「 インビジブル ディレクターズカット版 」
(米・2000)
ポール・ヴァーホーヴェン 監督の SF・サスペンス 作品。
ですが、あまり ヴァーホーヴェン らしさは ありません。
劇場と 合わせ 2回観てますが、「 DC版 」( 120分 )なので観てみました。
J・ブローリン と、 G・グランバーグ が 出てたんですね。
セバスチャン 率いる 透明化・研究チーム は、
動物を使った “透明化” と “復元” を成功させる。
セバスチャン は自身を実験台にし、人間として 初めて “透明化” に成功するが、元に戻れなくなり…。
セバスチャン 役、ケヴィン・ベーコン。
リンダ 役、エリザベス・シュー。
マット 役、ジョシュ・ブローリン。
サラ 役、キム・ディケンズ。
カーター 役、グレッグ・グランバーグ。
冒頭の 透明サル の “ネズミ かぶりつき” で爆笑しちゃった。
前半は 研究・実験 パート で、
当時の見所である 「 セバスチャン 透明化 」 は、
一見 グロそう だけど、「 人体標本 」 のようで 綺麗?で、今観ても
結構 楽しいです。
中盤は セバスチャン の エロ( セクハラ )・パート で、
スリリング な エロ・サスペンス 描写は ホラー風でも ありました。
透明・セバスチャン が 女性を襲う 場面は、
『 エンティティー 霊体 』(81年)を 思い出しますね。
“姿” が見えなくなり、欲望 や 暴力性 が増すのは、
匿名性のある ネット での エロ や、他者への 誹謗中傷 と似たものを感じますね。
後半は 研究所に 閉じ込められた メンバーが セバスチャン と戦う、
アクション・パート。
「 動体探知器 」 や、「 サーモグラフィー・ゴーグル 」 を使った 探索 や、
消火器で 消化液 を振り撒き セバスチャン が いないかの確認は
緊張感が あるし、
次々と メンバーが ヤラれて いく ホラー展開も 楽しい。
「 冷蔵倉庫 」 に閉じ込められた リンダ の、科学知識 を活かした
脱出も 地味に良かったな~。
終盤の 研究所 脱出の くだり も、
セバスチャン が 「 怪物 」 のように しつこくて 盛り上がります。
でも 個人的に 残念なのは、アクション・パート が 短いことですね。
盛り上げるだけの 材料が あるんだから、もう少し 長く して ほしかったな~。
E・シュー は ちょいエロ で キレイ でしたね。
K・ベーコン も ちょいエロ(?)で 自己顕示欲 の強い エロ・科学者を
好演( 怪演 )してました。
( 多くは “透明” 又は “スケキヨ・マスク着用” だけど… )
無粋な ツッコミ をいうと、
透明・セバスチャン が、まぶた が透明なので
「 目への光を さえぎれない 」
みたいなことを 言っていましたが、
「 透明な体 」 は “光が通り過ぎる” ので、
当然 “網膜も 通り過ぎ” て、そもそも “目が見えない”んですよね。
( 『 空想科学読本 』 で 取り上げていました )
DC版 は 上映時間が 8分ほど 長くなっているのですが、
追加された箇所が どこかわかりませんでした…。
まあ 作品の 印象は 変わらなかったので、あまり 気にしなくても
いいのかも。