“セイウチ人間”、爆誕す? 「 Mr.タスク 」 | berobe 映画雑感

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「 映画 」と「 本 」の感想

「 Mr.タスク 」 (米・2014)

 

ケヴィン・スミス 監督、脚本の 「 ホラー・コメディ 」。

 

 

ポッドキャスト 「 ナッシー・パーティー 」を 運営している

ウォレステディ

 

ウォレス は 取材に付いてきたがる 彼女・アリー を 置いて カナダへ 向うが、 取材対象が 亡くなっていたため、途方に 暮れる。

 

バー のトイレに 貼ってあった 「 冒険話がある 」との チラシを

読んだ ウォレスは、その話を 聞くため 老人・ハワード・ハウ の屋敷を訪れる。

だが、ハワード には 「 人間を セイウチに 変える 」 という

目的が あった…。

 

 

 

ウォレス 役、ジャスティン・ロング

テディ 役、ハーレー・ジョエル・オスメント

 

アリー 役、ジェネシス・ロドリゲス

ハワード・ハウ 役、マイケル・パークス

 

 

またしても 「 Amazon動画 」100円に つられた…。

まあ、観たかった作品だから イイんだけどね。

 

 

「 あらすじ 」から わかると 思いますが、「 人体改造 」ホラー です。

 

「 人体改造モノ 」っていえば、他に 『 ムカデ人間 』シリーズ※

ありましたね。

 

( ※ 文字通り 「 複数の人間を 肛門と 口で 繋げて、“ムカデ状” に

する 」 話。

『 1 』は 3人、 『 2 』は 10人、 『 3 』は 500人 でした。

オチ は 残念でしたが、一番 好きなのは 『 2 』 ですね )

 

 

 

( 『 Mr.タスク 』より、「 セイウチ人間 」手術計画(?)図 )

 

 

 

始めの方は ペースがゆっくり で、少し退屈だったかな。

 

でも、品性下劣な ウォレスが 最低で 面白かったし、

J・ロング が 最高であった )

 

ウォレス と 彼女・アリー の くだり や、

後々 効いてくる 「 ハワードの体験譚 」も 大事な描写 でしたね。

 

 

ウォレスが 目を覚ました後、ハワード が付く 「 バレバレの ウソ 」 と

「 話の通じなさ 」 は 恐ろしかったな…。

 

さらに それが 中盤以降 の 「 自分本位 」( サイコパス的 )描写の

説得力を 増していて 「 怖・面白い 」んですよ。

 

 

 

( 『 Mr.タスク 』より、J・ロング 演じる ウォレス

「 口が悪いだけ 」 かと 思いきや… )

 

 

 

( 『 Mr.タスク 』より、テディ 役 の H・J・オスメント

 

言わずと知れた 『 シックス・センス 』(99年)の 霊感少年 )

 

 

 

( 『 Mr.タスク 』より、ハワード・ハウ 役の M・パークス

 

序盤、“キル・ビル少年” が 出るのですが、

パークス は 「 タランティーノ & ロドリゲス 組 」 みたいで、

『 キル・ビル 』2作 に出てましたね )

 

 

 

楽しみにしていたのが 「 セイウチへの 改造 」場面。

 

でしたが その「 手術描写 」は “アッサリめ” で チョット残念…。

 

まあ、衝撃度は まあまあ 高かったし、

「 セイウチ人間 」のビジュアル も 素晴らしかったから まあ イイかな。

 

 

 

( 『 Mr.タスク 』より。 これが 「 セイウチ人間 」だ!

 

後ろに 「 海が映っている 」スクリーン があるが、左右にもある )

 

 

 

それと、「 人間批判 と 自身の行為 」 との 矛盾 に気づかない※

ハワード から 滲み出る 「 狂気 」にも ゾワゾワ しましたね。

 

(※ 気づいている からこその 行為 なのかも… )

 

あと、アリーの 悲しみ も 切なかったな~。

J・ロドリゲス の 演技が 良かったですね )

 

 

後半の展開は ( 個人的には )意外と ドラマチック でした。

 

特に ハワード の 「 目的 」( 動機 )は 意外と 胸に響きましたよ~。

 

最後は、“意図的をもって” 感動的 に仕上げているのですが、

それが わかっていても しんみり しましたね。

 

 

 

簡単ネタバレ ( 残酷画像?あり )

 

 

 

( 『 Mr.タスク 』より、

ウォレスが カナダで 立ち寄った コンビニの 店員2人

 

右が ジョニー・デップ の娘、リリー=ローズ・デップ

 

『 Mr.タスク 』の スピンオフ 作品、

『 コンビニ・ウォーズ バイトJK VS ミニナチ軍団  』リリー

主演を 務める )

 

 

 

( 『 Mr.タスク 』より、脚を切断された ウォレス

 

 

ハワード の「 体験譚 」を 聞いていた ウォレス だったが、

気を失ってしまう。

目を覚ました ウォレス には 左脚 が無かった…。

 

 

「 脚の骨 」 は セイウチ の “牙” になります。

 

あと、ハワードウォレス に 言った、

 

「 祖母が 言っていた。 地獄は身近にあると… 」の セリフ が効いてくるのも イイですね。

 

 

 

( 『 Mr.タスク 』より、涙目 ウォレス

 

ウォレスハワード から 「 人間の声を使うな 」と 言われたり…

 

 

 

( 『 Mr.タスク 』より )

 

「 人間は、本当は セイウチ なのではないか? 」と オカシナ事を

言われて、泣き叫ぶ。

 

 

 

( 『 Mr.タスク 』より、術後の ウォレス

 

 

ハワード は 子供の頃、カナダ で 両親を亡くし、そのまま 孤児院へ

送られ、

そこで 虐待や ( 宗教者や 政治家 から )レイプ された過去を 持っていた…。

 

 

先のセリフの 「 地獄は身近 」ハワード自身、体験していたんですね。

 

この “術後の体” に 「 セイウチ・スーツ 」を 着て セイウチ になります。

その「 スーツ 」も すでに 複数人の「 人皮 」で 作ってあります。

 

 

 

( 『 Mr.タスク 』より、「 セイウチ人間 」の アップ )

 

目を覚ました ウォレス は 「 セイウチ・スーツ 」を 着せられ

「 セイウチ人間 」になっていた…。

 

 

 

( 『 Mr.タスク 』より、「 セイウチ人間 」の 後ろ姿。

 

「 顔 」があったり、尾びれ が 「 手 」だったりと 細かい意匠が イイね )

 

 

 

( 『 Mr.タスク 』より、水中の “前のセイウチ人間” の死骸 )

 

 

 

( 『 Mr.タスク 』より、カナダの警察署での アリーテディ

 

手術前の ウォレスが スマホに入れた伝言を聞いた アリーテディ

2人は カナダへ 飛ぶが、警察は 相手にしてくれない。

 

 

 

( 『 Mr.タスク 』より、2人に 協力する 元警部の ギー・ラポワンテ

 

エンドロールの表記も ギー・ラポワンテ だが、演じてるのは

ジョニー・デップ。   出オチ かと 思いきや セリフ も多かった )

 

 

2人が 警察から 紹介されたのは 元警部・ギー・ラポワンテ

の協力もあり、2人は 「 ハワードの屋敷 」に たどり着くが…。

 

 

 

( 『 Mr.タスク 』より、ハワードセイウチ・ウォレス

 

 

ハワード「 人間がそんなに いいか 」ウォレスに 問いかけ、

さらに 「 セイウチの方がいい 」と 続ける。

 

虐待され、戦争を 体験した ハワード にとって 人間とは

「 残酷な生き物 」 なのだ。

 

 

 

( 『 Mr.タスク 』より、泳ぐ訓練 をする ウォレス

 

 

1959年、ハワードが 乗っていた船が 沈没。

孤島に たどり着いた を 救った( 温めた )のは 一頭の

セイウチ だった。

 

ハワード は その “救世主”( セイウチ )に “ミスター・タスク”

名付ける。

 

 

 

( 『 Mr.タスク 』より、“ミスター・タスク” を食べる ハワード

 

 

数年後、ハワード は 救出されるのだが、

救出の 1時間前に 自分を助けてくれた “ミスター・タスク”

襲い、食べてしまっていた…。

 

 

 

( 『 Mr.タスク 』より、「 セイウチ・スーツ 」を着た ハワード

 

 

ウォレス「 セイウチに 慣れた 」 と感じた ハワード は、

「 セイウチ・スーツ 」 を着て、セイウチ・ウォレス に戦いを 挑む。

 

“この行事” は 始めてから 15年経つようだ。

 

 

 

( 『 Mr.タスク 』より、戦う 2人 の セイウチ人間

 

戦いで エキサイトした ハワード は、スーツを破って 立ち上がる。

 

そして 「 棒 」※を持って ウォレス に襲いかかろうとするが、

ウォレスハワードの 足の甲に “牙” 突き刺し、

 

倒れた に “牙” を 何度も 突き刺す。

 

( ※ その「 棒 」は 前半に 出てくる 「 セイウチの陰茎骨 」

“ウーシック”…かな?

そうなら 過去の 性的虐待からくる 「 トラウマ解消 」行為って事で

面白い )

 

 

 

( 『 Mr.タスク 』より、ヤラレた ハワード

 
ハワード の目的は 「 セイウチに 殺される事 」 だった。
 

“この行事” は ハワードなりの セイウチを殺した事への 「 後悔 」

「 贖罪 」 としての 「 自死 行為 」 だったのだろうか…?

 

 

 

( 『 Mr.タスク 』より、「 動物保護施設 」に向う アリーテディ

 

 

決着直後、アリーたちに 発見される ウォレス

ラポワンテ は すっかり野生化した(?)ウォレスを 撃とうとするが…。

1年後、ウォレス は 「 動物保護施設 」 にいた。

「 お土産の 生魚 」 を食べる ウォレス を見て 悲しむ アリー

 

 

 

( 『 Mr.タスク 』より、

「 祖父の エピソードを 語る アリー 」の回想場面 )

 

 

ウォレスに 「 祖父の思い出 」を語る 「 アリーの回想 」場面。

 

祖母が 亡くなり 泣いている 祖父に、 アリー「 泣かないで 」

言うと、

祖父「 泣くのもいい 」と 答えたという。

 

アリーウォレス「 泣くのは人間だけ 」と教える。

 

 

 

( 『 Mr.タスク 』より、涙を流す アリー

 
再び 「 動物保護施設 」。
 
アリー は 涙を流し、ウォレスに 「 愛してるわ 」と言い、
その場を去るのだった…。

 

 

 

( 『 Mr.タスク 』より、涙を流す ウォレス。  涙、見えるかな?)

 
そんな ウォレスの 眼にも 涙が…。
しかし、ウォレスは そのまま 穴倉の中へ 戻っていくのだった…。
 
終わり。

 

 

 

個人的には バカバカしくて くだらなくも 「 好みの展開 」 だったので、

感動系(?)で 書きました。

 

 

最後の アリーの 予期せぬ 「 愛してるわ 」は ヒドくて 笑えるけど、

結構しんみり も するんですよ。

 

ED曲も ラブソング だし。 ( その後 監督が 内容を 茶化しますが )

 

 

「 人間の残酷性 」を嫌う ハワードが 「 残酷な行為をする 」という、

「 歪 」な構図は 好みでしたね。  ( まあ、よくある構図ですが )

 

 

あと、「 ミステリー 好き( 視点 )」 としては、

 

ハワード“ミスター・タスク” の友情?が 少し垣間見えたし、

( かなりの 深読み… )

 

「 後悔 」 や 「 トラウマ解消 」の他、「 贖罪 」( 救い )要素も 感じた

ので

「 ハワードの動機 」( ホワイダニット )にも 納得できましたね。

( もちろん、そういう 話では ありません )

 

 

なので 「 残酷度 」自体は “まあまあ” でしたが、

「 満足度 」は 結構 高かったです。