G・ヴァービンスキー監督の サスペンス 「 キュア ~禁断の隔離病棟~ 」 | berobe 映画雑感

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「 キュア ~禁断の隔離病棟~ 」 (米・2017)

ゴア・ヴァービンスキー 監督の サスペンス作品。

 

 

金融会社の社員で、野心家の ロックハート は、

スイスの 療養所にいる ペンブローク社長 を NYへ連れ戻すよう

命令を受ける。

 

しかし 療養所から 一旦帰る際、事故に遭った ロックハート は、

治療のため 療養所に 留まる事に…。

 

 

ロックハート 役、デイン・デハーン

ヴォルマー所長 役、ジェイソン・アイザック

ハンナ 役、ミア・ゴス

 

 

 

軽めの ネタバレ あり。

 

“病院系・サスペンス” で、「 ミイラ取りが ミイラになる 」、よくある

設定。

 

患者たち( 老人多い )は 健康そうで、職員から 「 水 」 をよく 飲むよう 言われる ほか、

「 謎の ビタミン液 」「 特別な少女 」 と、

 

気になる点 が多くて 興味を そそられます・・・が、

上映時間 が 147分 と長い!

 

( 似た感じの 『 シャッター アイランド 』(09年)は 138分 )

 

でも 作品自体は 嫌いじゃないです。

 

 

まず、映像、構図が 上手くて、 編集も 分かり易かったのが 良かったのかな。

( 撮影は ボージャン・バゼリ

 

上手く 説明できませんが、療養所や 山々、町 の映像に 退屈しないんですよね・・・なんとなく。

 

 

あと、ムダに デカい 「 水タンク 」 や、後半の 「 ○○装置 」

古めかしい デザインも イイ雰囲気 だったな~。

 

それと、後半の展開が 好み でもあります。

( 個人的には 『 オペラ座の怪人 』 を思い出しました )

 

 

その後半は 趣向が 変わるのですが、中盤くらいから 少しずつ 匂わせていたので( ミス・リード 多いが )、唐突という わけでは ないのかな。

 

 

私は 中盤くらい から

 

「 実は 『 コクーン 』(85年) みたいな 結構 イイ話 なのでは?」 と

 

思い始めたのですが、

そんな事には ならず、かなり “アレ” な話( オチ )で あきれました。

( 嫌いじゃありませんが )

 

 

患者は 役員や 金持ち で、主人公 が 野心家な 金融会社社員 なのには、

 

「 搾り取っていた 彼ら、彼女ら 」 が、逆に 「 搾り取られる 」 という、

皮肉も 込められている と感じましたね。

 

 

それと、ホラー要素( 場面 )も 少し?あります。

 

多く 登場する のが アメリカ映画 では 珍しい(?)、

ウナギ(っぽいヤツ?) で、恐いより 気色悪いのかな。

 

そして 「 牛 」 の くだり では、「 子牛 」 の他に、「 ウナギ 」“出る” のですが、

子牛の “皮下” にも・・・で、そういう 細かい表現が 嬉しいですね~。

 

 

あと、D・デハーン が エライ目 に遭いますが、

 

“歯”の くだり は 珍しい 残酷描写で、エグイので 笑ってしまい、

その後 しばらくは D・デハーン“顔” で 笑っちゃいますね。

 

その前の場面の “歯”の描写 も、

“グラグラ 系” ではなく、“スッポリ 系” で、イヤ~な感じ でした。

 

そして 終盤間近の

「 強制流し込み 」( 人間を ○○装置 として使う アイデアが 秀逸 ) が、

これまた エグイ描写で、インパクト ありましたね。

 

 

演出としては、“ミス・リード” が かなり多くあり、

これが 上映時間が 長くなった理由の 1つ だと思うのですが、

 

それは 今作が、G・ヴァービンスキー「 原案、制作 」(の1人) の

作品でも あるので、

 

監督が

「 自作に かなり 力 を入れていた 」 ( 楽しませようとしていた )という 表れでも あるんですね・・・多分。

 

 

あと、今作は 「 水 」“重要な要素” ですが、

 

同じ 原案監督『 ランゴ 』(11年)も、「 水 」 が テーマ だったので、

それで 「 水 」 に 興味を持った のかもしれませんね。

 

それと、今作の 裏テーマ?「 搾取 」「 強欲 」( による 働き過ぎも?) と 合わせ 考える と、

 

職業監督の イメージが 強い G・ヴァービンスキー ですが、

実は 結構 “社会派な作家性” を 持っているのかも…。

 

 

ということで、監督の作家性?が “多分” 感じられると 思うので、

G・ヴァービンスキー が好きな方は 楽しめる・・・かな?

 

( いるかわからんけど… )

 

あと、D・デハーン の ファン は 観ない方がいいかもしれません。

 

私は ホラー描写が 楽しく、笑えたので 思いのほか 楽しめました。

 

上映時間が 長いので、オススメ度 は 低めかな。