確定申告が終わって、ホッとする間もなく、
3月決算法人の着地点確認に追われる監査部です。
しかし素晴らしいのはニコニコ。笑顔があれば何でもできる。
まやかしではありません。笑顔を振りまいているだけで、
本人の生きるステージが変わっていくからです。
週のはじめの清々しい朝。この空気をさらに清めようと元気に挨拶する人。
笑顔でドアを開ける人。この人たちの連鎖が、一週間の勢いを決めます。
しかしたまには「俺のメール確認した?」「返信してないよな?」と、
いちゃもんからはじまる人もいます。
本人に静に伝えるならまだしも、静寂な空気を一気にぶち壊すお振舞い。
本人はまったく気づかない。困ったものですが、ここがこの世の面白さですね。
このように、人は朝起きたときから寝る時まで、正確には寝ている最中さえ、
意思決定の連続をしています。その連続の積み上げが今の私なのです。
だから、どんなに繕っても繕えないのです。あなたがどんな人か。
振舞いに表れてしまうのです。ですから「今に生きる」という言葉あるのです。
今を真剣に生きるということは、真剣に意思決定しなさいという意味です。
意思決定についての思考をどこまで深めるかが、勝負になるわけです。
いい加減に考えている人は、いい加減な自分を作る。
他者のことを考えない人は、自己中心の人になる。
意思決定の姿勢が、その人の心の癖を作っていくわけですね。
それに気づいたのが監査部なのです。
一枚一枚の仕訳の塊りが、当該企業の姿となって決算書になるからです。
一枚の仕訳は、一つの意思決定です。
小さな小さな意思決定ですが、その累積が企業風土を作っていきます。
恐ろしいことだと気づけるのは、最初の人が監査担当者です。
ですから自ずと居住まいが変わるのです。笑顔が磨かれていくのです。
社長も同じです。気付かない社長は、社長のまま。
気づいた社長は経営者になっていきます。峻厳ですね。
小さな一つの意思決定、その無数の積み重ねが、会社を変えるように、
人間も変わっていく。変えられる。それを悟れる世界が巡回監査です。
会計事務所に勤務していながら、「私は巡回監査に向いていない…」
長い事務所経営の中では、こんなことを口にする人もいました。
「だって会計と税務の知識がないから…」大抵はそんな理由をくっつけます。
ところが「会計であり、税務であり、テクニックの指導は易しい…」
飯塚先生はそのように説かれました。何度も読んでいるのに、
優しいことができない…というのはどういうことでしょう。
変わる気がないということですね。もしくは変わることを恐れている…。
飯塚先生が「恐れの無い心」を作れと再三にわたって指導されたことが、
ここら辺の事情に触れることで、鮮やかに見えてきます。
本当は「真剣に生きることは苦手です。」といっているのですね。、
そういう姿勢の人は、「現実は…」「実際は…」という枕言葉が大好きです。
山下事務所の監査担当者は、その負のエネルギーを、
正に振り替えてしまうエネルギーを秘めています。
巡回監査で心を浄化し、鍛えたのです。鍛えた人は強いです。
勝手に輝きだします。世の中を照らす人になります!
「一隅を照らす。これ国宝なり。」
最澄伝教大師が仰った通りの人になってしまいます。
その尊い方々を拝見できる仕合せ。
巡回監査に巡り会えたことに感謝し、ますます普及するぞ!と、
皆で決意し、担当先を再編した今週の会議でした。
すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!
いつもお読みいただきありがとうございます。