世の中には、商売の天才というか、何をやっても上手くいく人がいるようです。
人材派遣業をやったり、広告代理店をやったり、FM放送局の開局に関わったり、
仕事を遊びにしているみたいな人でしたが、過労で心筋梗塞に。
医者から短命だと告げられ、仕事をも見直すことに。
しかし生来の働き者なので、じっとしていられません。
規則正しい生活ができて、体を動かし、鍛えることができる仕事はなないか…
そこで行きついたのが農業だったというから驚きです。
農業には、縁もゆかりもない人なのに、思っただけでできるものなのでしょうか。
結論を言えば、できるのです。まず決める。
そして動く。動いて壁に当たったら考える。考えついたら、そく行動して試す。
この反復を楽しめる人は、思ったことを、必ず成し遂げていきます。
この人は、まず何を作るのかを決めました。
そしてそれを作っている農家さんを片っ端から歩き、勉強しました。
農家さんは、容易には相手にしてくれないことも学びました。
なんとかノウハウを蓄積したところで、事業計画を作成しました。
なんと、会計事務所に勤務していたこともあるそうです。
ですから、金融機関の交渉には自信があったといいます。
農業未経験者なのに、みごと、9,000万円の資金調達を果たします。
それに自己資金を足して1億円で設備を導入します。
そして実績は、1年目から計画を上振れしたといいます。
文章だけ読んでいると、事業ってこんなに簡単なの?と思ってしまいますね。
そうなのです。簡単な人には、実に簡単なのですね。
この方のポイントは、ご自身が経験したことを、余すことなく繋げていく力です。
繋げて、繋げて、その力を増幅させていける力をお持ちです。
なかなか成功できない方は、この反対で縁を切っていく傾向が強いです。
会計事務所に勤務していた経験は、金融機関と農業を繋いでくれました。
勉強をきちんとすれば、どんな事業も繋げることができるというわけですね。
この人は、農業以外のビジネスも手掛けていくだろうなと感じました。
自分が作業者になる必要がないからです。まさに『戦略経営者』なわけです。
へぎそばを肴に酒を楽しんだ目の前の友も、
もとは会計事務所勤務が志望でした。
ここら辺の偶然性、出会いが重要だなと感じます。
蕎麦のように細く長く縁が深まり、ずっと続きそうで、楽しみが膨らみました。
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