「 ホテル・エルロワイヤル 」 (米・2018)
「 カルフォルニア州 」 と 「 ネバダ州 」、2つの州に またがって
建てられた ホテル ( モーテル・タイプ?) 「 エルロワイヤル 」で 起こる 騒動を描いた 「 群像・サスペンス 」…かな?
劇場未公開 作品です。
監督と 脚本 は ドリュー・ゴダード。
彼は、『 クローバーフィールド 』(08年)、『 オデッセイ 』(15年) の
脚本を 書いていますね。
監督としては メタ?・ホラー映画 『 キャビン 』(12年)を撮ってます。
俳優陣も 豪華な感じで、
ダニエル神父 役、ジェフ・ブリッジス。
歌手の ダリーン 役、シンシア・エリヴォ。
セールスマンの ララミー 役、ジョン・ハム。
フロントマンの マイルズ 役、ルイス・プルマン。
( ビル・プルマン の息子 )
エミリー 役、ダコタ・ジョンソン。
ビリー・リー 役、クリス・ヘムズワース。
と、なっています。
L・プルマン、どっかで 観たと 思ったら、ホラー・サスペンス映画
『 ストレンジャーズ 地獄からの訪問者 』(18年 つまらなかった…)
でした。
( 『 ホテル・エルロワイヤル 』より、ホテルのロビー。
真ん中の “線” が 州境。 話には 絡んできませんでしたが、
何か 意味があるのかも…? )
ホテル前で 佇む、何やら思うところが ありそうな 神父 や、
その 神父を 見て ソワソワしだす フロントマン、
今は寂れて 人が いない ホテルの様相など、
豪華でいて 寂しげな 雰囲気が 漂う 前半は イイ感じ。
OP の 「 “部屋” の床下に バッグ を隠す 」場面 から、
“バッグ争奪戦” の話 かと 思いきや、そう 単純な話では
ありませんでした。
最初に 描かれる セールスマンの ララミー の「 章 」で
アッサリと 暴かれる 「 ホテルの秘密 」※なんかは 意外性が あって、
驚きましたよ。
(※ 「 ホテルの秘密 」
この場面は “5分 1カット” で撮られていて、 カメラワーク による
緊迫感も 抜群。 さらに “歌” の演出にも シビれ ましたね~ )
OP場面 から 10年後の 「 1969年 」が舞台 みたい※で、
この時代が 色濃く 出ていた作品 でしたね。
部屋に 仕掛けられた 「 “2種類” の盗聴器 」 からは、
後の 「 ウォーターゲート事件 」 を連想 するし、
( テレビに ニクソン も 映る。 “2種類” なのは 2つの党? )
黒人の女性歌手・ダリーン の レコーディング場面 からは
「 ブラック・ミュージック 人気 」 が 窺えます。
( …って、音楽には 詳しくないけど )
もちろん、「 ヒッピー文化 」 や 「 ベトナム戦争 」 も 重要な要素
でした。
あと、当時の?楽曲も 多く使われている…っぽいです。
(※ 「 1969年 」が舞台みたい
作品紹介に 載っていた。 劇中には 表示はなかった…と思う。
ちなみに 『 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 』 も
69年が 舞台 )
( 『 ホテル・エルロワイヤル 』より、ダニエル神父 役、J・ブリッジス )
( 『 ホテル・エルロワイヤル 』より、セールスマン・ララミー 役の
ジョン・ハム。 この間取り上げた 『 TAG / タグ 』 にも 出てました。
嫌味な奴 と 思いきや…で、“目撃” した事で 起こす、ある行動には
少し グッと きましたね。 まあ、アレでしたが )
( 『 ホテル・エルロワイヤル 』より、
歌手・ダリーン 役の シンシア・エリヴォ。
後半、彼女が 覚悟を決め?ウィッグ を取り “地毛に戻す” 場面が
印象的 )
( 『 ホテル・エルロワイヤル 』より、謎の女?・エミリー 役の
ダコタ・ジョンソン。 彼女には 連れ がいるのだが… )
( 『 ホテル・エルロワイヤル 』より、
ホテルの フロントマン、マイルズ 役の ルイス・プルマン。
ホテルには 彼 1人しか いない…。 ブラックな 職場だな…。
意外と オイシイ役で、個人的には 「 裏主人公 」的な キャラ でしたね)
( 『 ホテル・エルロワイヤル 』より、
ヒッピー教祖、ビリー・リー 役の クリス・ヘムズワース )
前半は ゆったりした 雰囲気 でしたが、
中盤からは “それぞれの思惑が絡む” サスペンス展開 になり、
徐々に 盛り上がってきましたね。
でも、上手く 緊迫感を 作っていたのに、
後半で 再び ゆったりした ペースに…。
しかし 終盤、
“陰惨な空気” が 漂い始めた後の展開 ( & ヘッドショット!) で、
そんな “空気” は 吹っ飛びましたよ~。
まあ、それでも チョット長いけど…。 ( 上映時間は 142分 )
基本は 「 犯罪 (?)の話 」 なんですが、「 救いの話 」 でもあり、
後半、「 時代に翻弄された者の 苦しみ 」の “元” が わかり、
かなり 切なくて、重苦しくなりましたね。
なので その後、「 赦し 」 によって その人 が 「 救われる 」場面には
結構 感動したな~。
俳優は みんな それぞれ 良く、各自 見せ場も ありましたね。
ダニエル神父 役、J ・ブリッジス は、終盤の 演技が 特に 良かったな。
フロントマン 役の ルイス・プルマン は、終始 「 気もそぞろ 」な感じや、 悲惨な目に あった時の 情けない様子 が 面白かったです。
あと “最後” が 最高でしたね。
クリ・ヘム は、“大仰で 軽い” ヒッピー教祖っぷり が 新鮮でした。
筋肉質なので ヒッピーの イメージ は あまり感じなかった のですが、
「 アジる 」様は 教祖っぽくて、イヤ~な雰囲気を 醸し出していましたね。
( 『 ホテル・エルロワイヤル 』より、ヒッピー・コミューン 場面での
ビリー・リー ( クリ・ヘム ) )
でも、一番 印象に 残ったのは
歌手・ダリーン 役の シンシア・エリヴォ。
彼女は ブロードウェイ の 『 カラーパープル 』の主演を 演じた人 で、
トニー賞 や エミー賞など、多くの賞を 受賞しているようです。
その彼女が 「 歌う 」場面が 結構 あって、その声に 心を揺さぶられましたね。
( 「 WIKI 」 によると 口パク は 一つもない みたいです )
「 終わり ~ エンドロール 」 で 歌われる 「 聞いた事ある歌 」※も
良かったな~。
(※ 曲は 『 Hold On I'm Coming 』。 聴いた事が ある人は 多い と
思う。
「 聴いた事はあるけど、曲名は 知らない… 」 は、“洋楽あるある”
ですね )
レビュー では 「 タランティーノ 」と 比べる人が いましたが、
たしかに “似て”は いましたね。
でも、そこに ばかり 注目していると、
今作の イイところ ( ダメな ところも )を 見逃す事になると 思うけどな。
( そもそも 「 オリジナル 」 なんて ほとんど ないし、
タランティーノ も 自分の好きな作品 を 取り入れているんですけどね )
評価は 低めな感じ だけど、個人的には かなり 楽しめました。







