今日は母の日…

無数のカーネーションが道端に飾られ、通り行く人の目を楽しませていました。のどかな微笑ましい光景ですが、人の顔とカーネーションの花を重ねているうちに、どれも同じように見えて、実は「一つとして同じ愛はない」なと感じました。

同じ赤と白の花びらなのに、
開き方も、重なり方も、色の滲み方も、皆違う。

それはまるで、母親という存在そのものです。

・厳しく育てた人もいれば、
・静かに見守った人もいる。
・背中で教えた人もいれば、
・言葉で支え続けた人もいる。

けれど共通しているのは、
まだ開ききらない蕾にまで、命の力が宿っていることです。

母の愛というのは、完成した花だけではなく、
「これから咲く可能性」を信じ続ける力なのかもしれません。

そして、無数の花が咲き乱れているのに、花には、“競争”がありません。
どの花も、自分の場所で咲いています。

・早く咲く花も、
・これから開く蕾も、
・少し傷んだ花びらさえ、
・全体の景色を豊かにしている。

母という存在は、

案外、人生をこういう目で見てくれていたのではないでしょうか。

「人と比べなくていい」
「あなたはあなたで咲けばいい」

そんな声が、花の奥から聞こえてくるようです。

今日は母の日…

もし今日が、一年に一度、母を思い出し、

感謝する日だとしたら、あまりにも母に申し訳ない。

だから母の日は、そんなことのためにあるのではない。

今日は、“してもらったこと”を思い出す日でもありますが、

同時に、自分が誰かの蕾を咲かせる側に回っていることに気づく日…

でもあるのかもしれません。そんな人生になっていけたら仕合せですね。

 

今週もお読みいただきありがとうございました。