10月読書「追想五断章」「紅城奇譚」「悲しみのイレーヌ」 | berobe 映画雑感

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「 映画 」と「 本 」の感想

ミステリー小説 3冊。

 

米澤穂信 「追想五断章」

叔父の 古書店で 居候として 働主人公 は 女性 から、

亡くなった父 が残した 掌編小説 5篇 を 捜す依頼を受ける。

 

5篇は 結末の無い “リドル・ストーリー” だが、“最後の一行” は、

女性 が持っている。

掌編小説を 探すうち、22年前の事件が 浮かびあがり・・・。

 

 

女性の 父が 小説を 残した理由、 22年前の 事件の真相 と、

“想い” を巡る 人間・ミステリー ですが、 掌編捜し も読み応えがあり、楽しめました。

 

 

各掌編の 内容と、その “最後の一行” の 仕掛け は面白かったですね。

主人公の 苦い心境も 描かれ、切なくもあります。

 

ドラマ性が 少し高めの ミステリーで、ページ数も 少なめで、読みやすいかな。

 

 

 

鳥飼否宇 「紅城奇譚」

戦国時代の 九州が 舞台の ミステリー作品。

 

鳥飼 作品は、『 中空 』、『 痙攣的 』、『 死と砂時計 』 は読んでます。

 

 

4つの事件が 起きますが、4つ目は かなり トンデモ・バカミス系。

 

でも、2つ目の 事件の トリック は、結構好きで、伏線も 良かったです。

 

 

設定は 面白く、 話自体も そんなに 悪くはないけど、ツッコミ所 が多いですね~。

 

 

 

ピエール・ルメートル 「悲しみのイレーヌ」

カミーユ・ヴェルーヴェン警部 シリーズ 1作目の ミステリー作品。

 

シリーズ 2作目、『 その女アレックス 』 は読んでます。

 

惨殺された 女性2人 の事件を捜査する話です。

 

 

『 ~アレックス 』 は、二転三転 する 話が 面白かったのですが、

 

今作は かなり 陰惨 だけど、「 ストレートな作品 だな 」 と、

思っていました。

 

 

でも、目次が、

「 第一部 」、「 第二部 」、「 エピローグ 」 と なっている のですが、

 

「 第一部 」 が 総ページ数の 7割 を占めるのが 気になりました。

 

その “意味” が、「 第一部 」 を読み終わると わかり、

同時に 犯人の・・・も わかり、眩惑感を 覚えます。

 

 

あと、各人物の 描写も 良く書けている のですが、

( 邦訳が 読みやすいです )

それも “効いて” きます。

 

 

とても 陰惨で 不快感の ある ミステリー作品 ですが、

私は ホラー好き なので、その不快感が とても楽しく、 面白かったです。