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しゅとらんとしゅとらーせ/iD

おでかけ×アイドル。MVロケ地巡りの記事はテーマ「ロケ地巡り」に集約しています。
https://potofu.me/bellcy23

それは秋も段々と深まってきた2014年10月下旬のこと。

2つの情報が、自分のところに飛び込んできました。

 

1つは、このブログでもおなじみのつばさFly(つばフラ)が、11月の3連休に東北遠征をするということ。

そして数日後にもう1つ入ってきたのは、約1年半後の北海道新幹線開業を待たずして、寝台特急北斗星が半年後のダイヤ改正で廃止になるということ。(業務上早めに知りえた情報だったので口外はしませんでしたが)

 

そして、「3連休」「東北」「寝台特急北斗星」この3つが繋がった時、1つのおトクなきっぷが浮かびました。

それは「三連休乗車券」。(2017年5月現在は「三連休パス」となっています)

JR東日本エリアだけではなく、JR北海道の函館までを含めて乗り放題エリアに入るというお得な切符。しかも料金を追加すれば、新幹線や特急にも乗れるのです。

 

しかも、北斗星の下り列車は、仙台を夜に出て、函館に朝到着する時間。

一方のつばフラのスケジュールは、1日目昼に盛岡→2日目夕方に仙台→3日目夜に盛岡という流れ。

これはいける・・・!

 

というわけでおはようございます。2014年11月22日(土)、早朝の上野駅新幹線ホームです。

つばフラで初めての東北遠征の日はやってきました。

 

上野からやまびこに乗って約3時間、やってきたのは北上駅。岩手県初進出!

こちらの岩手県北上市、前にも書きましたがつばフラの推しの出身地なのです。なので、岩手で初めて降り立つ駅は北上駅にしましたw

 

さて、北上駅ではただ降りたかっただけなので、特に何もすることなく盛岡方面の普通列車に乗り換えて、花巻駅で途中下車。電車がいわて銀河鉄道の車両でした。

 

花巻駅には、この2014年の4月から運行開始した「SL銀河」を見にきました!

ゴミ箱がSL銀河仕様になってますw

入線時刻が近づいていたのでホームに戻ってみると、一見客車に見える客車風ディーゼル車が、盛岡から花巻までSLを引っ張ってやって来ました。すご!

元々自分では走らない客車だったのがJR北海道の匠によってディーゼルカーに生まれ変わり、そして今度は津軽海峡を渡ったここ岩手で、客車を装いながら自らエンジンを使う列車になるという、迷列車スメルが充満した車両となっております。

 

花巻から太平洋岸の釜石まで1日がかりで向かい、2日目で花巻まで折り返してくる行程になっていて、その間遠野駅での長時間停車など、釜石線をのんびり進んでいきます。

こうやって見ると、列車名の通り宇宙や星空をイメージした車体がすごくおしゃれで、色が4両使ってのグラデーションになっていて目を引きますね。

 

地元の郷土芸能の披露や横断幕でのお見送りなど、地元の方々のおもてなしも見受けられ、走り出したばかりのSL銀河に対する期待の表れを感じました。

またC58蒸気機関車の迫力も見ごたえ十分。客車風ディーゼルカーの内装も、覗き込んでみると昭和レトロの凝った意匠になっていて、またいつか乗ってみたいなと思う列車でした。

 

というわけで、花巻駅でSLを見送ったあとは、盛岡へ向かいます。

花巻駅で東北本線の500kmポストを発見!

 

というわけで盛岡へやってきました。

以前、東北新幹線八戸開業の直前にここで新幹線と特急はつかりを乗換で降りたことはありましたが、外に出るのは初めて。思ったよりでかい駅だなという印象でした(失礼)

 

盛岡駅の駅ビルであるフェザンの別館みたいなところにある、新星堂TOUCH盛岡フェザン店さん(※2015年夏に閉店)でのインストアライブに行ってきました。

こちらは店内にカフェもあるというちょっと変わったコンセプトのCDショップで、この2014年の7月にリニューアルしたばかり。

しかもリニューアル後に最初に行ったイベントがつばフラのインストアライブで、店舗のウェブサイトではつばフラのその時の写真が使われていて、めちゃくちゃプッシュしてくれていたお店でした。

 

とはいえ、全国流通で3枚目のシングルを出すとはいえども、いわゆる地下アイドルでしかも東京拠点となると、岩手での集客もなかなか難しいところ。それでも20~25人ぐらいは集まっていたように思います。半分強は遠征してきた人だったけどw

しかしながらすごく嬉しかったことに、つばフラのアンセム的な定番曲のサビで、観客たちが手を挙げてハイタッチをして盛り上がったのが印象的で良かったです。

 

それともう1つ。

先ほどこの店はカフェもあるという話をしましたが、そこで3人の女の子が勉強をしていました。

まあ勉強中にイベントなんてうるさかっただろうなとは思うのですがw、そこからこちらを興味半分でちらちらと見ているような感じがあったので、東京から遠征に来ていた別のヲタクと話し合って、CDと特典券を上げることにしました。

 

結果的に3人中2人が握手の列に並んでくれて、勉強の息抜きをしてもらえたようで何よりでした。

まあ少しでも知ってもらえればいいなという程度だったので、とりあえず今回限りでもありがたい気持ちでした。

しかし実はこの話、嬉しいことに続きがありました。それはまたいつかここに書きますね。

 

13時と15時と2回リリイベがあったのですが、1回目が終わったあと、一緒にCDを渡したヲタク含めて東京から来た遠征組で、駅前の地下にあるお店でじゃじゃ麺を食べました。

人見知りするほうなので、この食事会はやたら緊張した記憶があります...w

そして盛岡といえば北上川と岩手山の眺望ですが、この日初めてそれを拝むことができました。この先千葉から何度も何度も足を運ぶことになるとは、この時はこれっぽっちも思っていませんでしたが…

 

そのあと、15時の回も見終わったあと、みんな仙台も行くとのことで、翌日の再会を約束しつつ駅前で離散。

こちらは秋田新幹線こまちに乗って大曲へ。そこから奥羽本線に乗り換えてこの日の宿泊地・横手へと向かい、横手駅前のホテルに泊まり、この日は終了しました。

 

 

この遠征は今まで単独でしてたのとは違い、顔なじみになったヲタクと遠い場所で出会って、なおかつ地方で新しい出会いが生まれるという、これまで感じなかった充足感を得たような気がしました。

一人で居るのも悪くはないのですけど、ヲタク同士の輪が広がっていくことに嬉しさを覚えるぐらいには、きっとこの頃にはどっぷりとつばフラにハマっていたのだと思います。

 

次回は→こちら(リンク貼り直し中)

 

■この日のツイートはこちら→2014年11月22日

 

このブログでも既に色々書いているのですが、つばさFlyというアイドルグループが昔おりまして。

2012年11月から2016年9月まで活動していた、いわゆる地下アイドルというものに括られるのですが、まあそこにどっぷりとハマっていたんですね。

 

2013年9月にメンバーが追加されて本格的にライブハウスを中心にライブをするようになって、北海道から沖縄まで全国を飛び回り、シングル5枚、アルバム1枚をリリース。最後のシングルは売上1万枚を達成する(まあ複数買いしている人もたくさんいましたが)など、結構精力的に活動していました。

もともとバンドサウンドが好き(ただし詳しくはない)だったので、アイドルもそういうバンドに近いような曲をするグループが好みで色々と渡り歩いていたのですが、2014年6月21日に初めて行ったライブでちょうど2ndシングルのMVがお披露目になりまして、それがまあかっこよかったのです。

普段通わない現場だと、すぐ物販行って2ショットチェキを撮ることってあんまりしないのですが、この日は珍しくすぐ物販に並んで、チェキを撮っていました。

そのライブ直前、つばさFly(以後つばフラと略します)のことをツイッターでつぶやいていたら、メンバーの宮沢野乃香がふぁぼしてくれていたので、それで折角だからその子と話をしにいってみようと思っただけだったのですが、まあそれが全ての始まりでしたw

 

それからは月に1、2回程度でそんなに足しげく通っていたわけではなかったのですが、通い始めて2か月ほどが経った8月22日の2ndワンマンライブを境に、腰を据えて通おう、宮沢をもっと推そうと思い始めました。

その頃メンバー5人のうち話をしたことがあったのは宮沢だけだったのですが、気づけば自分が思う以上に宮沢にハマっていたようでした。

と言いつつ、その2日後には乃木坂のライブで仙台に行ってたりしたのですが…

 

ワンマンが終わって少しした頃、つばフラが9月7日に岩手県北上市で行われるアイドルイベントに出演するという情報がリリースされました。

それまであまり気にしていなかったのですが、そこで初めて宮沢の出身地が北上市ということを認識しました。

 

それまで何度か盛岡でリリースイベントをやっていたそうですが、地元である北上市への凱旋は初めて。推しが故郷に錦を飾るところを見てみたい、そう思いました。

しかしながら、8月24日には乃木坂のライブを見に仙台へ行ってるし、9月20日には友人と泊まりで東北を旅行することも既に決まっている…。金銭的なところでかなり厳しかったので、行きたくてもすぐには決断することができませんでした。

18きっぷを使ったりして安く行くことも考えたんですが、それでもやはり岩手に行くにはお金がかかる。

 

悩みに悩んだ末、その日の北上のライブは回避するという苦渋の決断をすることになりました。

正直に言って、今でもこの決断しかできなかったことを後悔しています。もっと金銭的な余裕を持っていればとか、親に借りるとか、色々手段はあったはずなのに、打てる手を全て打たなかったのが悔しかったです。

 

その行けなかったことを引きずったまま、タイミングも合わなかったこともあり、8月のワンマンから1か月近くライブに行けませんでした。

そんな中で9月20日から友人と東北を巡って(ep.3参照)いるとき、ふと推しに会いたいなぁと思って、気づくと山形駅でこんな写真を撮ってました。

 

山形新幹線「つばさ」と、「つばさFly」のシャツ・タオルのコラボレーション(?)。

我ながらくだらないなぁと思いつつ、友人に写真を撮ってもらいました。

 

そしてその翌週の週末から、足繁くライブに足を運ぶようになりました。

ちょうどその頃からライブでよく見る顔の人たち(いわゆるおまいつ)と顔見知りになり、ライブがまた楽しくなってきました。

 

蛇足ながら、今でもよく覚えているのは、10月11日にあったMV撮影ライブでのこと。

終了後の物販で宮沢と話している時、とあるソロアイドルのファンがすごくまとまっていて仲がいい、というような話題が出て、「うちのヲタクもそうなるといいよね」って話が出まして。

実際自分も現場のヲタクと顔なじみになってきた頃だったし、同じような気持ちでいたので、推しが同じように望むなら、自分も現場でそういうヲタクでありたいなと思ったわけです。

 

決してコミュニケーション能力が高いわけではありませんでしたが、それから最後の日までずっと、現場でヲタクの輪を広げようと努めていました。

それが結果的に功を奏していたかどうかは今でもよく分かりませんが、つばフラが解散した今でも、ライブに関係なく遊んだりできる繋がりを保ったままでいられるヲタクがいるということは、ひとつの得難い結果なのかもしれません。

 

閑話休題。

とまあ、そんな感じで過ぎていった、2014年の秋。

3rdシングルも発売となり、その秋も終わりに近づいた頃、つばさFlyの次の東北でのライブ予定がリリースされたのでした。

 

→次回「はじめてのいわて編」 [2014.11]

 

(補訂:2020年5月9日)

※前編はこちら

 

おはようございます。

2014年9月21日(日)早朝の、山形県・蔵王温泉です。

 

前回は東京から新潟、酒田、新庄、仙台を経由して山形まで、ひたすら列車で移動をしておりました。

途中で2つの観光列車にも乗車し、鉄道の旅を存分に満喫した自分と友人。

山形駅でレンタカーを借り、車で蔵王まで来て素泊まり1泊。

正統派な温泉街に宿泊するのは、おそらく2010年初春に金沢の湯涌温泉に宿泊して以来かなと思います。

 

前日にも旅館の温泉に入ったのですが、せっかくなので朝から共同浴場へ行ってひとっ風呂浴びた後、近くの神社に散歩したりして、短い時間ではありましたが温泉を満喫していました。

前回真っ暗な中で撮影した「冥界への入り口」は、こちらの写真にある神社の入り口でしたw

 

古来この温泉は「酢川温泉」と呼ばれていたそうで、こちらの神社も「酢川温泉神社」。

おそらく硫黄系の強酸泉であることから、そこを流れる川も酸性、つまりすっぱいということでこの名前になったのかなぁ、などと思います。

 

さすが有名な温泉街なだけあって、宿泊客も多め。標高880mほどに位置し、スキーシーズンにはスキーヤーも多数訪れるこの温泉は、ふもとよりも少し早い秋を迎えつつありました。

 

そんなこんなで温泉街を満喫した自分と友人。昨夜借りたレンタカーのスイフトに乗って、今日はしばらくの間車移動です。

1日目は自分のリクエストで鉄道メインでしたので、2日目は友人のリクエストで、東北のメジャーな観光地を車で巡っていきます!

 

九十九折りの山道を走っていくうちにかなり高度を稼いでいたようで、気づけば針葉樹林すら見られなくなって、森林限界を超えて低木に覆われるだけの見晴らしのいい場所まで来ていました。

(東北では1600m前後が一般的な森林限界らしいです)

そして蔵王温泉から1時間も経たずして、山形と宮城の県境付近、蔵王連峰のハイライト・御釜(五色沼)に到着。

 

火口に水が貯まった火口湖であり、諸条件で様々な色に変化することから五色沼とも呼ばれているようですが、この日はよくある深緑色でした。

ちなみにカルデラと混同しそうですが、基本的に噴火後にマグマだまりが陥没した場所がカルデラ、マグマの爆発で開いた穴が火口、というイメージかなと。

 

また、御釜の南側には標高1,758mの刈田岳があり、そこには刈田嶺神社奥宮があります。

蔵王連峰には蔵王山という山は無いですが、蔵王という名前はこの神社の祭神に由来しているそうです。

 

御釜では、なんと航空自衛隊松島基地のブルーインパルスに偶然遭遇しました!

まさかこんな高いところからブルーインパルスが見られるとは思っておらず、背中を向けて気づいてなかった自分たちに声をかけてくれたライダーのおじさんに感謝…

 

ちなみにもう片方の写真は、山形県側を見た風景。

車でこんな高さまであっけなく登ってくるなんてそうそうできることじゃないですし、特に森林限界を超えたところからの風景というのはなかなかお目にかかることができないので、それだけの高さからの眺めはまた格別だなぁと思いました。

 

一方こちらは、宮城県側の風景。同じ目線の高さに雲が。

この後は宮城県側に下っていくのですが、反対車線には、これから御釜へ行こうと登っていく車で渋滞を起こしていました。(行楽シーズンというのもあったと思いますが)

いっぽうこちらは朝早くから来たことが幸いして、特に渋滞にはまることなく快適にドライブができました。抜け道の一切ない場所なので、御釜へは朝早くから行くことをお勧めしますw

 

というわけで、朝9時頃から小一時間ほど御釜からの風景を満喫し、ふもとまで下りた後は高速に乗って位置取りゲームをしながら、一気に県境から真反対側の海沿いを目指します。

 

御釜から1時間半強、やってきたのは陸奥一ノ宮である塩竈神社。

自分も友人も神社めぐりが好きなので、参拝して御朱印をいただいてきました。

 

神社からは海が見えますが、海の近くに立地することからも分かるように、祭神は航海の神様だそうで。

初詣になると、地元内外問わず多くの参拝客が訪れる神社です。

 

そしてそのまま、次はキングオブ東北の観光名所、松島へ。

と思いきや、なんとここでべるしぃさん、財布を塩竈神社に置いてくるという事態が発生…

 

友人は瑞巌寺へ行きたいとこのことだったけど自分は行ったことがあったので、自分が車で塩竈神社に戻って財布を探している間に瑞巌寺に行ってもらい、後で合流することに。

塩竈神社に戻ると、心ある人財布は神社に届けられていて、無事確保することができました。ありがてぇ…

さすがに旅行先で財布失くしたくないですもんね。まあ半年後に旅行先で失くすんですけど。

 

というわけでやってまいりました、松島。

今更説明することも無いと思いますが、日本三景のひとつです。

 

先ほど一度来たことがあると言いましたが、震災前の話でした。

その後震災によって津波被害を受けた松島。ところどころ爪痕がありましたが、この時点で3年ほどが経っており、徐々に復興に近づいている様子でした。

 

とはいえ一度来たところをもう一度トレースするだけでは能がない。前の時は福浦島のほうも行っているので、今回は1つ違った松島を見に行くことにしました。

 

それは高い場所から見下ろして松島を眺めるということ。

こちらは「西行戻しの松公園」という、春になると桜が咲き乱れる花の名所でもあるのですが、松島町の公式サイトで見た限りでここが一番行き帰りしやすそうでしたので、こちらに立ち寄ってみました。

 

ここに来て思ったのは、「松島は高いところから見た方が絶景だ!」ということですね。

人も海岸に比べればそんなに多くないですし、地平に立っているだけでは見られない風景のほうが人智を超越した視点のように感じられると思いますので。

 

そんなこんなで、ドタバタと駆け足で塩釜・松島エリアへのドライブを終え、松島海岸ICから三陸道・北部道路・東北道・山形道を経由して2時間弱。前日夜にレンタカーを借りた山形駅へ戻ってきました。

 

仙台駅付近で乗り捨てたほうが当然東京方面へそのまま帰りやすいのですが、乗り捨て料金で余計にお金がかかることと、最後にとっておきの観光列車に乗り込みたかったので、山形から東京を目指します。

 

そんなとっておきの観光列車とはもちろんこちら、「とれいゆつばさ」です!

新車導入で使われなくなった秋田新幹線の車両を改造した、新幹線初の観光列車です。

 

ちょうどこの乗車する直前、2014年6月14日~9月13日まで「山形デスティネーションキャンペーン」というJRと自治体による大型観光キャンペーンが行われていて、それに合わせて、「とれいゆつばさ」も2014年7月にデビューしました。

山形駅始発ではないにも関わらず、駅係員さんたちの大々的なお見送りもあり、駅利用者の注目を集める存在でした。

 

座席は座敷風のつくりになっており、また全体的に和風テイストになっています。カウンターや畳のラウンジもあります。

しかしこの列車、なんといっても注目は足湯があるということ。

残念ながら足湯はびゅうのツアーによる乗客専用とのことで、通常通りの切符を購入して乗車した自分たちは体験することができませんでした。残念…

 

ちなみに「とれいゆつばさ」はE3系の700番台です。KawasakiかっこいいよKawasaki。

 

車内では沿線自治体の広報?の方が同乗していて、地域の特産品のアピールをしたりしていました。

カウンターにもせっかく色々と品物があるので、山形産のワインとジェラートアイスを購入。列車の中でアルコールを飲むのは気が引けてワインはその場で飲みませんでしたが…w

 

ところで「とれいゆつばさ」の話ではないのですが、母の実家が秋田県湯沢市にあるので、山形新幹線には学生時代から割と乗ったことがありました。

その中で、上り(福島方面)の列車に乗って中川駅付近の山あいの狭いところから、置賜平野の北端に抜けて赤湯駅へ下っていく区間があるんですけど、ここの水田風景がすごく山形の心象風景として脳裏に焼き付いているんですよ。

自分はこの風景が本当に好きで、ここの上り方面の列車に乗る時は、いつも進行方向左側の席を確保するようにしています。

 

ただ、今回は逆側の二人席を狙ってたんですけど席が取れなくて、結果的に四人席のこっち側になって鉄ヲタらしき男性と相席してました…w

 

1時間半ほどのちょっと短い乗車時間でしたが、友人と「とれいゆつばさ」を満喫し、福島駅に到着しました。

そう、普段山形新幹線の列車が停まらない在来線ホームです。

そのため、東北新幹線への通しの特急券を持っている乗客は、福島駅で新幹線に乗り換える際に自動改札ではなく有人窓口に誘導されていました。

 

最後は福島からやまびこに乗るのですが、なんと車両がE5+E6系でした。(まあ選んで乗ったんですが)

当然自由席もあるので、普段あまり乗ることのないE6系(通常はこまちの車両)をチョイス。

東北の稲穂を連想させる黄金色の座席は、そこはかとなく豪華な印象。

※写真はグリーン車ですが乗ったのは普通車です

 

というわけで、車内で駅弁を食べながら大宮駅で下車し、しもうさ号で楽々と最寄駅近くまで帰ってきました。

 

観光列車というのは一人では乗りづらいところがあってあまり積極的には使ってこなかったんですが、今回の旅は鉄道にさほど興味がない友人にも大層好評でしたので、鉄道会社の戦略は正解だったんだなあと思いました。

鉄道の旅の楽しさを伝えるために、乗ること自体を楽しんでもらうための列車たちを走らせる。それを足掛かりにさらに鉄道の旅を知ってもらい、楽しんでもらう。

そんな好循環が、これからも生まれていくといいですね。

 

まあ、鉄ヲタは観光列車を用意されずとも勝手に鉄道の旅を楽しみますけども!w

 

■この日のツイートはこちら→2014年9月21日

(補訂:2020年5月9日)

 

2014年の夏は、ライブで遠征をした記憶の強い季節でした。

6月は山口県防府市で水樹奈々(声の不調で中止)、7月は香川県さぬき市で同じく水樹奈々、そしてその帰り道に岐阜県関ヶ原町でアイドルのフェスイベント。8月は前回の記事で書いた仙台市での乃木坂46。

 

思えばこのあたりの遠征ラッシュが、その後に続く更なる遠征ラッシュへの序章だったような気がします。が、それはまた別のお話。

 

その8月の乃木坂46ライブ遠征の前のお盆の頃だったと思いますが、春に一緒に福島・会津へ行った友人から、秋分の日前後に有休を入れて連休にしたからまたどこか行こうという誘いを受けました。いつも通り、スマホの位置取りゲームですw

 

特に鉄道好きではない友人ですが、電車に乗って東北方面へ行きたいというリクエストをいただいたので、今度は一気に遠くへ行こうと画策。

「週末パス」であれば南東北もフリーエリアだし使い勝手がいいかなと思ったのですが、個人的には南東北は、千葉移住以前も含め既に乗車しているところも多かったので、せっかく行くなら珍しい列車に乗って行こうと考え、「観光列車乗り鉄の旅」を提案。友人の快諾をいただきました。

 

というわけでおはようございます。2014年9月20日(土)午前9時頃の新潟駅新幹線ホームです。

上野から朝早い「とき」に乗って新潟へやってきました。

 

この当時は、まだE4系は塗装変更前の黄帯と変更後のピンク帯(朱鷺色)が混在しておりましたが、この日見かけたE4系は黄帯のほうでした。

 

絶賛高架化工事中の新潟駅在来線ホーム。

新潟は何度か来たことがあるのですが意外と新潟駅では降りたことがなく、またE129系導入前・北陸新幹線開業前だったので、この時は常磐線からやってきたE653系特急「いなほ」以外は国鉄型車両が幅を利かせている頃。撮り納めにはベストタイミングだったように思います。

 

485系特急「北越」も、半年後に廃止を控えてラストスパート。

 

そしてC57 180号機が牽引する快速「SLばんえつ物語」も見ることができました。

関東在住の人間からすると、SLは高崎や真岡鉄道、秩父鉄道でも見ることができるので見慣れた感はありますが、D51やC61と違った「貴婦人」と呼ばれる流麗なスタイルには、やはり惹きつけられる美しさがありますね。

そういえば、SLを真上から見下ろしたことってあまりないかも…?

 

さて、こちらにも乗りたいのは山々なのですが、我々が載る目的の列車は違う列車です。

 

今回の旅で最初に乗車する観光列車は快速「きらきらうえつ」!

485系を種車に改造されたこの列車は、新潟から山形県の酒田を結ぶ(たまに秋田まで行くこともある)羽越線の観光列車。

 

快速ながら居住性は特急列車並みで、展望スペースのほかにも物販カウンターやラウンジ、沿線の観光地紹介スペースもあります。座席が少し高い位置にあるのですが、スロープも備えられていてバリアフリーは完璧。

もちろん快速列車なので青春18きっぷでも乗車可能(別途指定席券が必要)。シーズンには早々に完売する人気の列車です。

また、日の入りの時間に停車する駅の停車時間を延長して、ゆっくりと日本海に沈む夕陽を眺められるダイヤで運転する日もあります。

 

2001年の運行開始からこの時点で約13年、元の車両の経年も結構ありつつ既に観光列車の先達としてもベテランといったところですが、内装には手が行き届いていて、古さを感じることはそんなにありませんでした。

 

今回は残念ながら山側の座席になってしまいましたが、カウンターでコーヒーとスイーツを買って食べながら海を眺めたりして、2時間半ほどの移動を満喫していました。

車内を自由に動き回れる列車のアドバンテージによって生まれるこういったゆとりこそが、鉄道旅行の醍醐味とも言えますね。

 

また、停車駅はこのような駅名板になっていて、この列車が走る圏域の一体感と歓迎ムードの創出に一役買っています。

 

そうこうしているうちに、あっという間に酒田駅に到着しました。

この駅でしばし休憩ののち、今度は陸羽西線で新庄へ。

1時間ほど時間があったのですが、駅前にあまりお店がなかったので、近くのコンビニで食事を済ませるという事態…どうしてこうなった…

 

酒田駅で、留置中のE653系1000番台を発見。常磐線にいた頃にたまに乗っていたので、久しぶりの再会。

改装後のグリーン車、JR東日本にしてはめっちゃ豪華なんで1回乗ってみたいんですよねぇ。

 

酒田から新庄まで、陸羽西線の快速「最上川」に乗車。名称つきですが特別な料金は必要なく、ただの快速列車です。

名前の通り、最上川に沿って山形県の内陸へと進んでいきます。

 

そして新庄駅に到着し、ここからは2回目の観光列車・快速「リゾートみのり」に乗って一気に仙台へ!

 

2008年デビューの「みのり」は、キハ48形を改造して作られた気動車。「きらきらうえつ」の華やかな装いとは逆に、こちらは全体的にシックな色使い。

販売カウンターはありませんが、先頭車の展望スペースやイベントスペースを使った催しがあったり、座席自体も間隔が広くて寛ぎやすいものになっています。(「きらきらうえつ」は97cm、「リゾートみのり」は120cmらしい)

 

9月下旬ということで紅葉には早い季節でしたが(2枚目の写真は、紅葉の名所である鳴子峡)、何よりもよかったのは、車窓いっぱいに広がる「みのり」の名前の通りに実りを迎えた東北の水田が、夕日に照らされて黄金色に輝いている風景を見られたことですね。

これぞ東北、という景色を体感することができました。

 

新庄を15時に出て約2時間半、列車は仙台駅に到着。

ここからまた山形県に戻って山形駅で下車し、食事してレンタカーを借りて、今日の宿へ向かいます。

 

駅の近くのホテルでもよかったのですが、せっかくなので温泉旅館に泊まろうということで、今回の宿は山形の名湯・蔵王温泉に泊まることにしました。

 

旅館の前には、冥界への入り口がありました…

 

後編へ続く!

 

■この日のツイートはこちら→2014年9月20日

先日5月31日水曜、つばフラとよく対バンしたり一緒にツアーを回ったりしていたハウプトハルモニーのライブに行ってきた。

6月4日のライブで解散となったのだけれど、5月31日がファイナル前の最後のライブだった。

 

昨年9月につばフラも解散し、2015年夏に一緒にツアーを回ったジュネスプリンセス、Loveit!ももうおらず、最後の牙城であったハウプトハルモニーも解散となった。

つばフラとは本当によく一緒にやってくれたし、音楽の種類はちょっと違うかもしれないけど、良きライバルみたいなところはあったように思う。

メンバーが最後まで5人のままだったこちらとは違い、あちらはあちらで脱退や卒業、加入を繰り返していて、試行錯誤を重ねていたように感じる。それでも、いつかは来る終わりがやって来た。思ったよりも少し早いタイミングで。

 

ハウプトハルモニーの楽曲は、どれも素晴らしい。ジャンルに囚われることなく、「音楽に遊ぶ」のコンセプト通り、様々な曲と共にステージが繰り広げられる。それに対応するメンバーもすごい。そんなグループが解散となるのは、何だかんだ言ってもやっぱり寂しい。

ちなみに個人的には、ベタながら「(the garden was alive with) all sorts of flowers」と「瞬きのsummer end」が好き。

(余談だけど、今年2月に名古屋で開催されたでらロックでハウプトハルモニーを見たとき、最初は後ろで見ていたけど、「asof」のイントロが流れ出した瞬間に前の方へ駈け出していたことは、今でもよく覚えている)

 

この日ぴっちゃんを見ていたら、推し(故人)の宮沢を思い出して、面影を重ねていた。

よく似ているとは前から思っていたけど、彼女を見ているとあの頃がフラッシュバックして仕方がなかった。それはやっぱり2015年8月の合同ツアーの思い出によるところが大きい。

 

2015年の夏がヲタクしていたなかでも一二を争うぐらい楽しかった時間と思っているしこれからも変わることはないと思っているけど、同じころのTIF出演と同じくらい、この合同ツアーは特に思い出深いできごとだった。

自分は仙台、盛岡、名古屋、東京と周ったけども、特に盛岡が印象に残っている。それと最後の東京で歌った「Unity」と「瞬きのsummer end」。

 

バカみたいに追いかけて、皆とライブで集まっては楽しんで、そんな楽しいだけの毎日の繰り返しだった。

仕事が嫌だったりしても、日常はいつも彩られていた。

その日々の中に、彼女たちハウプトハルモニーも確かに存在していた。

 

それから数か月後、自分の推しだった瀬戸ゆりなさんは会社員の仕事との折り合いで卒業を選択した。あの夏の楽しかった日々がその秋に消えていくことに、一抹の寂しさを感じた。

それからメンバーも変わって、あの夏のツアーを知るメンバーは、最後に残った5人中2人だけだった。

 

瀬戸さんがいなくなって、つばフラだけを主に追いかける日々も終わってしまい、そして誰もいなくなってしまった。

諸行無常。いつか全ては終わること。つらい時間も。楽しい時間も。

 

終わる。いとも呆気なく舞台は幕を下ろす。あとに残るのは美しく美化された思い出。

夏の終わりに吹く涼やかな風のように、さわやかな気持ちでその時を迎えられたのであれば、それだけで幸せなことなのだろう。

「熱量はいつだってタイムラグ」。

まだ少しだけ燻っていた熱量は、そう遠くないうちに消え去っていく。

 

無常感は常に人に付きまとう。

しかし終わるからと言って何もしないわけにもいかないのが人の世だ。そしてどうせ生きるのであれば楽しいほうがいい。

ハウプトハルモニーがつばフラとともに彩ってくれたあの楽しかった夏の日々を、自分は忘れない。

瞬きするぐらいに短く、でも熱かった夏の日々を。