歴史的な人材不足という時代にあって、
どのようにして人材を調達をするか…その勉強会に参加しました。
大変ためになりました。今回、参加された方に、
書籍を贈呈してくださるということで、感謝して申請しました。
読み込んで肥しにし、お客さまに還元して参ります。
その上で今日はこんなことを思いました。そもそも人材なんているのかな?と。
中小企業における人材とは、何でしょう。自社にマッチした人ですよね。
それ以外の人材ってあるでしょうか。恐らくありません。
A社にはA社の人材がいて、B社にはB社の人材がいる。それだけですね。
ですから、A社の人材が、B社に行って人材であれるかは未知数なのです。
殆ど可能性がないといってよいでしょう。
中小企業における人材とは、企業文化を吸収できた人なのです。
A社にはA社の企業文化があり、B社にはB社の企業文化がある。
馴染める人には天国の職場になり、馴染めない人には地獄になる。
それをアメリカ人は『ビジョナリーカンパニー』と呼んだわけですね。
ということは、人材を調達することはできないということになります。
中小企業はニッチなのです。ニッチであればあるほど個性的です。
ここにしかない、ここでしかできない…その価値を磨くのが中小企業です。
そこをクッキリと表すことが企業の存在理由になるわけですね。
そこで気づきました。世の中にその企業に合った人材など存在しないと。
存在したとしたら、その人がニッチな仕事を自分ではじめることでしょう。
ゆえにわが社の人材は、調達するものではなく、育て上げるものなのです。
ですから勝負は、人材の卵をどう得るか!なわけですね。
こうなると課題が見えてきます。人材の卵を育てるには、
社内に、卵を孵化させる人なり、仕組みがなければなりません。
それがないうちに卵を調達したら、卵が殻を破る日はこないでしょう。
そもそも卵だと思っていない人は、はじめから割れません。
これを一般的には、採用の失敗などと呼んだりします。
社内に、人材を孵化させる仕組みを作らなければなりません。
その一環として、賃金制度と人事制度を見直す必要がでてくるわけです。
そしてその前に、自社のパーパスを、共感を得られる言葉にすることです。
そこら辺をないがしろにしてきたのが中小企業の現実ですね。
何しろ財布の中身をはかる帳簿作りさえも人任せ、
アウトソーシングが当たり前という勘違いレベルです…
ですからムリもありません。
制度がなければ動きは起きませんが、その前に思いです。
人材を自社で育て上げるという、経営者の圧倒的な思い。これですね。
経営者が本気であればあるほど、人材は育ちます。
確定申告が一区切りしました。週明けから巡回監査が再開されます。
「ここで働いて楽しいですか?面白いですか?」
「社会のお役に立つことが嬉びですか?」
「社長、社内はそんな空気に包まれていますか?」
再開は、そんなご質問からはじめていきますね。
企業文化に馴染んだ人こそが大人材です。
その大人材の家族も同時に幸せになります。
安心して働ける職場。生活を保障してくれる賃金は年々上がる。
迷うことなく存分に仕事に打ち込めます。
きっと年功序列こそ、中小企業の在るべき賃金体系だと、
叫ばれる日が来るでしょう。そんな気がします。
春から初夏へ向かう来週からの巡回監査。ますます楽しんで参ります。
すべては中小企業の存続と成長と発展のため!
いつもお読みいただきありがとうございます。