この風景は、毎月、私が訪問している企業の窓から見た風景です。

 車が埋もれるほどの豪雪のため、

1月は定期訪問することができませんでした。

 写真は、その日の風景を関与先の方が送ってくれたものです。 

 

残念ながら今月に入り、災害救助法の認定がくだされました。

 メールなどで近況を伺いますが、

東京にいる私には、いま物理的に何もできません。

心苦しい日々が続いています。

 

しかし、こうした数日間が続いていくと、

ざわついた心の後に、別の思いが湧いてくることを感じます。

このような事態のとき、被災地にいない会計人としての私は、
「動かないこと」「考え続けること」「言葉を持ち続けること」

これが使命なのではないか…という思考です。

物理的に何もできない――
これが事実です。でも、それは「無力」とは違います。

★ まず「動かない」という仕事

災害時、現場は情報と判断で溢れます。
このとき一番価値があるのは、慌てて動かない人です。

・「今すぐ何かしなければ」という善意
・「役に立てていない」という自責
これらは、現場にとってはノイズになることもある。

私が東京で静かに構えていること自体が、
関与先にとっての“判断の重心”を保つ支えになるかもしれません。

★ 会計人の本領は「時間を扱うこと」

救助・復旧・復興は、フェーズが違います。
いまは

・人命・生活の確保であり、

・雪・孤立・物流という“自然との戦い”のフェーズ。

この段階で会計人が前に出る幕はありません。

会計人の使命は、
この先に必ず来る「時間」を見ることです。

・いつ資金が尽きるのか
・どこで資金が詰まるのか
・支援と借入の境目はどこか
・「耐える月数」は何か月か

これは、現場では考えられません。
だから、東京にいる私が考える意味がある。

★ いま、冷静に準備しておくべきこと

まだ関与先に伝える必要はありませんが、
この時間ないに、整理しておくことがあります。

それは、災害救助法認定後の、税・社会保険・借入の猶予の整理。

「やってはいけない資金判断」の洗い出し
復旧期に経営者が陥りやすい思考の罠を掴むことです。

例えば、焦り・過剰投資・精神論…便乗商売のささやきも要注意です。

これらは、
雪が解け、現場が一息ついた瞬間に、最も必要とされる知恵でしょう。

★ そして、いま唯一してよい「行為」

それは、無事を祈り続けることを、恥じないこと。

会計人は、数字を扱いますが、
本当は「人が耐えられる時間」を扱う仕事だったのです。

長いデフレ期を過ごし、厳しいインフレ期に入った今、

ますますその価値に気づいています。

「祈るしかできない」と思える感性を、大事にする。
「祈るだけなら誰にもできる」などという言葉に振り回されない。

そうした覚悟を腹の底に沈めます。

その感性を大事にするから、復旧後の一言が、
「正しい言葉」になると信じます。

私は、関与先が送ってくれたこの写真を、
「仕事の資料」ではなく「関係性の一部」として受け取りました。
これが、山下事務所の在り方だと、職員さんにもお伝えしたい。

どんな豪雪だろうとも、雪は、必ず溶けます。
そのとき、一番冷静で、一番先を見ていた人として、
山下事務所の出番が来ます。

被災された地域の皆さまの、ご無事と安穏をお祈りします。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。