たった一言

ありがとうで救われる夜なのに

全てを見透かされているように

何の言葉も届きはしない


暗い部屋で悶えるのは

熱帯夜のせいだけではなくて

二度と戻らない時を求めた





煙草が増える一人の時間


吐き出す煙に乗せるのは

あの日言えなかった想い





まだ終わらない夏が

別れを告げる頃

何もかもも消してくれるだろうか・・・