3作品「 大人の恋は、まわり道 」、「 バグダッド・スキャンダル 」、「 スノー・ロワイヤル 」 | berobe 映画雑感

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「 映画 」と「 本 」の感想

K・リーヴスW・ライダー の 恋愛コメディ、

『 大人の恋は、まわり道 』

 

実話モノ・サスペンス、『 バグダッド・スキャンダル 』

 

L・ニーソン の サスペンス・コメディ、『 スノー・ロワイヤル 』

 

の 3作品。

 

 

 

「 大人の恋は、まわり道 」 (米・2018)

恋愛コメディ。

 

 

空港の待合室で フランクリンジー は チョットした 言い争いを

起こす。

だが 2人は 共に 「 リゾート地で行われる 結婚式 」に 呼ばれた

招待客 だった…。

 

 

フランク 役、キアヌ・リーヴス

リンジー 役、ウィノナ・ライダー

 

 

結婚式に 招かれた 男女 が、飛行機内、スパ、パーティー会場 などで 取り留めのない会話をするうち、惹かれあい…という 内容。

 

 

 

( 『 大人の恋は、まわり道 』より、

空港の場面の フランク 役の キアヌ と、リンジー 役の ウィノナ

 

 

 

「 長めのカット 」が 多め で、少しコント風な感じでしたね。

 

似たような 「 男女の 会話、恋愛譚 」 から、

『 恋人までの距離 』(95年)を 思い出しましたが、

 

気が利いていて、インテリな?会話劇 の 『 恋人までの距離 』 よりも、

 

下世話で、チョット自虐的な 笑い がある 今作の方が、

個人的には しっくりきました。

 

 

人生を 達観した感のある フランク と、

花婿の元カノ だった リンジー の やり取りは、悲哀と 可笑しみを

醸し出していて、「 人間ドラマ 」 としても 意外と 味わい深く、

 

( 2人とも 中年って事で 哀切さも 一塩 )

 

後半からの 「 恋愛観の すれ違い 」 から 起こる “攻防”

見応えが ありましたね。

 

 

 

( 『 大人の恋は、まわり道 』より。

こんな感じで 2人 が映っているのが 多い )

 

 

 

( 『 大人の恋は、まわり道 』より、ゲームに 参加しないで 喋ってる

2人。

 

こういった 「 絵面 」 が 徐々に 楽しくなってくるんですよね )

 

 

 

( 『 大人の恋は、まわり道 』より、ワイン貯蔵庫の 2人 )

 

 

 

中盤の 「 キス 」からの 「 外でのセックス 」の くだり は
かなり 笑えるし、
 
夜、「 互いを 褒める 」場面では、
フランクが 自分で 見つけた “顔の黄金比” 「 アフロディーテ・ライン 」 で 褒めるところ や、
 
リンジーフランク「 真っすぐペニス 」( “バレエチック” )を
褒めるところも 可笑しかったですね。

 

 

キアヌ演じる フランク「 達観した 恋愛観 」 が、

実生活が質素な キアヌ と シンクロするところが あり、

観ているだけ でも なんだか 微笑ましいし、

 

ウィノナ の 吹っ切れた感のある コメディ演技 も 切なくも 笑えました。

 

 

個人的には 予想外に 楽しめた 「 恋愛コメディ 」 でした。

 

 

 

「 バグダッド・スキャンダル 」

(デンマーク / カナダ / 米・2018)

 

「 国連の 不正スキャンダル 」 を描いた、実話モノ・サスペンス。

 

元国連職員の 自身の体験を 元にして書いた小説が 原作です。

 

 

2002年、国連事務次長・コスタ の 補佐官になった

若い国連職員の マイケル は、 国連が 行っている イラク への

人道支援、「 石油・食料交換 プログラム 」の裏で 不正が 蔓延している事に気付く…。

 

 

マイケル 役、テオ・ジェームズ。 ( 『 ダイバージェント 』シリーズ

コスタ 役、ベン・キングズレー

 

バグダッド事務所の 女性所長・デュプレ 役、ジャクリーン・ビセット

 

 

あまり 期待していませんでしたが、エンタメ度が 意外と 高くて

楽しめたし、

「 スキャンダル 」自体も 興味深かったです。

 

 

この頃の イラク は 「 クウェート侵攻 」による 経済制裁を 受けていた

ため、市民は 貧窮していました。

 

そこで 国連は 市民を救うため、

 

「 イラクの 石油を 管理・売却し、生活物資を 買える 」 ようにして

いました。

 

この 「 石油・食料交換プログラム 」、一見すると 良い システムっぽいんですが、

その 「 有効性 」 や、「 不正の温床 」( 物品の横流し )、

 

「 制裁との兼ね合い 」 などで、賛否が いまだ分かれていて、

 

半年ごとに 安保理に 報告書を出す事に なってたんですね。

 

その 報告書 ( “プログラム” を止める、止めない )を 巡る攻防?が

前半で、

 

その 「 プログラムの問題点 」に 「 クルド人問題 」 が 係わって来て、

そこから 「 汚職の告発 」の展開に なっていきます。

 

 

不正の手口は

「 “プログラム” で 安く売られている 石油 を 高値で売り、

利益を得る 」 という 単純なもの。

 

援助の一部を 食い物にしていた…って ところが 悪質なんですが、

 

「 サダム・フセイン にも 金が入っていた 」 というところが 最悪なんですよね。

 

ちなみに 「 不正 」に 関与していたのは、

大物政治家、実業家、銀行家、政府要人など で、

流出した 資金は 200億ドル らしいです…。

 

 

序盤、主人公CIA が 接触してくるところが 疑問だったのですが、

 

「 WIKI 」 によると、関与国は ロシア、フランス、中国が 多かった

みたいなので、納得。

 

まあ、その アメリカも 「 知っていて 止めなかった 疑惑 」がある

みたいだし、

その後 大量破壊兵器 があると、軍事介入を するわけですが…。

 

 

観終わった後、いろいろと 虚しくなりますが、

エンタメ度 は まあまあ あるので 普通に楽しめる人は いそうかな?

 

 

 

「 スノー・ロワイヤル 」 (米・2019)

 

ハンス・ペテル・モランド 監督の サスペンス、

『 ファイティング・ダディ 怒りの除雪車 』(14年)を 監督自ら

ハリウッド で セルフ・リメイク。

 

 

コロラド州で 除雪車の運転手を している ネルズ

 

彼の息子の カイル が 薬物の過剰摂取で亡くなる。

カイルの友人 から 息子を殺したのが 麻薬組織 だと 訊いた

ネルズは 組織に 復讐を始めるが…。

 

 

ネルズ 役、リーアム・ニーソン

 

 

L・ニーソン の 「 復讐譚 」 という事で、

「 サスペンス・アクション 」 だと 思う人が 多そうですが、

 

今作は 「 サスペンス・コメディ 」 です。 ( アクションは 少ない )

 

あと、「 コメディ 」といっても 声を出して笑う感じ ではなく、

 

ニヤニヤしちゃうような、「 シニカルな コメディ 」 です。

( 人によりますが… )

 

 

 

( 『 スノー・ロワイヤル 』より、主人公 ネルズ 役の L・ニーソン

 

役は ローラ・ダーン ですが、出番は 前半だけ。

 

ちなみに 『 ファイティング・ダディ 』

主人公役 は ステラン・スカルスガルド です )

 

 

 

( 『 スノー・ロワイヤル 』より、除雪車。

 

 

 

( 『 スノー・ロワイヤル 』より、事件を捜査する 警官の キム

 

キム 役は 海外ドラマ 『 シェイムレス 俺たちに恥はない 』

長女・フィオナ 役、エミー・ロッサム

 

E・ロッサム米版 実写 『 ドラゴンボール 』ブルマ だぞ! )

 

 

 

私も 『 ファイティング~ 』 の鑑賞時、シリアスな アクションと 思って

観始めたんですよね。

 

なので 物語前半の 「 息子の死 」 の後に 表示される

「 息子の名前 と 十字架 」 を 「 章題 」だと 勘違い。

 

でも 「 人が死ぬ度 」に 毎回 「 死んだ人の名前と 十字架 」が

表示されるので、中盤頃に ようやく 「 コメディ 」 なんだと 気づきました。

 

 

 

( 『 スノー・ロワイヤル 』より、

息子・カイルの死体が 遺棄された後に出る 「 名前 と 十字架 」。

 

これを 皮切りに 死人が出ると 毎回 表示される )

 

 

( 『 スノー・ロワイヤル 』より、

ネルズ に 殺された “スピード” の名前。

 

物語内では 本名は 出ないのに、「 表示 」では 出る )

 

 

 

( 『 スノー・ロワイヤル 』より、ネルズ に 殺された “サンタ” の名前。

こちらも 本名は 出てない。

 

「 十字架マーク 」 は 「 “死” の記号 」 と 思わせておいて… )

 

 

 

( 『 スノー・ロワイヤル 』より、

誤解から 麻薬組織に 殺される 先住民・麻薬組織員 の名前。

 

ちゃんと 「 信仰 」にあった マーク になっているのが 可笑しい )

 

 

 

さらに、その「 名前表示 」自体も 「 前フリ 」に なっているのが

上手いんだよな~。

 

 

内容としては

 

「 除雪車運転手が 麻薬組織へ復讐を始める が、“組織の勘違い”

から 組織抗争に 発展する 」 話で、

 

『 ファイティング・ダディ~ 』 と ほぼ同じ。

 

 

北欧が 舞台の 『 ファイティング~ 』は 寒々しく、寂寥感があり、

シニカルさ が “強め”。

麻薬組織も 人種グループ と ヨーロッパ的 です。

 

 

一方 こちらは 雪深いですが、「 アメリカが 舞台 」って事で

チョット明るめ(?)で、シニカルさ は “ほどほど”。

 

なので 観やすいかも…。

 

もう 1つの 麻薬組織「 先住民の組織 」に なっていて、

それを活かした 「 先住民ネタ 」が 面白かったですね。

 

「 勘違い展開 」『 ファイティング~ 』の方が スリリング に

思えましたが、

オチの “キレ” は こっち かな?

 

でも、大きな違いはないと 思うので、

北欧が 好きなら 『 ファイティング・ダディ ~ 』

 

アメリカが 好きなら 『 今作 』を 観賞で いいと思います。

( あとは 好きな俳優が出ている方 )

 

 

個人的には 「 人死に 」が多い のが 愉快だったし、

シニカルな笑いも 好き なので ( 両方 )楽しめましたね。