「3月決算、5月申告が完了し、手元に決算書が届きました。」
「これよりどうぞよろしくお願いいたします。」
そんな丁寧なご挨拶をいただいた企業さまを公式訪問させていただきました。
創業60年。三代目が事業を守っています。
はじめてお会いしのは昨年の10月。これからをどう生きるか…
真剣に悩まれていました。このままではいけない。
事業に危機を感じていたた社長は、打ち手を模索して焦りが募ります。
そんなとき、知り合いから事務所を紹介されました。
藁にもすがる思いだったのでしょうか。
とつとつではありましたが、様々な心の内を明かしてくれました。
素直な方だという印象を受けました。
正直であること、素直であること、純粋性に満ちていること…
これらは、会計を正しく覚え身につけていく必須条件です。
そこを見極めないと、ご支援してもよい成果をあげることはできません。
法人の歴史と伝統を背負いながら、業態を変更していく。
押し潰されせそうなプレッシャーに耐える覚悟を見せていただくため、
敢えてお時間をいただくことにしました。
次の決算が終わって、まだ気持ちが変わらないか、
または変わろうという思いがさらに強くなっていたら、またお会いしましょうと。
そうして半年が断ち、さらに3か月が経とうとするとき、
再びお会いすることができました。微塵の迷いも感じられませんでした。
今回は、オーナーであるお母さまも同席されました。
「変わらなければならない。変えなければならないとは話してきましたが、
まさか税理士を変えるとは思いませんでした。」
開口一番、そんなことを呟かれました。
そこで、税理士を変えることにどんな意味があるのか。
端的にお話ししました。直観力のある方で、
「なるほど、わかります。」と微笑まれました。
この呼吸が、起業を変革するスピードと角度を決めます。
幸い無借金。辛抱強い企業です。これならすぐ訓練に入れます。
1年後、2年後と業態が変わらなくても、社長の顔色が変わっていきます。
その様をお母さんに感じていただき、先ずは安心していただこう。
帰り道、職員さんに方針をお伝えしました。
すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!
いつもお読みいただきありがとうございます。