従業員350名。創業60年。御年86歳の創業社長のお誕生日会。

ファミリービジネスを越え、一族で経営する大家族企業。

さまざまな問題点があることだと思いますが、それは規模があるがゆえ。

大きな組織に大きな悩み。であるが故に大きな利益があるのです。

すでに社長は息子さまの代になり久しいとのことですが、

ブレーンは創業社長と共に生きた人たちのようで、2代目のご苦労を察します。

とはいっても模範の経営です。頭が冴え、衰えを見せない創業者からは、

社長をはじめ、側近たちが、いつまでも未熟にみえるかもしれません。

何を稟議しようにも首を縦に振らない創業者…(だそうです)。

その創業者の満足を支えるブレーンと一族。

このバランスこそが、この企業の生命線なのです。

創業者の存在はあまりにも大きいです。

子供に恵まれ、孫にも囲まれ、ひ孫もマイクを片手に歌うほどの賑やかさ。

大きなケーキが運ばれて、プレゼントが、一人ずつから手渡され、

中身を開け、一言あいさつ。創業者を慕うプロの歌手が弾き語り、

踊子が舞う。司会はおなじみの噺家。次から次へと出し物が続きます。

盛り上がらないわけがありません。

まだ半分残っているのに「新しいお飲み物をお持ちしました!」とウェイターさん。

ここの企業文化を熟知しているのです。

もう映画ゴッドファーザーを観ているかのような光景でした。

 

これぞ日本型経営の姿です。とはいっても昭和スタイルかもしれませんが…

いま、若い人たちの間で、昭和がブームになっていると聞きます。

ぜひこのパーティーを見てほしい…そんな思いにかられました。

使っても使ってもお金が減らない一族経営の在り方。見事です。

宴会は、結果ではなく、次への波動を起こす儀式なのです。

ですから利益処分ではなく、投資になってしまうのです。

「イベントのお手伝いをしています」という、目先思考の人もいませんでした。

本当の繁栄とは何か。そこを念頭に浄化を続ける経営。

この様を留めておきたい。ということで今後ビデオを撮ることを提案しました。

 

来年は87歳、そして再来年は米寿。一族の祈りがますます深まっていきます。

4代が一同に集った大一族の宴。これぞまさに『悠久の道』!です。

この宴の中に永遠がある。この幸福を、一社でも多くの社長に届けたい。

そんな思いから、経営支援セミナーに創業者をお誘いしました。お楽しみに。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

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