ある能楽師の華甲を祝う会にお呼ばれしました。

入口に立つと声をかけてくださる方、笑顔を向けてくださる方います。

ありがたいことにいつの間にか、ご挨拶できる方がたくさんできました。

先ずこのご縁に、深く感謝しました。

 

還暦は、別の言葉では「華甲」というそうです。

何でも華には十の文字が六つ入っていて、一がひとつあるというのです。

十が六つあれば六十です。そして一は、干支のはじめが甲子ですから、

二つの意味が入って還暦という意味に当てるのだそうです。

暦が還ったと書くより、ありがたみが何倍にも膨らみそうです。

 

この方の初舞台は、10歳だったということです。

50年という時間を、能という仕事とともに生きてきました。

金儲けで生きていない文化、芸能の伝承者。素晴らしいです。

資本主義全盛の時代に、目も向けず伝統芸能に打ち込んだ人。

こうした人たちが、日本の精神を守ってくれているのかもしれません。

 

文化、芸能の方々だけに日本精神の守護者になってもらうのは、

いかがなものでしょう。経済人も、そのような志を持を持ちたいものです。

しかし精神と一口にいいますが、能の精神力は半端ではありません。

止まった時間を身体で表現する…そんな世界です。

鑑賞者も、舞台に流る時間に混然一体となっていきます。

過去現在未来という三世を一つにして見るような空気…

 

鑑賞しながら気づきました。

そういえば決算書にも過去と現在と未来が詰まっているなと…。

形は違えど、解き明かすものが同じだから、

能楽師ともご縁ができるのかな…

そのような幻想のなかで時を過ごした週末散歩でした。

 

この思考、続けて深めていきます。

今週もお読みいただきありがとうございました。