「素人はその道を知ろうとする人

           玄人はその道で苦労する人」

 

尊敬するそば屋の店主のつぶやきです。

老舗のそば屋を守り抜く経営。生半可なことではないでしょう。

その忍耐と努力が後継の心を揺さぶり、代が続いていく。

これが老舗の心意気というものでしょうか。

理屈で事業は継続されるものではないことが、このつぶやきに滲みでています。

体験から語られる言葉以上に説得力のある言葉はありません。

洒落ににもなってるところがすごいです。これは店主の教養です。

 

このつぶやきを土台にして、昨今の事業承継の支援策などをながめると、

知ろうとする人たちが経営をあれこれ語っていることに気づきます。

そもそも経営していない人たちが事業承継など語れるものか。

それは、何処まで行っても理の世界ではないか。そんなふうに感じます。

いつまでに計画書を申請してください。申請書は郵送でのみ受け付けます…

顔の見えないやり取り。認定支援機関という制度を付与されても、

当局と話しができるのは経営者のみ。経営をしていない当局の担当者、

外部の資格者で窓口を担当する顔を見せない時給のアルバイト。

書面作成は認定支援機関の役割り。

間に挟まれた経営者の心境はいかなるものか。

おかげでエンドレスの伝言ゲームが続きます。

 

店主のつぶやきには落ちがあります。

「素人は、玄人に口を出するな」ということなのです。

制度が現実を歪めていくのは、この落ちを繰り返すからかもしれません。

 

玄人はその道で苦労する人…

この心境に入ったとき、真のプロの道がはじまるのだと受け止めています。、

「この方だけの物語」が普遍性を持つときです。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

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