「朝作った蕎麦が無くなり、
営業中に蕎麦を作るのを「追っかけ」と呼んでいます。
気温が真夏日になると 前に地獄の蕎麦釜、後ろに170度の天婦羅油。
クーラーを18度強風にしても熱中症になりそうです。
経口補水液をがぶ飲みして頑張っています。」
尊敬するそば屋の店主のつぶやきです。
老舗のそば屋を守り抜く経営。生半可なことではないでしょう。
その忍耐と努力が後継の心を揺さぶり、代が続いていく。
これが老舗の心意気というものでしょうか。
過酷な厨房の様子が伝わってきます。灼熱地獄を思わせますが、
「追っかけ」という符丁に、商売の楽しさも感じられます。
客が喜んで来店するから、蕎麦も足らなくなる。暑さにも耐えられる。
何よりの励みです。これが生き甲斐ですね。
かつ、先代も、先々代も、創業者も同じように客を楽しませてきた。
そうした思いが、厨房に立つ間、心にずっと湧き続ける。
これがまた商売の力を高め、厚みを加えていきます。
ご先祖様とともに暖簾を守る老舗の経営。最強です。
この心こそが、日本型中小企業経営の在り方だと感じています。
すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!
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