「これからの巡回監査。どうしたらよいでしょう。」
「もっと経営者のお役に立ちたいのです。」
事務所のホームページや、ブログなどをご覧になった税理士さんから、
このようなご相談をいただきました。職業に対して素直な姿勢。感動しました。
まだこのような純粋性を持った人が、この業界にいる。希望をいただきました。
歴史的にみれば、巡回監査の意義は、
これまで事務所防衛と租税正義の実現が主軸に置かれていました。
それが、平成16年ころに、
「巡回監査においては経営方針の健全性の吟味に努めるものとする」という
文言が挿入されました。
また平成18年には会社法が施行され、会計参与制度が創設されました。
さらに平成23年からは「認定支援機関」制度がはじまり、
会計人による経営助言は、外部の期待の高まりにより、
あっという間に指導のレベルまで求められるようになっていきました。
しかし実務はどうかというと、
巡回監査は、適正な決算申告のための準備が中心的業務のままで、
なかなかそこを越えていくことができませんでした。
しかし時代はカオスから、VUCAに入っています。
目の前の経営者を救いたいという専門家の悩みは、深まるばかりです。
そこで経営者の視点に立って巡回監査の意義を深める必要がでてきました。
これまでの巡回監査は、社会的信頼を獲得するためのもので、
いわば立派な社長になっていただくためのものでした。
これからの巡回監査は、社長から経営者になっていただくことを目標に定め、
地域社会を発展させることを目的に展開されるべきでしょう。
そのようなことをお伝えしたら、大変に共感していただきました。
この探究と実践、これからこの方と共に深めてまいります。
すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!
いつもお読みいただきありがとうございます。