「 エリザのために 」
(ルーマニア / 仏 / ベルギー ・ 2016)
人間・ドラマ 作品。
卒業試験を 翌日に 控えた エリザ は 学校近くで 暴漢に襲われる。
イギリスの学校の 奨学生に 選ばれるためには、試験で 高得点を
取らなければ ならず、
父親で 医師の ロメオ は 娘のために 裏で 不正を働くことに…。
娘のために 奔走する 父親 の話です。
娘・エリザ 想いの 父・ロメオ ですが、妻・マグダ との仲は冷え切っているようで、
娘の学校の 教師・サンドラ と 浮気しています。
そんな ロメオ は、
警察署長 → 副市長 → 試験監督 と “ツテ” をたどって
もしもの時、娘の得点を上げる 不正 をしようとするのですが、
この “ツテ” は 「 持ちつ持たれつ 」 なのですね。
自国・ルーマニア の現状( 汚職や 横領が 多いようです )を 嘆いている ロメオ が、
( まあ、日本も 似たようなもんだけど… )
傷を 負った 愛娘のため とはいえ、不正を 働くという 矛盾 と、
突然の悲劇に 見舞われた 人に、少し 配慮が あってもいいのでは…?
という、身近に 起こりそうな テーマ なんですね。
( 最後 明かされる 配慮 も 賛否 が分かれると思う )
気になるのが 冒頭、ロメオ の 家の窓 が割られる イタズラ。
その後、度々 イタズラ を されるのですが、犯人は ハッキリ明示
されません。
治安の悪さ からか、不貞を働いている ロメオ に対する “戒め” なのか…。
後半、サンドラの息子 が 「 子供に ルールを 守らせない親 」 に
“石” を投げる場面も、“大人への憤り” のようで、意味深。
しかし エリザ のとった “選択”、 最後は 未来を託す 卒業生たち の “希望ある カット” で終わっていて、
ED曲 も 明るく前向き でしたね~。
重く、暗そうな話 に 思えますが そんなことはなく ( …多分 )、
ロメオ が 後半 ピンチ になり 個人的には 結構 楽しめましたよ。
ただ、1カットが 長いためか 上映時間 128分 と、チョット長めです。
監督は 『 汚れなき祈り 』(12年) の クリスティアン・ムンジウ。
『 汚れ~ 』 は、
実話を元にした 真面目な?「 悪魔憑き ドラマ 」(「 宗教・ドラマ 」) で、
これも 結構 面白かった 記憶が あります。