さて、どっちへ行くか…。
目の前のことを片付ける。先のことを考える。もっと先のことを考える。
ただ考えるのではなく、形になるまで考える。
思い描くではなく具体的になるまで考える。
これをやらずして、経営が形作られるようにはなりません。
「夢に日付を!」と叫んだ経営者がいましたが、まさにそうなのです。
とはいえ日付を打つのも大変です。
何年何月何日と定めたら終わりではありません。
そこからがはじまりなのです。決めたゴールに向かって、打ち手を考える。
無から有を生むような作業です。思い描くには膨大な時間がかかります。
閃かない、まったく思いつかない。
脳内で、ものすごいエネルギーが消費されます。
めちぇ疲れます。、しかしそれでも思いつかない。
未知の経営、まだ出会ったことの無い自分をこしらえる道筋です。
普通の意識では思い描けるようになはなりませんね。
変にならなければならないのです。だって変わるのですから!
その昔、レッスンプロから、
「ラウンド中、頭から火が出るほど考えていますか?」と訊ねられました。
何も考えないで練習していたのでしょう。
当時は一生懸命スイングしているつもりでしたが、実は体を動かしていただけ。
そのことに気づくまで、また長い時間が必要でした。
考えるって、本当に難しいことなのです。
ゴルフは限られた時間内で、結論を出し、前へ進まなければなりません。
失敗の連続ですが、失敗を絶対に引きずってはならないスポーツです。
仕事でも失敗は起こります。そのときに大きくなるか、小さくなるか。
失敗は、失敗ではなく別れ道なのですね。
小さく進んだその先に、本当の失敗があるのです。
反対に進むとどうなるか。いうまでもなく大きくなります。
どのくらい大きくなるのか。
それは失敗を包み込んでしまうほどの大きさです!
失敗した事実が消えるわけではありません。
しかしそれが気にならなくなるほどの大きな成果を得ることになります。
事業に勝つにはそれしかありません。人生もまたしかりです。
その大事な別れ道を、経営者だけで決断せねばならなぬ時代があります。
「経営者は孤独だ」と例えられる時代です。
しかし経営が逞しくなると、やがて社員と共に決断するときが来ます。
その醍醐味を味わえるようになったら占めたものです。孤独から解放されます。
そして次のステージがやって来ます。
心から信頼できる社員と、無から有を紡ぎ出すときが来るのです!
そこまで行って、はじめて経営者と呼べる段階になるのかな…
最近は、そんなことを思うようになりました。
事務所経営30年。時間がもたらしてくれる価値の重さに感謝する日々です。
さまざまな様を見せてくれた経営者の先輩方に大感謝です。
こうして得た、永いながい事前準備。これからも丁寧に仕込んで参ります。
すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!
いつもお読みいただきありがとうございます。