長年通い詰めた店が、とうとう閉店になる…ということで、
気の置けない方々をお誘いし、お別れ会を開催しました。
お別れと言っても店を完全にたたむというのではありません。
別の場所へ移転します。有り体にいえば建物の問題です。
建物を維持するのは難しい…つくづく感じさせられた今回の一件です。
家賃が支払えなくなるという不都合もありますが、
これは経営そのものが上手くいっていないことが問題なので、
建物の話ではありませんね。造作物が、建物の体力に合わずに、
構造物がおかしくなることもあれば、建物がおかしくなることもあります。
どちらにしても修繕の機会が増えて出費が重なります。
オーナー側も、半分は仕方ないと思いつつも、本当に建物の問題なのか…
だんだん疑心暗鬼になっていきます。店子との関係は、
自然とぎくしゃくしていきます。こうなると互いに悲劇です。
また建物が老朽化し、立替を余儀なくされて、店をたたむケースもあります。
店自体に、根強いファンがいる場合は、近くの物件を探しますが、
どうにもならないときは、愛された店が街から消えることになります。
どこにも持続可能性のない話は、このように巷に転がっています。
地方創生といいます。地方は田舎のことではありません。
東京だって地方です。田舎と都市は対語かもしれません。
地方というより、もっと小さな単位で考えることが大事です。
半径3Km以内とか、半径1Km以内というふうに。
こうした単位で、地域経済を考えていくことが、未来を開きます。
となると、いまの地域はまったく経済を創出していないことがわかります。
自社の物件が、古くなったから建て替える。単なる自己都合です。
ついては、うちの店子を、地域で守ってもらえないだろうか…
こんな提案がまったくないのです。そして商店街も動かない。
街が住民のことを考える余裕がないのです。
情熱が不足しているのです。街が元気なほうが楽しいよ。
面白い街ができたら、いろんな人がやってきてますます面白くなるよ。
このエネルギーを起こさなければならないのが、今の東京の地域です。
歩いて行けることが楽しみだった、この名店。
これからは乗り物で通うことになります。乗り物代も、飲食費も、
ともに地元には落ちません。地域経済がまた小さくなります。
そこのところ、街の人たちに、早く気づいていただきたいと願います。
すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため。
いつもお読みいただきありがとうございます。
