スウェーデン語の本 Terapeuten | うさこの旅日記&育児日記~4人家族になりました~

スウェーデン語の本 Terapeuten

Terapeutenという本を読み終わった。

本屋さんのレジ横に積まれていて、2020 årets bok nomineradとSpänningsromanって書いてあったのと49krだったのが購入の決め手。

 

結論、347ページの本の中で面白いのは最初と最後だけです。(あ、言っちゃった。)

 

以下、ネタバレ含みつつのあらすじを少々。犯人を書いてますので、あしからず。

セラピストのサラは、主に10代や若い子のセラピーを受け持っている。金曜日もセラピストとして3人の若者の話を聞いていた。18歳の女の子Veraは既婚者と付き合っているし、Christofferという男の子はパパがブラジルに行っていることと両親の離婚で不安定。彼はママに言われて嫌々セラピーに来ているけど、だんだん良くなってきている。ゲーム好きのTrygveという男の子も出てくる。(この辺のセラピーの記載ってサラの職業を読者にわからせるためなのかなー?と思っていたけど、後で重大な意味があることがわかる。)

 

夜になって、金曜日の早朝に出かけた夫のSigurdが行方不明になったことを知ったサラ。その日、Sigurdは友達のJanとThomasとノルウェーの森の別荘へ出かけるはずだったのに、Sigurdがそこへ現れなかったと彼らから電話があったのです。サラもSigurdの携帯に電話するけど出ない。おかしいなと思いながら夜が明けて翌日。

Sigurdらしき男の死体が森で見つかったと警察から連絡を受ける。背中を2発撃たれていたので自殺ではない。

 

お!?面白くなってきましたな?と思ったらここからがグダグダでまぁ大変。

まぁつまらない。特に何も起こらず。

Sigurdとサラの馴れ初めとか。結婚した頃の話とか。最近2人の関係は冷え切っていて、目を見て話すことはまずなかったとか。ほとんど会話をしていなかったとか。サラやSigurdとの両親の関係とかがダラダラと書かれている。ねえ?犯人は?犯人探しはどうなっちゃってるの?とか思いながらサラの日常を追う。

 

途中で、もしかしてサラが殺ったのか?とも思ったけど、Sigurdが亡くなった時間はセラピストとして働いていたから無理だなーと思い直したり。

 

もちろん事件に関係のあるエピソードがゼロというわけではない。例えばSigurdの祖父の家の屋根裏に銃があったこととか。Sigurdのオフィスの前で、女がSigurdを待っているのを目撃した人が出てきたり。サラの家に他に誰かがいる気配とか。サラの家の冷蔵庫のマグネットがなくなっているとか。サラの家に隠しカメラが仕掛けられていたことがわかって、サラが「誰がこんなことを!?」と激おこだったり。

 

とはいえ古畑任三郎ばりに積極的に事件を解決していこうっていう人は出てこない。警察もぽわーんとしているし。コーヒー片手に登場する刑事とか「北欧!」って思った。ま、なんでいきなり任三郎?って感じだけど。

 

そんなこんなで、「まさかこのまま最後までグダグダで、犯人がわからないまま終わるんじゃあるまいな?」と思っていたところ、ラスト50ページあたり、サラがSigurdが殺された森へ行った所から話がいきなり急展開ですわ。姉さん!やっと事件解決です!

 

森で人影を見つけたサラは「Vera!」と叫ぶ。Veraって誰?あー冒頭に出てきた18歳の女の子か!

で、冒頭のセラピーの場面をもう一回読み直す。するとVeraが「既婚者と付き合っている」と話しているではありませんか。

はいはいはい。VeraのボーイフレンドはSigurdでしたか!SigurdがVeraと不倫していたのか!と合点がいった。

 

そしてサラに向けて銃を向けるVera。その銃はどこから?と思ったら、Sigurdの祖父の家の屋根裏にあった銃をVeraが盗んでいたんだね。そこへ警察が駆けつけてサラは救助される。

 

で、ここで解せないのですがこの後サラは容疑者のような扱いで警察に拘留されたのだけど?これはなんで?

その後、サラの容疑が晴れて無事釈放。

 

警察の調べによると、VeraはSigurdのオフィスから自宅の鍵を盗み合鍵を作り家に侵入し、隠しカメラを設置したらしい。ていうかVeraって18歳ですよね、すごい行動力だね。

 

警察がSigurdのPCを調べたところ、Veraの方が積極的で12月くらいにSigurdが冷たくなると、2人で消えたいみたいなことを言い出しており、おそらくVeraがSigurdをつなぎとめたい一心で彼を殺してしまったんだろうと私は解釈した。ていうかVeraって好きな人の家にカメラを仕掛けたり、メールですがったりしてかなり粘着質で気持ち悪い。私は去るものは追わずなので理解できない。

 

でも警察は「Veraではないと思う。Veraはカメラの件とかで罪になるが刑務所にはいかないと思う。」とか言ってて、えー?じゃあ誰が犯人なの?と思った。でも解剖の結果、Sigurdが亡くなったのは金曜日の午後3時より前で、12時3分から14時40分までスクールフォトを撮っていたVeraにはアリバイがあり、学校から事件現場の森までは2−3時間(だったか?)くらいかかって、物理的にVeraがSigurdを殺すことはできない。共犯者は?って考えたけど、それも思い当たる人はいない、と警察。

 

ところがラスト6ページくらいでまたまた急展開。

事件から2か月後の5月のあたたかい日。傷心のサラはパパの家にいる。家族や甥っ子たちはテレビを見たりして平和な夜。サラは1人で2階の部屋に行き、灯りを消して外を見る。すると外の景色がはっきり見えた。パパの家からはSigurdのオフィスが見えるのだけど、その時サラは「もしかしてパパはSigurdとVeraが一緒にいるのを見たんじゃないか?」と思いつく。

 

娘婿Sigurdの裏切りを知ったサラのパパは自分で決着をつけようとしたのではないか。そしてパパがSigurdを銃で撃ったのではないかとサラは考えた。

 

でも結局サラはパパには何も聞けなかった。パパが部屋に来て「サラ、こんな暗闇に座ってたの?」と聞いたところで終わり。

 

パパだったかー!

小説の進捗はオタク君に話していたのだけど、オタク君も「パパでしたかー!」と意外な犯人にびっくりしていた。私もそう。でも、娘の夫が浮気していたとして、「殺しちゃおう。」って思うかな?そんなお父さんっている?って思った。

 

最後の方で警察がサラに「家族を大事にしてね。みんないい人だから。」って言ったのだけど、あれってもしかしてパパが犯人ってわかっていて敢えて見逃したってことじゃないですよね?含みがすごかったから。ま、これは考えすぎ。

 

タイトルのTerapeutenはセラピストという意味。セラピストって大変な仕事ですねーってことか?(違う。)

や、なんでこのタイトルにしたんだろう?

 

世界26か国で翻訳されたそうなので、英語のレビューを発見したのだけど、「つまらない。」「何も起こらない。」「ただ一言、つまらない!」っていう様な、「これって私が書いたのか?」っていうレビューをたくさん見かけて謎に仲間意識が芽生えた。

 

でも、こうやってあらすじを書いてみると意外と楽しく読めたのかも。難しい言葉もあんまり出てこないし読み易かった。

次の本はもう買ってある。セールで定価の半額がさらに半額だった。つまりお得。

 

関係ないけど、次の本を探している時に見つけたコンマリさんの本。これは買ってないけど、思わず写真を撮ってしまいましたよね。「ときめき」がどんなスウェーデン語に訳されているのかが気になる。

おわり