「 ゴールデンボーイ 」 (米・1998)
スティーヴン・キング 原作の 心理・サスペンス作品。
かなり前に 観てます。
あと、前に 書きましたが 原作も( 高校の時?)読んでます。
でも、ほとんど 覚えてないんだよな…。
監督は 『 ユージュアル・サスペクツ 』(95年)の ブライアン・シンガー。
84年。
学業優秀な高校生・トッド は、アーサー・デンカー と名乗り
アメリカ人に 成りすましていた ナチスの戦犯、ドゥサンダー を
見つける。
トッド は 口止めする代わりに “ホロコーストの話” を教えるよう
ドゥサンダー に要求するが…。
トッド 役、ブラッド・レンフロ。
ドゥサンダー 役、イアン・マッケラン。
「 ナチスもの・サスペンス 」 です。
トッド と ドゥサンダー の “心理戦” や、
ドゥサンダー が “残虐性” を 思い出す過程 が、しっかり 描かれて
いて 見応えがあったな~。
トッド により、ナチスの制服を 着せられ、
“その場で行進” させられる ドゥサンダー に、徐々に “スイッチ” が入り 止まらなくなる 場面が 秀逸で、
レンフロ の顔からは あわてふためく様が ひしひしと 感じたし、
対称的に マッケラン の 無表情や 機械的な動きが 恐ろしかったですね。
“ホロコーストの話” を聞いて 成績が ガタ落ちした トッド に 比べ、
ドゥサンダー は逆に 自信、活力 を取り戻していきます。
そして 近所の 猫 を オーブンで 焼き殺そうとする など、“被虐性” も
蘇るんですね。
( この時は 失敗 するが、後に “猫を捜す張り紙” が 貼られる )
やがて 2人の立場は 「 同等 」( 逆転?)になり、そして 「 共生 」 の
関係に。
後半は さらに 「 一蓮托生 」 に まで発展し、一気に サスペンス性 が
高まり、息詰まる展開になります。
終盤の 卒業式のトッド と、 病院のドゥサンダー の場面では
カットバック を使い さらに 緊張感を 高めていて、個人的には
かなり 興奮しましたね。
卒業後 トッドの前に 現れた 人物 を、彼は “脅して追い返す” の
ですが、
その “脅し” は ドゥサンダー の “それ” と同じ。
それは トッド が ドゥサンダー の 「 残虐、暴力性 を 継承した 」、
または 「 暴力の味 を 覚えた 」事 を意味してるのかな~。
最後に 流れるのが ドイツの歌、
『 DAS IST BERLIN 』 (「 ここはベルリン 」 1938年?)で、
不穏な余韻を 残しています。
ちなみに その後に 流れる曲 と、タイトルバック曲は、
ワーグナー の 『 トリスタンとイゾルデ 』 のようです。
B・レンフロ は 綺麗な顔立ち で、当時の人気が わかりますね。
最後の “脅し” の物怖じしない 凄みを感じる 演技 が素晴らしい。
I・マッケラン は、「 行進の命令 」 以降の、生き生きぶり が 楽しく、
トッド との 駆け引きも 老練さ を感じ、迫力があったな~。
派手さは ありませんが、ジワジワくる 緊張と 恐怖は 結構 心地良く、
2人の 心理描写も スリリング でした。
あと、今は ネットがあるので 悪意の継承( 広がり )という 意味では
今日的 なテーマ かも しれません。