今週の会議は、2026年からの、

現場おける私たちの考え方を再確認しました。

巡回監査方針とでも呼びましょう。

 

「経済の局面が変わった」という言葉はもう全員が認識しました。

しかしそれが現場の経営者、そして社員の行動変容に繋がっているか…

そこを見極めなければ、

関与先が数字を立ち上げる力になることにはなりません。

言葉としての理解を、現場にどう落とすか。そこに腐心しました。

そこで今回は、あえて「頑張れ」という話はしませんでした。
むしろ、その反対を話し、考える動機を持ってもらいました。

これまでの社会や会社は、
「成長し続けること」「常に上を目指すこと」を
当たり前の価値としてきました。

でも、人生にも、組織にも、
ずっと登り続ける時期ばかりではありません。

登る時期があれば、歩幅を整える時期があり、
景色を味わいながら下る時期もあります。

それを、作家の五木寛之さんは、「下山の思想」と呼びました。

西武信用金庫の高橋一朗理事長は「山下りの時代が来た」と、

昨年の経営支援セミナーで話してくれましたね。

下山というと、後退・あきらめ・負け、
そんなイメージがあるかもしれません。でも本当は、違います。
高橋理事長は、「待ちに待った時代が来た!」と宣言しました。


下山とは、
無理なスピードをやめること。
背負いすぎた荷物を降ろすこと。
そして、自分の足元を確かめながら、
長く、確実に進むことです。

私たちの事務所経営も同じです。

日々、年々の成長を全員には、求めてきませんでした。

「私は成長しません。」「私は変わりません。」

会議でそう宣言するが成長するはずがありません。

しかしそんな人にも、退職まで勤めていただきました。


誰もが先頭に立たなくていい。その実践として、

予算が達成できなくても平気。後継者を育てなくても平気。

自分の存在価値を省みる心の無い人にも居続けていただきました。

どんな方であれ、一個の人格として尊厳を守る事務所であり続けました。

 

そうした日々、年々の訓練が、事務所の人格を磨きました。

そして「選択しなかった総和こそが経営の姿」

という格言を体得しました。

 

今、組織から期待されている自分ができる役割は何か。
主体的にそれを考え、丁寧に役割を果たす人こそが人材だ。

事務所が必要な人材をそのように定義し、

人格者の誕生を祈り続けました。

 

誰を特定して祈ったわけではありません。すべての人が人材です。

しかし、その願いを主体的に受け取ってくれた人が、

一人、また一人と現れました。

そして、思いに応えてくれた人は、例外なく、

関与先が手離さないほど、立派な専門家になりました。

包摂の思想に溢れる職員の皆さん。

そんな皆さんを拝しつつ、私は確信しました。

 

大切なのは、
「速さ」より「確かさ」
「競争」より「信頼」
「無理」より「継続」だと。

私たちの事務所は、
短距離走のチームではありません。
長く続く道を、みんなで歩く集団です。

焦らなくていい。
比べなくていい。
自分のペースで、一歩ずつでいい。

今日も、
目の前の仕事を丁寧に。お客様と誠実に向き合う。
そして仲間を尊重する。

それができれば、
この組織は、派手でなくても、
簡単には倒れない、強い事務所になります。

いえ、すでにそうなったのです。

登る時期も、下る時期も、
どちらも大切な「仕事の時間」です。
一緒に、無理のない、誇れる道を進んでいきましょう。

 

この思想を、関与先にお届けする。

これが2026年からの巡回監査方針です。

続ける経営をお届けしようと確認し合った今週の会議でした。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。