J・カーペンター監督の 社会派・SF 「 ゼイリブ 」 | berobe 映画雑感

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「 映画 」と「 本 」の感想

「 ゼイリブ 」 (米・1988)

ジョン・カーペンター監督の SF・サスペンス。

 

「 WOWOW 」 で  TSUTAYA 「 発掘良品 」 コラボ での放送。

 

今回は 3回目の鑑賞。

 

 

 

時折 TV が “ジャック” され、「 脅威 を訴える 」放送が 流れる

ロサンゼルス。

 

ホームレスの肉体労働者、ナダ は 建築現場で フランクと 知り合い、

彼が暮らす ホームレス・キャンプ に行く事に。

 

向かいにある 教会では キャンプに住む ギルバートたち

何やら 話し合っていたが、

ある夜、教会に 警官隊が 突入、キャンプも 壊されてしまう。

 

何とか 逃げきった ナダは 教会で 大量のサングラスを見つけるが…。

 

 

 

始めて観たのは 中学の時?の深夜映画。

 

「 パッケージ 」すら わからない、文字通り “まっさら”の状態 での

観賞だった事もあり

 

初めて 観た時は 「 設定 」や、「 メッセージ」 に とてつもない 衝撃を 受けましたね。


 

( ネタバレ しないと 書けないので ネタバレ あり )

 

 

主人公・ナダが 教会で 見つけた サングラス は、

 

掛けると “人類に見えるよう 偽装された” エイリアン

“そのままの姿” が 見えるようになる、というもの。

 

 

 

( 『 ゼイリブ 』より、ナダが 最初に見る エイリアン

人間に見えても、グラサン越し だと、こう見える )

 

 

 

( 『 ゼイリブ 』より、主人公・ナダ 役、ロディ・パイパー ( 左 )と

フランク 役の キース・デヴィッド ( 右 )。

 

キース『 遊星からの物体X 』(82年) にも 出てますね )

 

 

ナダ「 エイリアンを 始めて見る 」場面も インパクトが あるんですが、

それよりも 衝撃を受けた のが、

 

「 潜在意識に 呼びかける(?)メッセージが 至るところに あった 」

という ところで、

今観ても 薄ら寒さを 覚えます。

 

 

 

( 『 ゼイリブ 』より。

普通の 広告看板だが、グラサン越し だと 「 洗脳・メッセージ 」が

見える )

 

 

 

( 『 ゼイリブ 』より。

政治家が 普通に 言っているような… )

 

 

 

( 『 ゼイリブ 』より、至るところ “メッセージ” だらけの街並み。

 

「 BUY 」、「 WATCH  TV 」 の文字もあるけど、

今は 普通に ネットで 購買意欲を 刺激されているよな~ )

 

 

 

( 『 ゼイリブ 』より。 本にも… )

 

 

 

( 『 ゼイリブ 』より。

人類と エイリアンは 普通に 暮らしている )

 

 

 

エイリアンの目的も 「 侵略 」や、「 資源奪取 」 ではなく

「 搾取 」( 食いつぶし ) で、

従来の エイリアンと チョット違う のが 面白い。

 

エイリアン側 に “すり寄り” 「 金 」や 「 権力 」を 得る 人間の存在も

なんか リアル でしたね。

 

 

「 エンタメ面 」は 「 話 」、「 アクション 」 ともに 大味 ですが、

 

前半は 「 怪しい教会 」「 TVジャック 」街の人たちの様子

ジワジワと 不穏感が 湧いてくるし、

 

中盤以降は 昔の「 サスペンス 」 を思わせる “孤軍奮闘っぷり”

スリリング でしたね。

 

ナダの 脇が甘くて 笑える箇所も あるけど )

 

 

 

( 『 ゼイリブ 』より、「 テレビ・ジャック 」。

エイリアンの脅威を 訴えるが みんな 無関心 )

 

 

 

( 『 ゼイリブ 』より、教会に入った ナダ が 目にする 「 戒め 」の言葉 )

 

 

 

( 『 ゼイリブ 』より、

警官から 逃げる ため、女性・ホリー を脅して 車に同乗する ナダ

 

定番設定 だけど “一捻り” しているのが 良かった。

 

ホリー 役の メグ・フォスター は 「 ジャンル映画 」に 多く出ていて、

この作品の後は

『 リバイアサン 』『 ブラインド・フューリー 』( 共に 89年)に出ているみたいです )

 

 

 

話の趣旨 とは 違いますが、個人的には

醸し出される 「 パラノイアの雰囲気 」 に 心が ゾワゾワ しましたね。

 

あと、サングラス越し「 白黒に見える エイリアン 」 や、

 

「 “見える者” 発見 」“腕時計で 通信する” 様が レトロ・チック

なのが たまらない。

 

 

 

( 『 ゼイリブ 』より、“見える” ナダ を、「 腕時計 通信機 」で 報告する

エイリアンたち。  「 腕時計 」で ワープ?も出来る。

 

ナダ が “見える” 事を バラシちゃうんだよな… )

 

 

 

( 『 ゼイリブ 』より、レトロ( 雑な?)な デザインの 監視ドローン )

 

 

 

見どころの 1つが、結構 有名な ナダフランクによる、

 

「 サングラス “掛けろ”、“掛けない” 」の 長い( 6分らしい )

格闘( ケンカ )場面

 

「 殴り合い 」から 始まった ケンカ が、「 プロレスっぽい感じ 」 に

なるのが 楽しく、

 

「 角材の 威力の高さ 」を見て ハッとし、

持っていた 角材を 落とす ナダが 可笑しかったですね。

 

これまた 懐かしい感じ なんですが、どうやら 監督は

「 西部劇 」の 「 ケンカで 分かり合う 」を やりたかったみたいです。

 

 

 

( 『 ゼイリブ 』より、グラサン 掛けろ、掛けない を巡る 対決場面。

 

家族を置いて 「 出稼ぎ 」に来ている フランク は、

ナダの いざこざ に 巻き込まれたくないのだ。

 

ナダ 役の R・パイパー は 人気プロレスラー。

そのためか 殴り合いから プロレスっぽい戦いに なる )

 

 

 

最後は 結構シリアス で 哀しい顛末 なのに、

「 ラストカット」 で “オチを付ける” 監督の 茶目っ気が ステキ です。

 

 

 

( 『 ゼイリブ 』より、最後の1場面。

ナダ が 「 発信源 」を 破壊したことにより、“偽装” が解ける )

 

 

 

( 『 ゼイリブ 』より。

ラスト・カット は 「 ベッドシーン 」と、愉快な オチ が付く。

 

色で誤魔化しているけど、体は 人間の まんま )

 

 

当時は かなり衝撃的 でしたが、今見ると 「 現実 」 と

そんなに 変わらないような…。