今週の会議では、CSR経営とESG経営の違いについて確認しました。

 

CSRって何でしょう。簡単にいえば「企業の社会的責任」ですね。

そうか、では社会のために何か善いことをしよう!と思っても、

いきなりできるものではありません。

 

先ず稼げるのか。

そもそもわが社は収益を生み出すビジネスモデルを持っているのか。

そこを確認し、整理して、磨かなければなりません。

これを学問的には「経済的責任の遂行」などと呼びます。

 

その上に「法的責任の遂行」が乗っかります。

優しくいえば、社会的ルールに則りながら稼ぐことができる。その力です。

これができたら素晴らしいですね。経営力に逞しさを感じます。

 

そして次にくるのが「倫理的行動によるリスクの低減」です。

法律的規制されていないなら、やってもいいよね?という心との戦いです。

法律に制限はないけれど、ウチはそういうことはしないよ!という清らかな心。

そんな心には、品位を感じますね。社会的マナーがよいと形容できます。

ここまでが、企業の果たすべき社会的責任の第1部です。

 

1部の中身は、3章で構成されているわけです。

第1部のことを「守るCSR」と呼びます。

 

そして第2部です。第2部は2章で構成されます。

先ず、「倫理的行動による価値向上」です。

第1部にでてきた「倫理的行動によるリスク低減」を消極的姿勢とするなら、

ここにいう「倫理的行動による価値向上」は積極的姿勢です。

自分たちのマナーを社会的価値にしよう、社会的常識にしようという姿勢です。

 

一般的な社会貢献は、この章にあたる行為とされています。

何かに寄付をしたり、慈善活動に取り組んだり…

つまり本来の企業活動とは別の次元で、

社会に貢献することが美徳とされてきた価値観です。

しかし、それは本業以外のことに資金を使うことなので、

結果的に株主への還元が少なくなることに直結します。

そんなアンバランス企業活動が、果たして社会貢献なのか?

そうした疑問からESG経営という概念が生まれます。

 

つまり本業を通して社会課題を解決し、

その結果生み出された利益を配当することで、

地球環境というもの言わぬステークホルダーさえも包み込む経営が実現する。

そうしたう考え方です。

 

つまりESGは、経営そのものなかで実現されることを目指す指標なのです。

理想は、これまでの社会貢献よりはるかに高いです。

社会貢献も、ある一定額が定期に社外流出していくのでハードルは高いです。

ですから、第2部のことを「攻めるCSR」といいます。

攻める力を備えたら、企業の未来は明るいです。

社会をけん引する側に立つからです。

 

しかしそのためには、守るCSRを盤石なものにしなければなりません。

それを一気に解決してしまうのが、会計なのです。

会計は会計でも、山下明宏税理士事務所が伝授する会計です。

そこのところを職員さん全員と確認し合い、互いに言葉にした今週の会議でした。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。