ミステリー小説 3冊。
米澤穂信 「追想五断章」
叔父の 古書店で 居候として 働く 主人公 は 女性 から、
亡くなった父 が残した 掌編小説 5篇 を 捜す依頼を受ける。
5篇は 結末の無い “リドル・ストーリー” だが、“最後の一行” は、
女性 が持っている。
掌編小説を 探すうち、22年前の事件が 浮かびあがり・・・。
女性の 父が 小説を 残した理由、 22年前の 事件の真相 と、
“想い” を巡る 人間・ミステリー ですが、 掌編捜し も読み応えがあり、楽しめました。
各掌編の 内容と、その “最後の一行” の 仕掛け は面白かったですね。
主人公の 苦い心境も 描かれ、切なくもあります。
ドラマ性が 少し高めの ミステリーで、ページ数も 少なめで、読みやすいかな。
鳥飼否宇 「紅城奇譚」
戦国時代の 九州が 舞台の ミステリー作品。
鳥飼 作品は、『 中空 』、『 痙攣的 』、『 死と砂時計 』 は読んでます。
4つの事件が 起きますが、4つ目は かなり トンデモ・バカミス系。
でも、2つ目の 事件の トリック は、結構好きで、伏線も 良かったです。
設定は 面白く、 話自体も そんなに 悪くはないけど、ツッコミ所 が多いですね~。
ピエール・ルメートル 「悲しみのイレーヌ」
カミーユ・ヴェルーヴェン警部 シリーズ 1作目の ミステリー作品。
シリーズ 2作目、『 その女アレックス 』 は読んでます。
惨殺された 女性2人 の事件を捜査する話です。
『 ~アレックス 』 は、二転三転 する 話が 面白かったのですが、
今作は かなり 陰惨 だけど、「 ストレートな作品 だな 」 と、
思っていました。
でも、目次が、
「 第一部 」、「 第二部 」、「 エピローグ 」 と なっている のですが、
「 第一部 」 が 総ページ数の 7割 を占めるのが 気になりました。
その “意味” が、「 第一部 」 を読み終わると わかり、
同時に 犯人の・・・も わかり、眩惑感を 覚えます。
あと、各人物の 描写も 良く書けている のですが、
( 邦訳が 読みやすいです )
それも “効いて” きます。
とても 陰惨で 不快感の ある ミステリー作品 ですが、
私は ホラー好き なので、その不快感が とても楽しく、 面白かったです。