現実と 虚構( 映画 )が 曖昧に 感じる 」

仕組みに なっていました。

 

( ※ “その場面” を観ている

三重構造。

外の中継車の 「 タイムラグ映像 」も 加えれば、四重?

 

他の方が これを観て 不穏、不安感を 覚えるかは わかりませんが、

個人的には ゾクゾク しますね )

 

 

 

( 『 スクリーム 』より。

 

テレビに ツッコミを入れる ランディ の 後ろにも 殺人鬼 がいて、

それを 観ている 観客もまた、ツッコミを 入れる。 その後ろには… )

 

 

 

まあ、「 エンタメ・ホラー 」なので、そんな事は 別に 気にしなくても

良いんですけどね。

 

今回 久しぶりの 鑑賞でしたが、

やっぱり 前半が良すぎて、後半は 物足りなく感じます。

 

序盤の 「 不審な電話 」 から始まる 「 ケイシー が 殺される 」場面は、

ジワジワ とくる サスペンス演出※ での 盛り上げ方が 上手いな~。

 

( ※ この場面に 10分以上 掛けている )

 

「 焦げるポップコーン 」 は、

「 ポップコーン・ムービー 」( ティーン・ホラー)である 今作 を

「 メタ 」で 揶揄していて 笑えます。

 

不審電話 も、「 アメリカ都市伝説 」の1つ、

「 ベビーシッターが 受けた電話 」※という所 からも、

“ティーン向け・ホラー” が 窺えます。

 

( ※ その話を モチーフにした 映画、『夕暮れにベルが鳴る』(79年)

が すでにあるが )

 

殺人鬼が 出す 「 ホラー映画クイズ 」の 「 引っかけ問題 」も、

答えを知っている( 認知度が高い )ので、

「 ケイシーの解答 」に ドキッと するんですね。

 

 

 

( 『 スクリーム 』より、

殺人鬼が出す 「 ホラー映画の 引っかけ問題 」 )

 

 

 

殺人鬼に 刺された ケイシーが、帰宅した 両親を見て 声を掛けようとするも、声が出ない描写も 無常感が漂っていて イイですね。

 

 

その次に 襲われるのが 主人公の シドニー というのが 以外で、

 

展開も 「 先の電話と同じ 」 で “惨事の再現を 予感させ”

緊張感も すぐ 高まります。

 

この時の シドニー は ホラー映画で言う 「 ファイナル・ガール 」※って事で 無事なんですが ( そもそも 主人公 なので 安心 だが )、

 

( ※ 「 最後まで生き残る女性 」

基本設定は 「 処女、悪い事もしない 」 だが、意外と その設定は

少ない )

 

この 「 ファイナル・ガール 」設定が “後半に覆る” 事で、

終盤に 「 シドニーの 生死 」という、緊迫感が 生まれるんですね。

 

 

「 ホラー描写 」 としては、前述した 前半の 2つの「 殺人鬼 襲撃 」が、

 

サスペンス としても、ホラー・アクション( 逃げる 抵抗する )としても

見応えがありました。

 

でも、中盤の 「 校長の殺害 」は 演出が イマイチ だったし、

後半も 前半に比べると 若干、演出面は 弱く 感じたな…。

 

( 上映時間の関係もあるか。

上映時間は 112分と、エンタメ・ホラー としては 少し長め )

 

 

 

( 『 スクリーム 』より、殺しに モタモタする 殺人鬼

 

『 スクリーム 』シリーズの 殺人鬼は あまり 強く ない。

 

でも それが 他のホラー とは 違った 緊張感を 出している。

あと、少し ほのぼの とした ムードも漂い、エンタメ・ホラー として

楽しい 〔 観やすい 〕 )

 

 

 

( 『 スクリーム 』より、「 車に乗ったが カギがない!」場面。

 

ベタな展開 だが、ちゃんと 理由があり、「 ツッコめない 」 のだ )

 

 

 

( 『 スクリーム 』より。

序盤に 殺される ケイシー 役は ドリュー・バリモア

 

 

 

( 『 スクリーム 』より、主人公・シドニー 役の ネイヴ・キャンベル

 

シドニー は 電話で

「( ホラー映画では )女性は必ず 2階に逃げる 」と 言っていたが、

自身も 2階に逃げる ハメに… )

 

 

 

( 『 スクリーム 』より、

デューク保安官補 役の デヴィッド・アークエット

 

俳優一家 で、ロザンナ、 パトリシア・アークエット は 姉。

 

主演作では 『 スパイダーパニック! 』〔02年 劇場で観た〕

結構 面白かった。

スカーレット・ヨハンソン も 出てましたね )

 

 

 

( 『 スクリーム 』より、レポーターの ゲイル 役の コートニー・コックス

 

デュークゲイル、2人の 「 恋愛模様 」( ラブコメ )も シリーズの

見どころ。  というか 裏・主人公? )

 

 

 

( 『 スクリーム 』より、シドニー の親友、テイタム

 

テイタム 役は ローズ・マッゴーワン

 

今作の エグゼクティブ・プロデューサー は ハーヴェイ・ワインスタイン

 

彼は 2017年、女優達から セクハラで 訴えられ、会社を解雇されているが、その女優の1人が ローズ

なので なんか 複雑な心境も 覚えます… )

 

 

 

( 『 スクリーム 』より、

「 シドニーの母を殺した容疑 」で 逮捕された コットン

 

コットン 役は リーヴ・シュレイヴァー

出番は これだけ。  しかし 続編では… )

 

 

 

( 『 スクリーム 』より、序盤の 残酷描写。

 

残酷描写は コレだけ だが、本作は 「 スラッシャー 」 なので

気にならない。 〔 なくてもいい くらい 〕。

 

特殊メイク は KNBエフェクツ

この年は 『 フロム・ダスク・ティル・ドーン 』にも 参加 )

 

 

 

( 『 スクリーム 』より。

フレディの服装をした 用務員、フレッド 役は クレイヴン 監督 )

 

 

 

意外と 書くことが あって 「 3部作 」を 一気に 書くのは 無理

だった…。